西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2022年01月05日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
成田空港から自宅までのハイヤー(1時間チョイ)の中で、運転手さんから「YouTubeのVIP戦略の動画見ました。あれ、もう少し詳しく聞かせてもらえませんか?」と声をかけられ、『西野亮廣いきなり講演会inハイヤー(講演時間1時間チョイ)』を開催したキングコング西野です。
#ハイヤーの中で声が枯れたよ
 
さて。
今日は「現状の共有と、僕が次に狙っていること」についてお話したいと思います。
結論があるわけではなく、「次に、こんなことを仕掛けようと思っています」という話です。
少し地味ですが、お時間あればお付き合いください。
 
 

ギフトは誰に贈られるのか?
 
『映画 えんとつ町のプペル』のアメリカ公開のタイミングで「オミクロン株」がアメリカで大流行して、「ありゃまぁ…」という反応もありつつ(これは他の作品も同じ条件)、一方で、ここにきて、上映館が「400館」から「470館」に増えるというボーナスもあったりして、人間万事塞翁が馬でございます。

僕らは(あなたも)かれこれ2年ほどコロナ禍で戦っていますが、その中でも「結構いいなぁ」と思うのは、「コロナ禍じゃなかったら生まれなかった(思いついていなかった)打ち手が生まれる」ということ。
 
たとえば「映画の舞台挨拶ができなくなったから、『お客さんと客席で一緒に映画を観る』をコンテンツにして、集客をする」みたいな。
 
コロナが落ち着いても『お客さんと客席で一緒に観る』という打ち手は使えるわけで(※今回の歌舞伎で試しています)、これはギフト以外の何物でもありません。
 
ただ、
 
ボーッと突っ立っている人間にそのギフトが贈られるか?というと、まさかそんなことはなくて、大切なのは「予測していなかった出来事が起きた時でも、腐らず、前をむき続け、打ち手を探し続ける」ということ。
「その姿勢を見せた人間にギフトが贈られる」ということを、この2年間で何度も経験しました。
 
今回のパンデミックの(僕個人の)最大のギフトは「映画の再上映」という打ち手が生まれたことだと思います。
 
『映画 えんとつ町のプペル』は、「商品棚に並べられている間(公開期間中)にヒットさせなきゃいけなかったもの」を、「季節商品(あるいはイレギュラーイベント)にして、未来永劫売り続けるもの」へと姿を変えたわけですが、これは、『コロナ禍で観に来れなかった人がいるから』という大義名分が無ければ実現することはできませんでした。
 
このまま「毎年、ハロウィンの時期になるとプペルが映画館で上映される」が定着すれば(行事イベント化に成功すれば)、これは映画史に残る大革命で、僕らは今、ここに挑んでいます。
 
 

日本だけじゃなく…
 
サロンメンバーさんには細かい部分(地味な部分)も含めて全て共有しようと思っているので、こんな地味な報告もさせていただきますが、ちなみに、「『映画 えんとつ町のプペル』のハロウィン限定上映2022」の打ち合わせは、さっそく1月7日におこなわれます。
 
メディアでは「キンコン西野は奇抜な手を打つやつ」みたいな扱いをされるのですが、僕がやっていることは「奇抜」から最も遠い場所にあって、「かなり早い段階から地道に下準備を進めている」ということをお伝えしておきます。
 
勝負の世界では、コンサルをする際に求められるような「一発逆転」の施策なんてありません。
いつも勝利の背景にあるのは、吐き気がするほどのローキックです。
 
今、ボンヤリと考えているのは、ハロウィンの時期の再上映を日本だけじゃなく、ハリウッドでも(1日だけでも)やること。
難易度は高いのですが、実は今回のアメリカ遠征で、ハリウッドで映画祭を立ち上げようとしている方とお話しさせていただいて、ねじ込むとしたらソコ(映画祭の立ち上げのタイミング)だなぁと思っています。
 
そうして「世界中で毎年上映される映画」になるといいなぁと思いつつ、思っているだけでは仕方がないので、行動します。
 
コロナが長引いて気が滅入ることもあるでしょうが、僕も毎日もがいています。
お互い、どうか踏ん張って、「今、できること」を探し続けましょう。
 
今日も素敵な1日になりますように。
 
現場からは以上です。
 
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