西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年12月14日のエンタメ研究所の過去記事

こんばんは。
とても登れるとは思えない急斜面を登っていく車の動画を観るのが好きで好きでたまらないキングコング西野です。

 

世界戦のホントのところ

ニューヨークはただいま朝の10時。

サロン記事の更新が遅れてしまってごめんなさい。
「会食」と呼ぶにはしつこすぎる呑み会がど深夜(朝?)までありました。
連日、この調子で、かなりヘロヘロです。

更新時間が遅れたので、今日は手短に(端的に)、アメリカに来て、あらためて思い知ったことを共有したいと思います。

話の前半は以前、Voicyでもお話ししたことなのですが、僕たち日本人は、「努力して、結果を出せば上のステージに上がれるシステム」の中で生きています。

たとえば、小学生の頃に、リトルリーグでバカスカとホームランを打っていれば、中学の有名クラブから声がかかり、そこで結果を出せば、有名高校からスカウトされ、そこでも結果を出せば、プロ球団から声がかかります。

吉本興業の学校で結果を出せば、劇場のオーディションに出ることができて、オーディションで結果を出せば、劇場のレギュラーメンバーになれて、そこで結果を出せば、関西の番組から声がかかり、そこで結果を出せば、東京の番組から声がかかり、そこで結果を出せば、ゴールデンタイムの番組のレギュラーの座が与えられます。

僕たちは「今いる環境の中で結果を出せば、次のステージに行ける」というルールでずっと生きてきたので、問題集を解くように生きることに何の疑いもありません。

ただ、これには重大な欠点があります。

それは、「結果を出せば次のステージに行ける」は、国内止まりだということです。

世界中の才能が集まるハリウッドや、ブロードウェイからすると、わざわざ日本まで出向いて、優秀なプレイヤーをハンティングする必要がありません。

日本の出版社が、コートジボワール在住の将来有望な作家をわざわざスカウトしに行かないような感じです。

「へぇ、才能あるんだ。頑張ってね」で、終わりです。

国内戦は「結果を出せば次のステージに行ける」ので、言ってしまえば「どう仕掛けていくか?」を考える必要がないのですが、海外戦となると、実力を兼ね備えておくことは勿論のこと、仕掛けて行かなくちゃいけません。

球団を退団して、メジャーリーグに挑戦することを表明しなくちゃいけないのです。

そうすることで、ようやく世界戦が始まるわけですが(ここからが本題)、
実際、外の世界に出てみると、映画業界にしても、ミュージカル業界にしても、多くの人がイメージしているような「自由競争」ではなく、「コミュニティー」が極めて強いことが分かりました。

そこは「○○さんの紹介」や「○○さんと繋がっている」がモノを言う世界で、単身乗り込んでいって、才能(実力)だけでどうこうできる世界ではありません。

連日、ヘロヘロになりながら、ランチとディナー(今日もある)を繰り返しているのもそれが理由です。

世界を圧倒できるだけの才能があることは大前提。
「繋がり」を持っておかなくちゃ、試合に出られないのです。

人と繋がっておくことがモノを言う世界なので、トップクリエイター&トッププレイヤーであろうと、「人と会うこと」を大いに受け入れます。

セレブであろうが、せっせとパーティーに参加します。

まさか、「私、コミュ障なんで…」とは言いません。
コミュ障であろうが、コミュ障を宣言しては生きていけないのです。
#コネクション命

世界トップレベルのドンパチが「自由競争」ではなく、「コミュニティー(村社会)」をベースに回っていることを今回は肌で感じています。
そして、それならそうで、望むところ。

「郷に入れば、郷に従え」で、このルールの中で、生きてやろうと思いました。

このことを皆さんに伝えたくて、二日酔いで死にかけながら、この記事を書いています。

今から1時間後には、ニューヨーク在住のアーティストと会食が入っています。
#1ミリも腹減ってねーよ

メチャクソ頑張ります。

現場からは以上で〜す。

 

 

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