西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2022年01月07日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。

隔離期間中は厚生労働省からの抜き打ちテレビ電話チェックがあるのですが、隔離先のホテルで『踏み台昇降運動』をやって、肩で息をしながら滝のような汗を流している時に、健康チェックのテレビ電話がかかってきて、完全に疑われたキングコング西野です。
#健康です
#熱はありません
#息切れもありません
#嘘をつけ

最近は「クリエイティブ」に関する記事が多かったように思うので(※と言いつつ、今後もありますが…)、今日は、もう少しライトな、記事を読んだ全員が使えそうな仕事術についてお話ししたいと思います。 
 
 

仕事を大きくしていくにはどうすればいいの?
 
ビジネスマンは自分に、そして主婦の方は、お子さん(あるいは近所の子供達)にこの話をしていただきたいのですが、現場、この世界で生きる以上は何かしらの「仕事」に就かなければなりません。
自分がサポート(家事)に回るのであれば、自分のパートナーが何かしらを生産して、販売していかなくちゃいけない。

そんな世界に生きている僕らの欲求といえば、「より効率的に生産&販売をして(効率的にお金を稼いで)、プライベートな時間を増やす」か、あるいは好奇心を拗らせて、「もっと大きな仕事をしたい」の二つ。
後者の場合は「仕事が趣味」というやつで、仕事を「ゲーム」のように捉えている人です。

より少ない労働時間で、より大きな仕事をするか、
四六時中働いて今よりも大きな仕事をするか、
いずれにせよ、僕らは「仕事を大きくする」というテーマを抱えています。

そんなこんなで今日は「仕事を大きくするにはどうすればいいのか?」という話なのですが…多くの人が仕事(売り上げ)を大きくする際についついやりがちなのが「労働時間を増やす」です。
これは頭を使わなくていい最も簡単な方法ですね。
1日8時間働くよりも、1日16時間働いた方が、売り上げは大きくなるんです。

ただ、このやり方の問題は「1日24時間以上は働けない」ということ。
「労働量を増やすことで売り上げを増やす」という方法だと、売り上げの成長にアッパー(天井)があるんですね。

そんなことは分かっているのにも関わらず、多くの人は仕事を大きくする際に「労働量を増やす」という道を選んでしまいます。
何故でしょう?

その原因を僕は「目標値を少ずつ上げているから」と結論しているのですが…
つまり、月収10万円の人が「月に15万円稼げる人間になる」という目標を立ててしまった場合、「労働量を増やす」という解決策が圧倒的に正解になる。
次に月収15万円になった人が「今度は月に50万円稼げる人間になる」という目標を立ててた場合、やはり「労働量を増やす」が正解になる。

これらは「仕事を大きくしている」というよりも、「同じサイズの仕事を増やしている」という作業で、先ほども言ったとおり、これだと自分の時間がそれ以上割けなくなった瞬間に限界がきます。

問題は「『労働量を増やす』が解決策として正解になってしまう『目標の設定』」にあって、
ここ(目標設定)に関しては「小さなことからコツコツと」という精神が裏目に出てしまう。
となると、「労働量を増やす」が不正解になる目標(労働量を増やしたところで辿り着けない目標)にすればいい。

月収10万円の人が「月に2000万円稼げるようになる」という目標を立てた場合、「労働量を増やす」では確実に辿り着くことはなく、クリアするには、「取り扱う商品」か、「働き方」か、「働く場所」か、「売る場所」…の何かを変えなきゃいけない。

「労働量を増やす」が不正解になってしまうような目標を設定した時に初めて仕事が大きくなるわけですが…

かといって、高校卒業したての子が「世界を平和にしたい」という目標を立てたところで、「労働量を増やす」が正解じゃないことは分かったとしても、何から手をつければいいのか分からない。

実際問題、月収10万円の人が「月に2000万円稼げるようになる」という目標を立てた場合も、何から手をつければいいか分からない。

目標値を吊り上げすぎるのも問題で、目標を設定する際は、

「今の走り方で全力疾走してもギリギリ辿り着けない場所」

を目標にするのが、ちょうど良い塩梅なのかなぁと思います。

一応、最後に実体験をお伝えしておくと、数年前、「美術館を作る」という目標を立てた時(※地味に進めています)に、ナンジャカンジャで20〜30億円ほどかかることがわかり、その瞬間に「メディアにたくさん出る(出演ギャラで稼ぐ)」をスパッと辞めて、オンラインサロンに軸足を移しました。
どれだけ人気者になっても、20〜30億円は、出演ギャラでは辿り着けない場所なので。

今の仕事に慣れてきたら(結果を出せるようになってきたら)、「今の走り方で全力疾走してもギリギリ辿り着けない場所」を次の目標に置くことをオススメします。

現場からは以上でーす。

【追伸】
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