西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2022年04月18日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
 
近所のお蕎麦屋さんで食べた『しらすおろし』があまりにも美味しかったので、帰りにスーパーで大根とシラスを買って、DIYで『しらすおろし』を作ったのですが、あの味が再現できないキングコング西野です。
#なんで味に違いがでるのさ
#なんか苦いんだよ
#そんなことより手料理のことをDIYって言うな
 
さて。
今日は「多くの大企業は何故、Web2(中央主権型)から前に進められないのだろう?」というテーマでお話ししたいと思います。
 
今日は、いろんな説明(基礎知識)をスッ飛ばしてお話ししそうな気がしているので、分からない人がいればコメント欄まで「どうゆうこと?」とコメントください。
他のサロンメンバーが補足説明をしてくれるハズです。
#そうだろ? 
#そういうチームだろ?
 
そんなこんなで本題です。
 
 

カウンターカルチャーと分かっているのに
 
『CHIMNEYTOWN DAO』の準備が着々と進んでおります。
第1弾として「1731名」(※登録を失敗した方はまた今度!)に、入場チケットたる「NFT(ゴミのモンスター)」を無料でプレゼントする予定ですが、まぁ、要らなかったら誰かに売ってください。

ゴミのモンスターのデザインはCHIMNEYTOWNのデザインまわりを担当してくださっている「かんかんサン」に丸投げしていますが、僕も気が向いたら描きます。
 
さて。
世間は今、猫も杓子も「NFT」で、少し遅れて「DAO」も盛り上がりを見せています。
 
これらを下支えしているのは「ブロックチェーン」という技術で、その理念は「非中央集権」です。
それはつまり、市場独占を達成した巨大IT企業へのカウンターカルチャーであり、「お前らの好きにはさせないぞ」というメッセージでございます。
 
20世紀型の企業をIT企業が駆逐したような歴史が、ここでまた繰り返されるのでしょうか?
この顛末は見モノです。
 
そんな中、前々から気になっていることがあります。
それは、「自分達へのカウンターカルチャーが生まれていることを日本の大手IT企業は分かっているハズなのに、これといった対抗策を打てていない」という点です。
 
「いっそのことカウンターカルチャー側になればいいんじゃね?」と思っていた矢先、さすが、いくつかの企業がNFTのマーケットプレイス(NFTの売買ができる場所)を立ち上げましたが……その内容は「プライベートブロックチェーン(自社のブロックチェーン)」で運用されるというもので、「それって御社のWebサービスですよね?」という感じに落ち着いています。
 
世の中的には「NFT風」とも呼ばれています。
 
ターゲットが国内に限られてしまうと、「ニッチ」が生き残る術はなく、日本のNFT風マーケットの勝者は「ローカルメジャー(ウルトラマンとか)」になってくるでしょう。
一方、
世界の(パブリックな)NFTマーケットの勝者は「グローバルニッチ」で、“これまで誰にも相手にされなかった偏愛”に光があたるので、次代の才能が足を運ぶプラットフォームは、間違いなく後者です。
 
さて。
日本の大企業の(NFT関連の)アクションは、何故、こんなところに着地しちゃったのでしょうか?
考えられる理由は…
 
・日本の「情弱市場」や「英語アレルギー市場」が意外と大きい
・日本の法律がアホみたいに厳しい
・そもそも面白い未来を迎えにいくつもりがない
 
…といったところでしょうか。
 
個人的には、NFT風マーケットプレイスを作るよりも、大手IT企業がDAO型の組織を作りにいく未来(Web2とWeb3を繋げる未来)を期待しているのですが、どうにもこうにも、そこに行きそうな気配がない。
 
ここに関しては、上にあげた3つの原因の他に、もう一つ大きな原因がありそう。
 
それは、「多くの中央集権型の企業には【ファンタジー】が不足している」ということです。
 
どうやら「参加したくなるコミュニティー」にはファンタジーが必要です。
 
ここでいう「ファンタジー」とは、決して数値化することができない、「このノリが好き」という空気感や、「皆が迎えたい未来の形」の提案です。
日本人が忌み嫌う言葉でいえば「宗教」です。
 
ファンタジーこそが「待ち合わせ場所」であり、そこで生まれたコミュニティーの「コンパス」になる。
DAOで集まったお金の使い道なんてまさに。
 
ファンタジーを持たない限り「中央」が存在し続けるので(中央の存在無しには回せないので)、これまで、そんなものは後回しにしてきた企業には難しい。
一般的に、企業の中には「ファンタジー制作部」とか無いんです。
 
この観点から言うと、エンターテイメントコンテンツを持つ「SONY」さんとかは、Web2とWeb3を繋げるプレイヤーの急先鋒となるのだろうなぁと思っています。
 
昨日のVoicyのQ&Aで「今の中小企業に足りないものは何ですか?」という質問が飛んできて、咄嗟に「ファンタジー」と答えたのですが、その答えを深堀りしてみると、今日ここでお話ししたようなことです。
 
とにもかくにも、Web3ゲームに名乗りをあげるのなら、「ファンタジー」は安く見積もらない方が良さそうです。
 
イメージしやすいところでいうと、「オンラインサロン」です。
オンラインサロンには、「メルマガ型」と「ファンクラブ型」と「コミュニティー型」があり、ザックリと分けると「メルマガ型」と「ファンクラブ型」は中央集権で(カリスマがいないと回らない)、「コミュニティー型」は非中央集権です。
 
これらを分け隔てるものは「ファンタジーの有無」で、世界がWeb3に向かう中、「企業が獲得すべきファンタジーのI P」というテーマは、皆でもっともっと掘り下げて勉強した方が良さそうだなぁと思いました。
 
殴り書きで書いてしまったので、少し乱暴な文章になっちゃいました。ごめんなさい。
誰かコメント欄での解説お願いします。
 
現場からは以上で〜す。
 
【追伸】
 
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
 
https://www.amazon.co.jp/dp/B09GQ14XJS/

 

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