西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2022年01月13日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
…ついに今年もこの台詞を言わないといけないキングコング西野です。
数の子ちゃん、また来年も会おうね。今年も好きだったよ」

さて。
今日は「文章はどうやって書くのか?」というテーマで、ゴリゴリに実例を交えてお話ししたいと思います。
話の軸にあるのは「文章の書き方」ですが、たぶん、人生訓みたいなところに着地すると思います。よろぴく。

 

道を照らしてくれる(ヒントをくれる)のは誰なのか?
 
先に言っておきます。

今日は、ビジネスの話を延々とする回ではなく、ここ最近、熱が上がってまいりました『映画 えんとつ町のプペル 2』の脚本を共有する回です。
本当なら、今日は「コロナ禍での身の振り方」について書こうと思っていたのですが、この「出来立てホヤホヤ感(ライブ感)」を共有しないわけにはいきません。
西野、ただいま興奮しております!

毎日、サロン記事を書いていると、「よくもまぁ、毎日そんなに書けるわねぇ」と驚かれます。
そこで「せいぜい(執筆時間)は20〜30分ぐらいなので」と返すと、さらに驚かれます。

ハッタリでも何でもなくて、本当に毎日20〜30分で書いています(じゃないと続きません)。
こんなバカ仕事を毎日続けるには「書くネタ」と「書く技術」の二つの要素を持ち合わせておく必要があります。

「書くネタ」に関しては、「書くネタが枯渇しないように、スケジュールを組んでいる」というカラクリがあります。

「レギュラー仕事を持たない」や「できるようになった仕事を辞める」などです。
僕は、成功者が手放そうとしないものを、サクサクと手放して、「書くネタ(新しい情報)」を仕入れています。
そして、こちらに関しては今日の本文じゃないのかなぁと思っています。

今日は「書く技術」についてのお話です。

「筆が遅い」「文章が思うように書けない」という悩みを持たれている方は少なくないと思うのですが、その原因を言語化できている人がほとんどいません。
もっとも、
原因を言語化できていないから、いつまでも解決しないのでしょうけども。

筆が遅くなる原因は、「自分一人の力で書いている」からだと思われます。

つまり、筆を握っている自分に「次の展開」のヒントを与えてくれる存在がいない。

これは何も「文章を書く時は、隣に優秀な編集マンをおけ」という話ではありません。
そんなことイチイチやっていたら、人件費がエライことになっちゃいます。

するってぇとぉ(#江戸弁)、「人間以外のものから、文章(次の展開)のヒントをもらう」という結論になっちゃうと思うのですが……その正体が誰かというと、「自分が書いた文章」です。

長年、文章やら、物語を書いていると、「1行前、2行前の文章がヒントになって、次の文章の後押しをしてくれる」ということが少なくありません。

ていうか、ほとんど、そうです。

大切なのは「1行前、2行前(5行前でも、10行前でもいいんだけれど)の文章(セリフ)が、目で捉えられる状態にある」ということ。

それにより、「この流れだったらコッチだよね」「ここで、この台詞を言っちゃってるんだから、ここでは、こうした方が良いよね」…という判断がしやすくなります。

「数分前の自分からヒントを貰いながら、文章(物語)書き進めるとラクだよ」という話っス。

「なかなか文章が書けない人」というのは、書き始めるまでに熟考してしまって、なんなら「オチまでの流れができないと筆を持たない」というストロングスタイルをとりがちです。

それだと、ヒントをくれる存在がいないんですね。

執筆作業は、一つ前の「クダリ」からヒントを貰ったり、一つ前の「クダリ」にケチをつけたりすることで(=過去の自分にあやかることで)加速するので、
くれぐれも、「ゼロ→1」の作業をやってはいけません。

逆説的ですが、文章や物語を書きたいのなら、まず「書き始める」ことが最も重要だということを国内屈指のベストセラー作家がお伝えします。

んでもって、ノウハウを語るだけだと安っぽいので、最後に実例をブチ込みます。

これまで書き進めていた『映画 えんとつ町のプペル 2』の台本を大幅にカットして、大工事をしてみました。
これまで皆様に観ていただいた台本は、もう世に出ることはありません。
サロン特典です。
#おめでとうございます

この台本を見ていただけると、「過去の文章(セリフ)の積み重ねがあったから、ここに着地した」ということが少しご理解いただけると思います。
前回の台本共有で、「段取りくせー台本だなぁ」と思っていた部分が、改善されました。

それでは、ご覧ください。

現場からは以上でーす。

 

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