西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年12月12日のエンタメ研究所の過去記事

12月12日(日) ※12月14日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
無事にアメリカに着きまして、今はニューヨークからお届けしています。
日曜日の今日は仕事の込み入った話は少しお休みして、今、僕がボンヤリと思っていることを書こうかと思ったのですが……そういえば昨日(土曜日)の記事がなんだかエモい内容になっちゃったので、今日は、もっとフワフワとした「これって、どうなるのかなぁ〜」と迷っていること(答えが出ていないこと?)を正直に書こうと思います。
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▼ これって、どうなるのかなぁ?
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ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のオンライン配信チケットの売り上げが「1万600枚」を突破したそうです。
(オフラインの)チケット収益が3000万円のコンテンツに対して、1億5000万円の予算をブチ込んだのですが、権利を持っているおかげで、オンライン配信チケットは(自分達の判断で)一生売り続けることができます。
つまり、「予算は、どこかのタイミングで確実に回収できるよね」というビジネスモデルです。
「権利を持っている」というのは本当に強くて、どこかにお伺いを立てずにビジネスモデルを組み立てられますし、なにより、スピードも早い(これ超重要!)。
今、あらためて思うのは、「世界を獲りに行くのであれば、世界を獲りに行く為の会社にしなくてはいけない」ということ。
そして、西野の作品を横展開していくのであれば、西野に対して過剰な依怙贔屓が必要だということ。
「自由に競争をさせて、そこから抜け出たクリエイター(表現者)をバックアップする」というやり方ではなくて、「西野をスターにする!」という会社にしなくちゃいけません。
しかしまぁ、エンタメの歴史を振り返ると、どの時代であっても「天才」や「アイコン」は自然発生しておらず、いつも、チームによって作られています。
なので、「せーの!」で作っていかなきゃいけないんだろうなぁと思います。
ところで。
(株)CHIMNEYTOWNは、僕が吉本興業に所属していることから存在している(もともとは)僕の個人事務所で、僕の活動をスムーズに進める為に作られました。
その時の名残が、良くも悪くも残っているのは「フロントエンド(お客さんを呼ぶ商品)」も「バックエンド(利益を生む商品)」も西野が担当しているということ。
特に課題は「バックエンド」で、CHIMNEYTOWNのバックエンドは今、『西野のオンラインサロン』や『ニシノコンサル』や『西野のVoicy』や『西野のYouTube』などが主となっています。
つまり、
西野が稼働しないとお金(予算)を作ることができません。
これは、もともと「一タレントの個人事務所」だったので、フロントエンドもバックエンドもその一タレントが担っていたのですが、「一タレントの個人事務所」ならば、それで良くても、「世界を狙うカンパニー」を目指すのならば、それではいけません。
チームのアプローチが「バックエンド(予算)」以上に大きくなることはないからです。
西野が本気を出せば、個人で年間に10億円ほどを作ることはできますが、1日に24時間しか動くことができない西野一人で、
100億円、1000億円を作ることは不可能です。
そして、年間10億円の予算では世界は獲れません。
つまり、バックエンドが「個人(西野)の稼働」に依存しているチームは、世界は確実に獲れません。
このことはもう分かっていて、今は、西野の稼働で生んだ予算で、資産(バックエンドの種)を作りにいっています。
「ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のオンライン配信権」とかが、それに当たります。
はたして、どれだけの資産を用意すれば、西野をバックエンドから離して、フロントエンド(作品作り)に集中させることができるのか……ここを毎日のように考えています。
いつか、朝から晩まで作品作りだけに集中できる毎日が来るいいなぁ。
そんなことを夢見ながら、そうそう簡単にやってくるものでもないし、まだまだ辛坊だなぁと思っています。
「お金のプロ」を引っ張ってこないといけないなぁとも思っています。
予算作りを「クリエイティブ」の一つにカウントしようとしない人(お金とクリエイティブを切り離してしまう多くの日本人)には、まったく共感されないような悩みですが、一応、僕なりに悩んでいる(答えがまだ出ていない?)事柄なので、サロンメンバーの皆様に共有させていただきました。
次の目標としては、年間30億円ほどの予算でエンタメを作り続けられるチームを目指したいです。
その為には、僕の頭が悪すぎるので、とっとと勉強します。
それでは皆様、素敵な日曜日を。
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