西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年12月23日のエンタメ研究所の過去記事

アメリカ滞在中のサロン記事の遅れを完全に取り戻したので、ここからは、むしろ日本時間を抜いていってやろうかと思っているキングコング西野です。
とりあえず、誰よりも早く言ってやるよ。
「メリークリスマス!」

さて。
今日は「グローバルハイクオリティーを押さえつつ、コミュニティーを作る」というテーマでお話ししたいと思います。

昨日(数時間前にアップした記事)の続きというか、もう「具体策」です。
とりあえずやってみて、違ったら辞めて、また別の手を打ちます。

ちなみにCHIMNEYTOWNのスタッフには、このことをまだ伝えていません。
だって、真夜中だったんだもん。

なので、この記事が「CHIMNEYTOWNのスタッフへの業務連絡」となります。
「こんなことをやらない? 」という提案です。

 

どの「成長」を売ればいいのか?
 
古くは初期のモーニング娘(@ASYAN)、最近だと「地下アイドル」なんかがそれにあたると思うのですが、彼女達は「成長」が商品になっています。

「歌が上手くなった」「踊れるようになった」あるいは、「あか抜けた」なんかも。

歌舞伎で言えば、「あの小さかった勸玄君が、立派に台詞を言っている」で涙するお客さんもいらっしゃいます。

ここでいう「成長」といえのは、明らかに「ステージパフォーマンスのレベルアップ」を指していて、ここの伸びシロがあればあるほど「ストーリー」が生まれるわけですから、「素人だけでアイドルグループを組む」というのは、実に理にかなった戦略です。

一方で、「ステージパフォーマンスのレベルアップ」をコンテンツにする以上、確実に越えられない壁があります。

それが世界戦です。

世界戦になると、パフォーマーのバックボーンは語られず、シンプルにクオリティー勝負になってきます。

つまり、「伸びシロを作る為に素人を採用する」が完全に裏目に出ます。
レベル95や96で戦っている人達の中に、「レベル1から努力して、レベル40まできましたー!」みたいな人を放り込んだところで、「え? プロなのに、なんで、そんなに下手なの?」と驚かれて終わりです。

つまり、世界戦をやるのならば、、「ステージパフォーマンスのレベルアップ」をコンテンツにしてはいけません。
ステージパフォーマンスは、ハナからレベル100で臨まないといけない。

こうなってくると厄介なのは、「ならば、お客さんの参加シロはどこなの?」という問題。
参加シロがないと「コミュニティー」は生まれません。

今、CHIMNEYTOWNに求められているのはココで、今日は、ここを掘り下げつつ、業務連絡を放り込みたいと思います。

 

「おお、○○君も、ようやくあれができるようになったかぁ」をデザインする
 
「ステージパフォーマンスがレベルアップしていく様子を売らない」と決めたなら、あと、売ることができる「成長」は、いくつかありません。

個人的に面白そうなのは、「スタッフ」だと思っています。

それは、これまでCHIMNEYTOWNがやってきたような「右も左も分からないインターン生を入れて、インターン生の成長を売る」というものではなく(※それも面白いけど)、やっぱり、挑戦する規模が大きくなる度に最高だなぁと思うのが、経験をつんだスタッフであれ、自分よりも二まわり三まわり大きなプロジェクトを前にすると、確実にテンパるんです(笑)。

喧嘩をする時もあるし、ワンワン泣く時もある。
社会人何年目であろうと、毎回、文化祭みたいなノリをお届けしていて、その不安定さは物語の宝庫です。

よくよく話を聞いてみると、5分で終わるような仕事に、2~3週間を費やして、ついには「もう無理っす!」というヤツもいる。
これまで観てきた世界があまりにも狭いから、選択肢を持っていない。
先輩からすると「それ、一斉送信で良くね? え? 『一斉送信』を知らないの?」みたいなことがザラにあるんです。

というわけで、ここからが業務連絡なのですが、月1ぐらいのペースで、CHIMNEYTOWNの定例会議をすればいいと思います。

ただし、ギャラリー(サロンメンバー)を入れて。

自分が今やっているプロジェクトの進捗状況と、今後の展開を、他のスタッフ&サロンメンバーにプレゼンする。

躓いている部分を皆で共有し、意見を出し合う。
そして、「あいつ、まだまだだなぁ(笑)」と思ってもらう。

プレゼンの訓練も兼ねて、完全にイベントとしてやった方がいいと思います。
空間作り(進行や、BGMを差し込むタイミングなど)も含めて。
クソみたいな空間を作ったら、すぐに西野から「キミの作る空間が何故クソなのか?」という指摘が入るから、すごく良いと思います。

理想は、現場にCHIMNEYTOWNのスタッフと、サロンメンバーさんが20人ぐらいいて、オンラインサロン内で同時に生配信。

西野に「仕事の設計がクソすぎるww」と言われている姿も全てひっくるめて、サロンメンバーの皆様と共有すると、向き合っているプロジェクトがたとえ世界戦であろうと、「あー、それ会議あるあるだぁw」と面白がってもらえて、良いコミュニティーが築けると思います。

僕は僕で、新作が進んでいれば、「今、こんな感じの作品を作ってまーす」とそこでプレゼンします。

こんな感じで、会社とコミュニティーを上手く融合させて、一枚岩になると面白いと思います。

というわけで、スタッフの皆様、あとは宜しくお願いいたします。

現場からは以上でーす。

【追伸】
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