西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2022年02月09日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
屋外でゴキブリを見た時に「で? それが、どうした?」と謎のマウントをとってしまうキングコング西野です。
#いつもはビビるがな
 
さて。
今朝のVoicyでは『老後の為に生きる人の末路』というテーマで、「お金の使い方」についてお話しさせていただいたのですが、サロンでは、その続き(実践編)を喋ろうと思います。
 
 

お金を「誰に」使うか?
 
来週13日が期限だった『まん延防止等重点措置』が、来月6日まで3週間延長する(※明日決定が出るらしい)ということで、全国の飲食店さんが大変な思いをされています。
 
観光業も、まだまだ苦労が続きます。

愚策もいいとこですが、岸田さんの支持率が鬼下がりしない限り(※最近ちょっと下がってるみたい)、なかなか終息しなさそうです。
「老いた国」の運命なのかもしれません。
#ちなみに投資家さん中心のアンケートだと岸田政権の支持率は3パーセントなんだってさ
#新資本主義
 
こんな話をすると、「飲食店は今、大変だよねぇ…」という結論になりがちですが(※自戒を込めて!)、僕らは「飲食店経営者さんも、自分のサービスのお客さん」ということを忘れてはいけません。
 
飲食店が潰れると、そっくりそのまま「私のサービスを買えるお客さん」が減るわけですから、まったくもって他人事じゃないんです。
 
しかし、どうでしょう?
 
僕らは、飲食店さんや、観光業の方が抱えている問題を、どこか他人事として捉えています。
「オンライン中心でサービスをやってて、助かったぁ」と思った人もいるでしょう。
 
どうして僕らは、「いずれは自分にも及ぶことになる他人の問題」に目を向けられずにいるしょうか?
 
その一つに「『コミュニティー』を無視した成長を続けてきた」があると思っています。
 
この話は過去にも(他の媒体でも)したことがありますが、フィリピンのトンド地区(スラム街)の子供達に、おやつ(ときどきお金)をプレゼントすると、彼らは迷わずそれを「シェア」するんですね。
 
このことについて、
「皆で助け合うファリピンの子供達=いい人」「自分が良ければ良い日本人=悪い人」
と整理してしまうのは、あまりにも乱暴だと思っていて、「どうして『助け合おうとする人』と『自分だけ助かれば良いと考える人』に分かれたのか?」まで掘り下げて考えた方が良さそうです。
 
おそらく、その答えは「コミュニティーの有無」だと思います。
「コミュニティーが思考を形成している」という話です。
 
トンド地区の子達は皆、顔見知りで、「一つ屋根の下」のノリで生きています。
 
その世界では「情けは人の為ならず」や「因果応報」が本当に身近にあって(目の当たりにすることができて)…どころか、その気になれば「支払ったお金の行き先」まで確認できてしまいます。
 
もちろん、それによる弊害もあるのでしょうが、「あの人が倒れたら、自分を助けてくれる人がいなくなる」という意識(繋がり)は生まれます。
 
他方、僕らは長らく「個」で生きてきたので、「よそはよそ! ウチはウチ!」的なノリが根付いてしまっています。
 
YouTubeの動画にしても、ノウハウ記事にしても、アクセスが集まるのは「出し抜き系」で、そこで語られるのはいつも「自分がどう勝ち残るか?」で、「皆が生き残る為にはどうすればいいか?」は議論されません。
 
しかし、経済は数珠繋ぎで、あの人が倒れたら、自分にもダメージはあります。
 
今、僕は「皆が生き残る為にはどうすればいいか考えた方が良くないっすか?」的な方向に話を持っていっているのですが、これは何も『無償の愛』などではなく、「自分の身を考えるなら尚更」という話です。
 
僕は「華僑(※中華街とか作っちゃう人達)のお金の使い方」が好きで、ついつい色々と調べちゃうのですが、行く先々でマイノリティーであった彼らは「自分の身を守る為のお金の使い方」について勉強していて、常に合理的な判断をしています。
 
何の為に富を分配するのか?
何の為に寄付をするのか?
誰にお金を使えば、その効果が最大化するのか?
どのタイミングでお金を使えば、その効果が最大化するのか?
 
それらをキチンと体系化している(子供にも教えている)のが華僑です。
 
華僑の生き方に関しては、様々な切り口で語られますが、彼らの考えの軸にあるのは、基本2つで、『コミュニティー』と『お金の使い方』です。
 
彼らは『生き金』と『死に金』をキチンと区別していて、「返ってくるところに使うお金=生き金」を積極的に使います。
 
長らく「個」で生きてきた(「コミュニティー」を無視して生きてきた)僕らは、「何が『生き金』で、何が『死に金』なのか?」を、あまり深く考えてきませんでした。
 
エグい話をすると、お目当ての「おむすび」が手に入ればゴールで、「誰からおむすびを買えば、自分の取り分が最大化するのか?」をあまり考えてこなかった。
 
ただ、このような「次に自分が槍玉にあげられるかもしれない」変化の時代(戦時中?)は、そこがとってもとっても大切で、(口で言うだけだと説得力に欠けるので)僕は、サロンメンバーさんにお金を使っていこうと思います。
 
今日から三日間ほど、宿に泊まるのですが、サロンメンバーさんが運営する宿を検索しました。
僕が泊まった宿は、後日、皆さんに共有させていただきます。
 
コミュニティーを意識し、助け合いながら、そして、ほどほどにおこぼれを貰いながら生きていこうと思います。
 
現場からは以上でーす。

 

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