西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年12月11日のエンタメ研究所の過去記事

12月11日(土) ※12月13日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
目の前に座っている(立派なお髭の)外国人さんのTシャツの胸に『ヒゲのオッサン』と書かれていて、さっきから何回も笑いをこらえているキングコング西野です。
さて。
今日は「雑記」のような内容になってしまうのですが、まぁ、そんな回があっても、イイっすよね。
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▼ 手におえないことをやる
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昨日、新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』の脚本を(今度こそ!)納品させていただき、ようやく目処が見えて一安心。
サロンでも逐一白状していましたが、今回の歌舞伎の挑戦は一筋縄ではいかなくて、感情の針が大きく振れました。
先に言っておきますが、誰が悪いわけでもありません。
歌舞伎サイドも、西野サイドも、「シンプルに挑む相手(絵本の歌舞伎化)が大きすぎる」というのが原因です。
納得がいかない作品や、納得がいかないやり方に対して、「これは、まぁ、こういうもんだよね」で片付けるつもりは1ミリもなくて、朝から深夜までトコトン撃ち合いました。
「僕は分からないことや納得いかないことについては、徹底的に質問しますが、絶対にひかないで(及び腰にならないで)ください。議論することをやめないでください」とも言いました。外部から来たペーペーが偉そうに。
その場を上手くやり過ごして(衝突を避けて)、公演が終わってから黒歴史のように愚痴ることだけはしたくなかったので。
おかげで体力的にも精神的にも、ずいぶん消耗しました。
モノ作りをしている人ならご理解いただけると思いますが、自分が作った作品が2度に渡って崩されてしまう(同じモノを3回作る)というのは、なかなかハードです。
しかしまぁ、これが「伝統芸能と向き合う」ということなのだなぁと思います…いや、言い聞かせています。
昨日、脚本を納品して、そのあとすぐに、オンラインサロンの方に、今回の挑戦が順調に進んでいないことを正直に白状しました。
僕が、いろんなことを我慢していることも正直に。
そうしてサロン記事を書き終え、一息ついた後、あれだけ大変な目に遭ったのに「きっと、これでいいんだな」と思いました。
強がりでも何でもなく。
僕ができることをやって「ほら、こうすれば上手くやれるでしょ?」という姿をお見せしても(見せられても)、そんなものは面白くも何ともありません。
今のレベルじゃ手に負えない敵に立ち向かって、試行錯誤七転八倒、理解と誤解を繰り返してながら、「上手くいっている姿」も「上手くいっていない姿」も曝け出し、時にバッキバキに負けて、その冒険を共有することに、オンラインサロンの面白さがあります。
着物の裾を持ってガニ股で走り回るような、僕のそのみっともない姿が、
今、もがいているサロンメンバーさんの励みになることもあるでしょう。
だから、これでいいのだと思いました。
そして、「できることをやるのは辞めよう」と、あらためて思いました。
「挑戦の規模を、自分の成長スピードよりも上げていこう」と。
今日はこれからアメリカに飛びます。
『映画 えんとつ町のプペル』のアメリカ公開に向けてのプロモーション(取材とか)です。
今、ボンヤリと、ブロードウェイの巨大な電光掲示板に(個人的に)映画の広告とかを出したいなぁと思っています。
それに向けてのクラウドファンディングを立ち上げることになったら、その際は、どうかお力をお貸しください。
エンタメの世界線はとっくに始まっています。
相手は強大で、今の僕じゃとても歯が立ちませんが、望むところです。
その姿を見せるのがエンターテイメントだろうよ。
いつも本当にありがとうございます。
今から日本を発ちます。
ミュージカルが終わってからも、ずっとバッタバタだったので、飛行機で少し寝ます。
現場からは以上です。
【追伸】
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