西野亮廣のエンタメsalon

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2022年04月13日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
「『おじゃ魔女ドレミ』じゃなくて、『おジャ魔女ドレミ』です!『ジャ』はカタカナです!」と怒られたキングコング西野こと「41歳」です。
 
さて。
今日は「『共感』に逃げない」というテーマでお届けしたいと思います。
 
いろいろとお話ししたいネタがあるのですが、それはまた明日以降にまわして、昨日お話しした『7月3日の件』を少し詰めていきたいと思います。
 
 

海を越える力
 
去年から何度かお伝えしていることですが、一つ分かっていることは「共感は海を越えない」ということです。
「日本人の共感は…」と言った方が正確かもしれません。
 
不倫したタレントを大声で非難して、「そうだそうだ!」と共感を集めたところで、そもそも、その不倫したタレント自体が世界ではまったく知られていないので、海を渡ると「何もしていない人」としてカウントされてしまいます。
 
僕は世界の全てを知っているわけではありませんが、少なくとも“僕が出向いている(エンタメ領域の)海外”では、「何を生み出している人間か?」こそがコミュニケーションツールであり、この問いに答えられなければ、誰とも繋がることはできません。
誰の時間も貰えません。
 
去年の12月は、前半2週間はニューヨーク(ブロードウェイ)にいて、後半2週間はハリウッドにいたのですが、そこでいろんな人に会うことができて、これまで以上に、いろんな話が前に進みました。
 
これまでの海外と大きく違ったのは、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の映像素材と、『映画 えんとつ町のプペル』をそれぞれ持っていたこと。
実際、ブロードウェイ版(6月のリーディング公演)の演出を務めるウィルは、日本公演の映像を見たことがキッカケで、演出に名乗りをあげてくれました。
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』の日本公演の映像の力は強くて、実はハリウッドの試写会&交流会に来てくださった関係者さんにも、お見せしていて、そこでも大きな反響がありました。
「はやくブロードウェイに持ってきてくれ。必ず観に行く!」と。
 
世界を相手にエンタメを仕掛けるのであれば、映像として保管しておく作業(名刺作り)は必要不可欠ということと、「日本での票稼ぎは『共感』の方が有利だが、海を越えるのは圧倒的な『創造』しかない」と再確認しました。
 
もう少し身近な国内の話をすると、実は劇場(LIVE)にお客さんを呼ぶのも『共感』ではなくて、『創造』で、僕らはここを見誤ってはいけません。
見誤りやすい時代(共感が数値化される時代)だけに、余計に意識しておく必要がありそうです。
 
 

創造で圧倒する
 

 
世界を『創造』で圧倒しようと思います。
 
現場からは以上でーす。
 
 
【追伸】
  
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。