西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年12月25日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
スターバックスのロゴの人魚は「ダブルピース」をしてると思っていたキングコング西野です。
#あれは尾ヒレらしい

さて。
世界戦の話が続いたので、今日は、もっと身近な(役に立つ)話をしたいと思います。
『他人のプロジェクトを本気で手伝う』というテーマです。

「情けは人の為ならず」を、具体的に説明します。

宜しくどうぞ。

 

視野を強引に引き伸ばす

作品の制作以外に、僕は「作品を届ける」「集客をする」「予算を作る」「強いチームを作る」といった仕事をしています。
細かく分けていくと、その中に「コミュニティー作り」や「ブランディング」などがあったりします。

こういった仕事というのは、職種や規模は関係なく、全てのサービス提供者が向き合わないといけない問題なので、僕が世の中の人と最も繋がることができる場所(話題)がココかなぁと思っています。

毎日、試行錯誤を繰り返していて、打率は10割ではありませんが、個人的には、一般的なレベルより打率は高い方なのかなぁと思っています。

あと、打席に立っている回数が日本一多いので、「データ」がたくさんたまっています。

とくに僕の場合は「これをやったら失敗しました」という恥ずかしいデータがたくさんたまっています(涙)。

ただ、「これをやると失敗しますよ」というデータも含め、こういった実体験は、何物にも代え難い資産で、僕はコンサル(ニシノコンサル)という形で仕事にしていたりします。

(※ときどき、このサイトにコンサル権が出ます↓)
https://nishinoinc.thebase.in/

僕はマーケティングの本もよく読むのですが、読み応えのある本は、とても鮮やかにまとめられていたりします。

そこに書かれていることは嘘じゃないのですが、しかしながら、実際に現場で起きている問題は、「挨拶に行く順番を間違ったから、ずっと嫌がらせを受けている」といったクソ地味なことだったりします。

どれだけ理屈が通っていても、「これをやったら、三方良しじゃん!! オールウィンじゃん!」というようなことであっても、潰されてしまうことって普通にあって、
僕がコンサルさせていただく時は、そのあたりの生々しい部分も正直にお話しさせていただいております。

クライアントさんはいつも「鮮やかな広告戦略」を期待されて来られるのですが、仕事のやり方をヒアリングしていると、だいたい「生々しい部分(業界関係者や近隣住民の取り込みや、あるいは、スタッフへの愛情のかけ方)」の詰めが甘いことが多いです。

なので、「この先、どれだけ広告費をかけても、そこが詰めきれていなかったら、全てパーになるので、地味かもしれませんが、まずは○○から徹底的にやりましょう」という話をさせていただいています。

相談に乗るからにはトコトン乗って、確実に結果を出したいので、場合によっては、時間を大幅に延長することもあります。
まさか「延長したから、延長料金を…」ということはありません。
ただ、結果を出したいだけです。

昨日は、「新しく立ち上げたフィットネスジム」と、「副業が解禁になったCAさんの新規事業」のコンサルが二件ありました。
#アメリカ滞在中もやってるんですよ

このあたりが面白いところで、僕は「集客」とか「チーム作り」とかをやっているので、その角度からのアドバイスはできますが、べつに、「フィットネスジムの人」でもなければ、「CAさん」でもないじゃないですか?

でも、相談にのる以上は、なんとかしなくちゃいけない……というわけで、どうしているかというと、一旦、「フィットネスジムの人」や「CAさん」に憑依するんです。

イタコです。イタコ(笑)

そうすると、「手持ちの資金がいくらで、手持ちの発信力がどれぐらいで、手札か何枚で…」といった感じ、自分事として、この窮地を脱する方法を考え始める。

視点が変わるので、世の中の景色が全部変わる。もちろん、調べる情報も変わってきます。

そうすると、これまでアクセスしたことがない情報に触れたり、これまで解いたことがない問題と向き合うことになったりするわけです。

整理すると、「他人の相談に本気で(自分事として)のると、インプット(打ち手)が爆発的に増える」ということです。

ちなみに、僕は今、コロナ禍のCAさんの事情にメチャクチャ詳しくなっています(笑)。

ザックリした話で申し訳ないですが……今、生きていくのって、大変じゃないですか?

丁寧に準備を進めていたことが、コロナによって全部ひっくり返されたりするし、コロナ関係なく、新しい横文字が次から次へと出てきて、気がつけば自分の打ち手がオールドスタイルになっていたりする。

昔に比べて、「どうしたらいいの?」と右往左往する機会が増えたでしょうし、これからもっと増えると思います。

ただ、

「何故、人は慌てるのか?」という原点に立ち返って考えると、答えは「選択肢(対応策)が少ないから」に尽きるわけで……今から僕らが未来に対してできることと言えば、「このパターンの時は、こう!」という選択肢を一つでも多く持っておくことぐらい。

その時、自分のプロジェクトしかやっていなかったら、獲得できる選択肢(対応パターン)には限りがあります。
なので、僕的には、「他人のプロジェクトを自分事として応援して、他人の問題に直面して、対応パターンを獲得しておく」が結構オススメです。

別の言い方をすると、「自分の問題しかやってなかったら、手詰まりになるよ」です。

先日、大手出版社さんから、「出版社の新しい収益装置を開発して欲しいんですけど…」と相談されて、仕事ではなく、ただの趣味で、ソッコーで手を挙げました。

ここで獲得する選択肢が、未来の自分を助けてくれると思うと、安いもんです。

目の前に困っている人がいたら、一度、全力で助けてみてください。
その行動は必ず、未来のあなたを救ってくれるでしょう。
#神父さんみたいなまとめ方

現場からは以上でーす。

 

 

▼オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』入会はこちら ↓↓↓