西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2022年04月17日のエンタメ研究所の過去記事

4月17日(日) ※4月19日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
日曜日なので、仕事のゴリゴリ系の話をお休みして、今ボンヤリと思っていることを綴りたいと思います。
結論はないので、あまり面白くありませんが、怒らないでね。好きです。
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▼ 『えんとつ町のプペル』という記録映画
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スピードワゴン小沢さんが『えんとつ町のプペル』について語ってくださったインタビュー記事に、心が大きく動きました。
※まだ読まれていない方は是非→https://note.wowow.co.jp/n/n08780d3ac9f1
日本中から受けた暴力や、
そんな暴力なんて効いてないフリをしていた自分や、
「こんなの絶対に間違ってる!」と声を上げて盾になってくれた小沢さんのような先輩や、
スタッフや、ファンの方がいたことなどなど…色々なことを思い出しちゃって、こみ上げてくるものがありました。
えんとつ町のプペル』は、あの日受けた暴力、そして、その暴力に耐え抜き、立ち向かった記録なので、机の上だけで書ける物語ではありません。
毎夜、「ちくしょうっ、ちくしょうっ」と筆を走らせていたことを思い出します。
煙突掃除屋の少年・ルビッチの「誰か見たのかよ? 誰も見てないだろ? だったら、まだ分かんないじゃないか!」という台詞は、お客さんを泣かせる為に紡ぎ出したマーケティング的な言葉ではなく、散々殴られ続けてきた人間の内側から飛び出してきた言葉です。
他のセリフ、他のシーンも同じく。
今、『えんとつ町のプペル 2』を書いているのですが、くれぐれも、『1』をなぞるようなマネをしちゃいけないなぁと思っています。
なぞったところで、絶対に勝てない。
繰り返しますが、『1』は別に泣かしにかかったわけじゃなくて、本当にあった話を、そのまま形にしたものなので、それを真似たところで、「感動&名言大喜利」になるのが関の山。
そんな言葉に説得力や、血の匂いはありません。
なので『2』は、全然違う方向に舵を切っています。
感動からは少し距離を置いた「ドキドキ、ワクワク、ハラハラ」の冒険活劇です。
『1』の呪い(お客さんが求めているもの)が強いので、「そうじゃない!『1』を真似ても仕方ないんだ!」と何度も何度も自分に言い聞かせながら、筆を走らせています。
公式に発表されたかどうか分からないので、まだ黙っておいていただきたいのですが、ドイツの大きな映画祭からお声がかかって(長編アニメーション部門のグランプリにノミネートされて)、来月はドイツに行ってきます。
えんとつ町のプペル』が国境を越えて、たくさんの人に心に刺さった理由は、机上で作り上げられたものではなく、「記録」だったからだと今になって思います。
どうやら、殴られた人間にしか語れない言葉や、理不尽を浴びた人間にしか紡げない文章や、作品や商品やサービスがあるみたい。
なので、もし、あなたが今、その憂き目にあっているなら(コロナとか大変だもんね)、その経験がいつか財産になることを、未来の自分がいつか財産にすることを信じて欲しいです。
僕は僕で、暴力や理不尽の記録を出し切った後の自分に何を語れるのか?何が作れるのか?という面倒と向き合います。
お互い頑張りましょう。
素敵な日曜日をお過ごしください。
西野亮廣キングコング
【追伸】
https://salon.jp/nishino
」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
https://youtu.be/feWXvZR0fb0

 

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