西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2022年01月19日のエンタメ研究所の過去記事

どうも、こんにちわ。
家族が『ゴッドタン』のことを『服が破られる番組』と呼んでいたことが発覚したキングコング西野です。
 
さて。
今日は、予定していた内容を変更して、「新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』の公演中止に関するアレやコレ」というテーマでお話ししたいと思います。
 
 

本日の公演は中止
 
すでにニュースになっているので、御存知の方もいらっしゃるとは思いますが、新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』の公演関係者に体調不良が確認されまして(※今は元気だそうです)、お客様ならびに公演関係者の安全安心を第一に考え、本日の公演を見合わせることとなりました。

公演を楽しみにお待ちいただいていたお客様には、本当に心苦しくて、本当に悔しい御報告となりますが、何卒、御理解賜りますようお願い申し上げます。
 
本当にごめんなさい。
 
 

ぼたんチャンの千秋楽だった
 
本日の記事では、「今回(本日)の公演中止が何を意味するのか?」を共有しておきたいと思います。
 
今回の新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』は、ぼたんチャン(お姉ちゃん)と、勸玄君(弟)のダブルキャスト(※同じ役を日替わりで演じる)で、公演は本日を含めて「残り二回」でした。
 
つまり、今日が、ぼたんチャンの千秋楽でした。
 
今回の脚本を執筆する際、関係者からは「まだ子供だから、台詞量をご配慮いただけると…」とお願いされていたのですが、お姉ちゃんと弟には、「子供だけど、主役なんだから、頑張れるでしょ(笑)」と無茶振りさせていただきました。
 
(※この動画、可愛すぎるので見て↓)
https://www.youtube.com/watch?v=9NpqdAZldAw

 
二人は、たくさん練習してくれて、こちらの期待に見事に応えてくれて、おかげで新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』は連日大盛り上がり。
 
終焉後のカーテンコールとスタンディングオベーションは、お姉ちゃんと弟の頑張り無しには作ることができない圧倒的な景色でした。
 
そんなこんなで迎えた千秋楽(ぼたんチャン回)の当日に、公演中止のお知らせ。
走りきりたかっただろうし、走りきらせてあげたかったです。
 
 

ぼたんチャンが背負った運命
 
歌舞伎は「風紀が乱れる」という理由で、女性が舞台に上がることを江戸時代に禁止されています。
ちなみに、「子役(女の子)はオッケー」というルールです。
 
ここ数年で「女性も歌舞伎役者に」という動きもあったりするのですが…どっこい、まだまだ難しいのが現状です。
 
たとえば10年後。
「プペル歌舞伎を再演しよう」という企画が持ち上がったとしても、もう(大人になった)ぼたんチャンは出られないんです。
 
一度幕を閉じた舞台は「また来年やりましょうね」といった感じで、カジュアルに再演できるものではありませんので(※歌舞伎だと特に)、ぼたんチャンが『プペル ~天明の護美人間~』に出るのは、一昨日の公演が最後になるかもしれません。
 
整理をすると…今後、ぼたんチャンが『プペル歌舞伎』に出る可能性は以下の二つ↓
 
①ぼたんチャンが大人になる前に再演する
②歌舞伎界のルールを変える
 
…です。
どちらも、ビックリするほど難易度が高いです。
 
とまぁ、そんな事情があるので、余計に走りきらせてやりたかったです。
 
 

これから
 
今日の午前中はサロンの投稿をサボって、本日観に来られる予定だった関係者の皆様に謝罪の電話を入れさせていただきました。
#幻冬舎の見城さんも本日観劇予定でした
 
ひととおり終わった後に、海老蔵ファミリーに電話。(※ファミリーの皆さんの体調は良好です)
 
海老蔵さんと状況確認をした後、ぼたんチャンと勸玄君とそれぞれお話しさせていただきました。
ぼたんチャンに「いやぁ、悔しいね」と投げたところ、「でも…素敵な経験をさせていただいて、本当にありがとうございました」と返ってきて、プロの女優の強さを見ました。
 
その姿勢があまりにも頼もしくて、なんだか話が盛り上がっちゃって、そこで、ついつい「必ずまた面白いことやろうね」と口走ってしまった西野。
 
なんだかマズイことを言ってしまったような気もしますが、その想いに嘘はありません。
 
どういう形になるかは分かりませんが、こうして御一緒させていただいたのも何かの縁なので、これからも二人の成長を見届けたいと思います。
 
皆様も、もし良かったら、一緒に応援してもらえると嬉しいです。
 
本日、観劇予定だったお客様。
本当にごめんなさい。
この借りは千倍にして返します。
 
現場からは以上でーす。

 

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