西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年03月25日のエンタメ研究所の過去記事

3月25日(水) ※3月27日以降は『いいね』を押さないでください。

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おはようございます。
ここ最近は、コロナ対策で「行政の人」みたいな活動をしているキングコング西野です。
さて。
新型コロナウイルス』が猛威をふるっております。
先に僕自身の状況をお伝えすると、もともとタレント(表に出る)活動をあまりしていなかった上に、今は舞台『たけしの挑戦状 ビヨンド』の稽古期間中(ひきこもり真っ只中)でして、それほど大きな被害を被っていないので、ご心配にはおよびません。
その一方で、大きな被害を被っているサロンメンバーさんがいるので、片っ端から手助けさせていただこうと思います。
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▼ ライブハウスの原口君
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以前、お伝えしましたが、今回のコロナの影響でキャンセルが相次いでるライブハウス『ろくでもない夜』(@下北沢)を運営している原口君には、クラウドファンディングを立ち上げて、リターンでアーティストの自宅LIVE配信を販売することを提案させていただきました。
クラウドファンディングは現在も進行中で、提案した手前、僕も参加することになってしまいました。
ここで、お願いしたいことがあります。
僕のリターンの売上はライブハウスに全額寄付させていただきますが、他のアーティストさんはライブをすることで御飯を食べています。
なので、「西野が全額寄付しているのだから、あなたも!」と他のアーティストさんに売り上げの寄付を迫るのは控えてください。
(※基本的には、生配信の売り上げの数%をライブハウス側に寄付する立て付けになっています)
『ろくでもない夜』(原口君)への御支援はコチラまで↓ ※西野のライブは500円です。
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▼ ドイツの大矢さん
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コロナの被害(とくに経済的影響)は、海外の方が大きく、とくにヨーロッパ圏では甚大な被害が出ています。
ドイツで日本料理店を営まれている「大矢さん」もその一人。
ドイツ・ミュンヘンでは、3/16から「封鎖配置令」が出ていて、街から人が消えました。
「大矢さん」の日本料理店も、強制休業の発令により営業停止。
大きな打撃を受けています。
実は、この「大矢さん」は、僕らがエッフェル塔で個展をする時に駆けつけてくださり、レセプションパーティーで150名に無償で和牛寿司を振る舞ってくださっただけでなく、ウチのスタッフ全員に和牛弁当を提供してくださいました。
「この御恩はどこかで返さないとバチがあたるなぁ」と思っていたので、絶好の機会です。
先々、僕もしくはウチのスタッフは、どうせドイツに行くし(※実は「ベルリンの壁」で個展をしようと企んでいる!ナイショだよ!)、その時は間違いなく大矢さんの店に食べに行くので、ならば、このタイミングで飲食代を「先払い」しておいてもいいじゃん。
というわけで、エッフェル塔の個展の責任者を務めたセトちゃんに、「僕がスタッフ分の飲食代を先払いできるリターンがあるクラウドファンディングを立ち上げて」と伝えました。
あとはセトちゃんを筆頭に、ウチの若手スタッフがイイ感じにやってくれると思います。
突貫工事のクラウドファンディングですが、たぶん、今日の10時頃にはページが立ち上がると
思うので、一度覗いてみてください。
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▼ ニューヨークチーム
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ニューヨークでは今、不必要な外出が禁止されていて、10人以上の集会は禁止。
公演活動はもちろん学校もスタジオもスポーツジムも全て閉鎖されている状態で、生活に本当に必要な職業(スーパーや薬局など)以外は全て自宅勤務になっています。
(※レストランやカフェは基本的に閉店していて、デリバリーとテイクアウトだけは細々と営業しているそうです)
そんな中、オフブロードウェイミュージカル『えんとつ町のプペル』を進めるニューヨークチームには、オンラインサロンの売り上げの中から、月50万円のベーシックインカムの延長を決定しました。
現在、ニューヨークチームが送ってきてくれた音源を『西野亮廣エンタメ研究所』のYouTubeチャンネルにアップする準備を進めていて、この動画の収益は全額ニューヨークチームに寄付させていただきます。
んでもって、ここからがニューヨークチーム(および、ニューヨーク在住のサロンメンバーの皆様)にお願いなのですが…
『事実は小説より奇なり』とはよく言ったもので、「日本人がブロードウェイミュージカルの製作に挑戦するタイミングで、パンデミックが起こって、ブロードウェイの全機能が停止した」という物語は100兆円を出したって買えないので、この毎日をできるだけ詳細に記録しておいてください。
できれば、高画質の動画におさめておいてもらえると助かります。
このドキュメンタリーは、余裕で回収できるどころか、ビックリするぐらい「お釣り」が返ってきます。
ニューヨークチームで打ち合わせをする機会や、外を出歩く機会があれば、必ず動画におさめておいてください。
(※ミュージカルの告知映像としても使えます)
「不謹慎だ!」と怒られるかもしれませんが、今回は完全に勝ち戦です。
宜しくお願いします。
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▼ てなわけで…
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サロンメンバーさんのケアは引き続き進めていきます。
この活動(クラウドファンディング)をシェアしていただくだけでも、大きな大きな救いとなるので、もしお時間あればご協力ください。
あと、困っていることがあれば、遠慮なく言ってください。
そんなこんなで、舞台稽古に行ってきます。
今日も1日頑張ろうねー。
現場からは以上でーす。
 

 

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2020年03月24日のエンタメ研究所の過去記事

3月24日(火) ※3月26日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
今朝、『上田染谷丘高で地学を教える鈴木秀史教諭(55)=理学博士=が2019年5月1日、上田市を流れる浦野川の河原を歩いていた際、川底に沈むクジラの化石を発見した』というニュースを見て、「川底に沈むクジラの化石って、河原を歩いている時に見つけるっけ??」と思ったキングコング西野です。
さて。
今日は『上司の収入』について、お話ししたいと思います。
チームで活動していると、「西野個人が生んだ売り上げ」を算出するのが難しかったりします。
『絵本の売り上げ』を出すことは可能ですが、絵本を制作して届けるまでには、編集者さんがいて、装丁家さんがいて、宣伝担当者さんがいて、取次さんがいて、本屋さんがいて、他にもたくさんの方がプロジェクトに参加されているので、プロジェクトの売り上げ全体から「西野個人が生んだ売り上げ」を割り出すのは難しいです。
絵本以外のプロジェクトも同じく。
一方で、「オンラインサロン」は、分かりやすいです。
入退会の作業はスタッフさん(僕の高校時代の同級生だよ)がやってくれているのですが、その作業を除くと、西野が宣伝(毎日ブログ&毎日Voicy)して、西野が一人で毎日の記事を書いているので、「オンラインサロンの売り上げ」は、「西野個人が生んだ売り上げ」と言いきれるかもしれません。
(※もちろん入退会作業をしてくれているスタッフさんあってのことですが)
他にも様々なプロジェクトを手掛けていますが、チームで出している売り上げは、この際、一旦外して、西野個人が生んでいる(オンラインサロン)の売り上げを計算すると、年間5億円チョイです。
結構、頑張っていますね。
ところが、西野は「この5億円は全てエンタメに投資して、世の中に還元する」とか何とか言っています。
西野の収入は『株式会社NISHINO』からの「役員報酬」で、サロンの売り上げはエンタメにブチ込むことを決めているんですね。
こういう話をすると、「5億円も稼いでいて、それを懐に入れないなんて、さすがに嘘だろ」と言われたりして、面倒臭いので、もう僕の収入(役員報酬)を発表しちゃいますが、僕の収入は毎月100万円です。
「100万円だって大金じゃないか」と思われる方もいらっしゃると思うのですが、芸人界は、10人で御飯に行こうが、20人で御飯に行こうが「先輩が全て奢る」がルールなので、一応、これぐらいは持っておかないといけません。
僕個人に使っているお金(生活費)は、携帯代を入れても毎月6~7万円です。
生活レベルは高校時代から変わっていません。
嘘だと思う方は、僕の近しいスタッフにインタビューしてみてください。
靴がボロボロで、ときどき田村Pから怒られます。
身なりぐらいはキチンとしなくちゃいけないとは思うのですが、それ以外はパフォーマンスでも何でもなくて、本当に贅沢に興味がないんです。
僕が欲しいのは「面白いことを考える時間」と「面白いことを実現する為の制作費」のみ。
そして、昨日の記事でもお伝えしましたが、「自分が稼いだお金を自分に使わずに、全ての世の中に還元したら、どんな景色になるんだろう?」という興味が強かったりします。
お金の話をすると、ときどき『銭ゲバ』扱いされますが、おそらく地球で一番『銭ゲバ』から遠い生物です。
「僕個人のお金なんてマジで要らねーから」と言い続けてきました。
ところが、ここにきて少し考えが変わります。
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▼ 上司の収入は何の為にあるのか?
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デビュー直後(19才)からプレイヤーとしてブイブイ言わしてきた西野ですが、社員が一人だった超個人会社『株式会社NISHINO』に、新入社員が入り、インターン生が入り、気がつけば『上司』になっていました。
39歳にもなって、『上司1年生』です。
この度、上司になってみて、あらためて自分の収入と向き合ったわけですが、よくよく考えてみると、個人で5億円以上を稼いでいる上司が「お金は要らない」と言ってしまうと、下の人間が「お金を欲しい」と言えない空気になってしまいます。
ましてや、『株式会社NISHINO』の西野(本来は一番多くのお金を受けとるヤツ)が「お金なんて要らねーから」と言っちゃったら、「お金を欲しがることが下品」という社風になるに決まってんじゃんっ!!(#誰にキレてんだよ)
上司の僕がお金を受けとることを拒むと(清貧を語りすぎると)、最終的に首が絞まるのは、僕の後輩達で、それだけはやっちゃいけません。
これは「個人」で動いていた時には考えもしないことでした。
受けとるだけ受けとっちゃって‥…、たとえば「役員報酬」を200万円にして、毎月100万円を孤児院などに個人的に寄付すればいいだけの話で、まずは「受けとること」が大切だなぁと考えを改めました。
「上司および、結果を出している人間には、適切な報酬を受けとる責任がある」という話ですね。
人生の先輩方からすると、「今さら、そんな話かよ」かもしれませんが、上司1年目の七転八倒劇を包み隠さずお伝えしたかったのと、サロンメンバーの皆様にはキングコング西野の収入を共有しておきたかったので、今朝は、こんな話をさせていただきました。
役員報酬を200万円にしてやります。
そして、個人の趣味で寄付もしくは何か面白いこと(ネタ)に使ってやります。
現場からは以上でーす

 

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2020年03月23日のエンタメ研究所の過去記事

3月23日(月) ※25日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
映画やミュージカルの制作を進めている裏で、『わさビーフ』のパッケージデザインを進めているキングコングの西野・守備範囲ひろすぎる・亮廣です。
さて。
今日は、お仕事の話というか、『コロナウイルス対策』について決めちゃったことを皆様に共有しておきたいと思います。
話は、いきなり脇道にそれます。
僕が「お金は要らない」としてしまうと、後輩の給料を上げにくくなるので、僕は「役員報酬」として"ある程度"受け取りますが、とは言え僕は、自分が稼いだお金を可能な限りエンタメに両替して、社会に還元することを決めています。
高い洋服を着たいと思わないし、高い御飯を食べたいとも思いません。
「自分が稼いだお金を片っ端から社会に還元していったら、どうなるのかなぁ?」という興味の方が勝っていて、その実験をしています。
オンラインサロンであげた収益は、オンラインサロンの皆と仕掛ける遊びにブチ込みます。
今、その多くは『えんとつ町のプペル美術館』の建設費用(※追加購入する土地の費用も含む)として貯めています。
誰も教えてくれないので知らなかったのですが、美術館ってメチャクチャ高いんです。
時間がかかっちゃっててゴメンね。
僕のオンラインサロンは、「1日33円のメルマガ」として文章を販売していて、そこで集まったお金は『売り上げ』であって 『税金』ではないので、当然、「そのお金を何に使うか?」は僕個人が決めるのですが(※ときどきサロンの収益の使い方に口を挟んでくる人がいます)、とはいえ、「何に使うか?」を皆さんと共有しておきたいなぁと思っています。
お金が使われる先を明確にした方が応援しがいがあると思うので。
(※くれぐれも、これは『税金』ではないので、報告の義務などはなく、僕個人のサービスでやっている変態行為です。そこの線引きは宜しくお願いします)
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▼ そんなこんなで、ここからが本題
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サロンメンバーでもある小野さん(元・劇団四季)が、ニューヨークに渡り、現在、ブロードウェイミュージカルを0から作る挑戦をしています。
その題材として選ばれたのが『えんとつ町のプペル』であったこともありますが、それより何より、日本人がブロードウェイミュージカルを0から作り、成功させたら、このオンラインサロンにとって、なにより日本にとって、大きな大きな希望となります。
「やればできる」と思う人が増え、この諦めムードに包まれている日本が再び前に進むことを僕は望んでいます。
これは、日本人にとって、とても意味のある挑戦だし、お金のかかる挑戦だと思ったので、「舞台の幕が上がる2020年9月まで」という条件付きで、『ベーシックインカム』という形で、オンラインサロンの売り上げの中から【毎月50万円】の活動支援を決めました。
そんな中、新型コロナウイルスアメリカを襲います。
ニューヨークは今、ブロードウェイの全ての公演を中止し、くわえて、稽古場の利用も禁止されています。
舞台人達は手も足も出ない状況です。
この状況下で、突貫工事で舞台を作っても、満足のいくものができないと思ったので、先日、ブロードウェイチームの代表の小野さんに「体制が整うまで公演は延期してください。もちろん、その間の活動支援は引き続きやらせていただきます」とお伝えしました。
今日、皆様と共有したかったことは、これです。
「サロンの売り上げから出しているブロードウェイミュージカルの支援は伸ばすことになったよ。幕があがるまで、支援し続けるよ」
んでもって、ここからは、ブロードウェイ担当のセトちゃんにお願いなのですが、
ブロードウェイミュージカル『えんとつ町のプペル』のYouTubeチャンネルを立ち上げる前に、冒頭に西野亮廣からのメッセージを入れて、その後にミュージカルの主題歌(英語版)が入った動画を『西野亮廣エンタメ研究所』の方にアップしてください。
チャンネル登録者数をすでに獲得しているチャンネルで流した方が、多くの人に観てもらえると思います。
そして、その動画には必ず広告を貼って、(吉本興業と話し合って)その広告収入は全額、ブロードウェイチームに寄付してくださーい。
ブロードウェイチームのYouTubeチャンネルも裏で進めておいてね。
そっちは、西野の応援コメントなど要れず、シンプルに楽曲だけアップすればいいと思います。
僕のコメント(文章)は、LINEの方に後ほど送りまーす。
業務連絡おわり。
僕は凄まじい才能に恵まれているので、新型ウイルスなんかにゃ負けませんし、周りの人達も負けさせません。
頑張ろうねー!
現場からは以上でーす。

 

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2020年03月22日のエンタメ研究所の過去記事

3月22日(日) ※3月24日以降は『いいね』を押さないでください。

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こんばんは。
サロンの記事が朝に投稿できないと、一日中ソワソワしてしまうキングコング西野です。
更新が遅れてごめ~んね!
さて今日は僕自身、まだ実態が掴めていないマーケティングの『ゾーン』についてのお話をさせてもらった上で、これから少し時間をかけて皆様と一緒に仮説・検証実験を繰り返していきたいと思います。
※『ゾーン』というのは(昨日作ったばかりの)僕の造語です。
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▼ 人はどんな時に商品を買うのか?
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マーケティングの世界ではとても有名な『ジャム理論』というものがあります。
【選択肢の多さ】が購入に与える影響について
調べた実験における理論です。
その実験では、ジャムを「6種類」並べた時と、ジャムを「24種類」並べた時とで売り上げを比べたのですが、なんと「6種類」の方が断然売れちゃったんです。
このことから、【人間は、選択肢が多すぎるとそれをストレスに感じ、選択すること自体をやめてしまう】という答えが出たわけですね。
「よかれ」と思って商品の種類を増やしたことによって、売り上げが下がる場合があるわけです。
これは「選択肢を減らせばいい」というわけではなくて、「1種類」と「6種類」で比べてみたから、「6種類」の方が売れたりするんです。
【1種類】だと、「選んで買えなかったものは、ハズレかもしれない。やめておこう」という心理が働くわけですね。
【100種類】だと、「選んで買えるのはいいけども、買った後に『やっぱりアッチの方が良かった』となったらどうしよう…なんか後悔するかもしれないから、ここで買うのはやめておこう」という心理が働きます。
「商品を売る」という作業は、「お客さんの後悔の可能性を取り除いてあげる」と言い換えることができて、その商品の『種類数の正解』は、あるんですね。
(詳しくはコチラ↓)
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▼ 西野が言う『ゾーン』とは何だ? ━━━━━━━━━━━━━━━━
今から、お話する話は『ジャム理論』と似ているようで、微妙に違う、それでいて実に興味深い話です。経営者は必見です。
僕は自分のグッズを販売している『おとぎ商店』というオンラインショップを長年運営しているのですが、3日ほど前に、店の名前を『キンコン西野のサイン本屋さん』にして、サイン本以外の商品を店の棚から外したんです。
すると、驚いたことに、サイン本の売り上げが3倍~4倍に伸びたんです。
商品を減らしたのにです。
『おとぎ商店』の時から、お店の宣伝は定期的にしていたり、
『おとぎ商店』の時から、お店には「サイン本」が並んでいたんです。
ところが、「サイン本専門店」にした途端に、店(サイン本ではなくて、店!)の売り上げが爆伸びしたんです。
何故か?
僕の仮説を先にお伝えします。
様々な商品が並んでいる店だと、お客さんの心理は「買うor買わない」になるが、1ジャンル(今回の場合だとサイン本)だと「どのサイン本を買おうかな?」という心理になり、つまるところ、『店に入った時点で、買うことが決まっている』のではないでしょうか?
スタバに入ると、「どのコーヒーを注文しようか?」というモードになるし、
おみやげ屋さんに入ると、「どのお土産を買って帰ろうか?」というモードになります。
つまり、買うことは決まっているんです。
一方、AEONに入ったものの、何も買わずに出てきちゃったことは、過去に何度もあります。
『お客さんが買うことを決めさせている空間』『お客さんが買うことは決めさせていて、「あとは何を買うか?」という状況にしている空間』を、僕は仮に【ゾーン】と呼んでいるのでいて、つまるところ、経営者は【ゾーン】を作り出せばいいわけです。
今回、サロンメンバー皆さんと知恵を絞って導き出したい答えはこちらです↓
「【ゾーン】が生まれる条件は何か?」
僕は最初、「1ジャンル」だと思ったんです。
つまり『専門店』です。
専門店に入る時点で「強い目的」を持っているので、そりゃ買われる確率は高くなります。
ですが、「【ゾーン】が生まれる条件=専門店」としてしまうのは早計で、それだと『ヴィレッジヴァンガード』の説明がつきません。
昨日、社員さんやインターン生にアンケートをとったところ、「『ヴィレッジヴァンガード』もまた、とりあえず店に入ってから「何を買うか?」というモードになっている」とのこと。
なるほど、たしかに。
どうやら【ゾーン】の条件は「1ジャンル」ではありません。
ですが、【ゾーン】は確実に存在して、【ゾーン】の条件を挙げ、【ゾーン】を生み出す精度を上げることが、お店やクリエイターを助けることに繋がりそうです。
ここは、まだまだ研究中です。
進捗があれば、また皆さんに共有しますし、皆さんの方からも「ゾーンの条件はコレじゃね?」というのがあれば、コメント欄まで御意見くださーい。
引き続き、仮説・検証実験を繰り返します。
今日はサロン記事の更新が遅くなってごめんなさい。
現場からは以上でーす。

 

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2020年03月21日のエンタメ研究所の過去記事

3月21日 ※3月23日以降は『いいね』を押さないでください。

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おはようございます。
R1ヨーグルトの力を強く信じているキングコング西野です。
さて。
今日は『僕らの財源は、僕らで作る』というテーマでお話ししたいと思います。
今日は、新しい内容でも何でもありませんが、大切な話です。
昨日、『毎週キングコング』の収録で、梶原君が吉本興業にプリプリ怒っていました。
吉本興業は結構ステキな会社で、コロナウイルスの影響で公演(寄席)を規制されて瀕死状態にある『劇場』を救うべく、芸人さんに(満額では無いにしても)ギャランティーをお支払いして、現在、YouTube上で劇場公演を毎日生配信しています。
梶原君は「吉本が、ここまで動いたことは最高!」としながらも、うまく収益化していないことに納得がいっていない様子でした。
それもそのはず。
吉本興業の劇場生配信は、平均再生回数が1万回程度で、ほぼ誰も観ていないんですね。
これは「アイデアには価値が無い」の典型的な例で、「劇場公演を生配信しよう!」というアイデアは素敵なのですが(※誰でも思いつくけど)、それを実現させて、キチンと(数字で)結果が出せる人間がいないんですね。
企画が始まる前から、この展開は見えていたので、劇場生配信の出演依頼は秒速でお断りしていました。
「『エンタメでお金を生んで、皆(スタッフや家族)を食わせる』ということを目的とした時に、キングコングの時間は、もっと別のことに使うべき」という僕の判断です。
その話の流れで、「そもそも、ネットのスタッフが足りてないねん!」と怒る梶原君。
「そこは先行投資でネットに強いスタッフを雇うべきだー!」と続けて怒っていましたが、この意見に対しては(収録中にも本人に伝えましたが)少し思うところがあります。
以下の二つです。
① 基本的に『人件費』が一番高いけど、その人件費はどこから持ってくるの?
② 先行で投資したお金を回収する展開を描ける人はいるの?
です。
これは、国民が政府にぶつける怒りに似ていて、「消費税を下げろー!」とか「給付金を上げろー!」と叫んでいますが、その主張はイイとして、「そもそも、それを可能にする為の財源はどこなの?」ということを、いつも思います。
多くの人は、「国」や「大きな組織」の財源が無尽蔵にあるように捉えていますが、国は税収でまわっていますし、組織はスタッフの売り上げでまわっています。
一言目には体制を批判する方々へお訊きしたいのは…
「ならば、給付金の額が上げられるように、お前は毎日勉強し、稼ぎ、多額の税金を納めたか?」
「ならば、会社が先行投資できるぐらいに、お前は会社の売り上げに貢献したか?」
です。
体制を「他人」のように捉える風潮が僕は少し苦手で、体制というものは基本的には僕らの意識・態度の集合体であるから、その不満を作り出しているのは自分達である自覚は持っておきたいなぁと思います。
旦那が「小遣いを上げろ!」と言ってきたら、嫁は「だったら、もっと稼いでこい」と普通に返すと思うんです。そういうことっす。
吉本興業の場合は『財源』ウンヌンの前に、シンプルに「社員および芸人の知識不足&勉強不足」で、しばらく劇場&テレビが主戦場だった為「どうすればネットでバズるか?」を知らないから、ネットに費やしたお金を次々と垂れ流しているのが現状です。
(※たまらず、坪田先生にSOSを出しました)
最大のネックは、テレビで天下をとってしまったをことによって膨れ上がった「プライド」で、「自分達が遅れていることを認めたくない」がイチイチ邪魔しているように見えます。
時々、僕はTOYOTAさんや、江崎グリコさんの役員さん&社員さん向けに「現代の広告戦略」について話す講演会をしたりしているのですが、あれもキングコング西野の他ジャンルだから、お願いできたのであって、つい数年前まで否定していた「テレビ以外で活動するキングコング西野」に頭を下げるのは、なかなか難しいんだろうなぁと思います。
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▼ 僕らの『財源』は、僕らで作る
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株式会社NISHINOの社員さんやインターン生には、お金の問題と積極的に向き合うように伝えています。
「何にどれぐらいお金を使えば、どれほどのリターンがあるのか?」
「お金を作れるポイントは、本当にここだけなのか?」
といったことを常に自問自答するようにお願いしています。
先日の『株式会社NISHINOの活動報告会(無観客配信)』で新入社員の二人が、一度の公演で200万円以上の売り上げを出したことを梶原君に伝えたら、たいそう驚いていました。
社員およびインターン生、一人一人が「経営者」としての脳ミソを搭載しておかないと、エンタメの世界戦では勝てないし、守りたい人を守ることはできません。
全スタッフが『お金』と『広告』のプロフェッショナルになった上で、圧倒的なエンターテイメントを作り続けていきたいと思います。
話の流れで、株式会社NISHINOのスタッフさんへ「プチ業務連絡」になりますが、絵本の楽曲のレコーディング費用は株式会社NISHINOが出しているので、「原盤権」は株式会社NISHINOにあります。
ですが、吉本興業の社員さんには、「所属タレントが参加している楽曲の原盤権が、所属タレントの個人会社であった経験」が無いので、ほっておくと、(そこに悪意はなくても)これまでどおりのフロー(原盤権が吉本興業という形)で話が進んでしまいます。
そこは吉本興業にキチンと伝えて、そして、会社が搾取するのではなく、アーティストに多分の印税をお渡ししてください。
手前の利益なんて無視して、アーティストやファンが「応援したくなる会社」になるように持っていってくださーい。
宜しくでーす。
今日の内容が、一言目に組織の文句を繰り出してしまう方々に届くと嬉しいです。
現場からは以上でーす。

 

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2020年03月20日のエンタメ研究所の過去記事

3月20日(金) ※3月22日以降は『いいね』を押さないでください。

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お笑い芸人が審査員を揶揄する時に言う「審査するなら、お前もやってみろ!」という理屈がイマイチよく分からないキングコング西野です。
さて。
今日は『国民総発信時代のポジション』について、お話ししたいと思います。
国民全員がSNSのアカウントを持ち、まもなく国民全員がYouTubeチャンネルを持つ『国民総発信者時代』になってきました。
もちろん、誰も経験したことがない時代ですので、親や学校の先生は、この時代の進み方を知りません。
となってくると、おおよその当たりを付けて、あとは手探りで仮説・検証を繰り返し、コンパスの精度を上げていくしかありません。
現代では、ここの回転速度の名前を「生命力」と呼ぶのだと思います。
そんなこんなで、僕らは今、何をすればいいのでしょうか?
これについて、まずは「自分が″どの発信者″になるか?」を明確にした方がいいと思います。
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▼ 発信者は全部で12パターン
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先日、「YouTubeSNSみたいになるよね」という話をここでさせていただきました。
(※2~3日前の記事をご確認ください)
その際、「発信者のパターン」を整理してみたのですが、あらためて、お伝えします。
① 「文章×匿名」で発信する人
② 「文章×実名」で発信する人
③ 「動画×顔隠し」で発信する人
④ 「動画×顔出し」で発信する人
⑤ 「音声×匿名」で発信する人
⑥ 「音声×実名」で発信する人
発信者としての自分のポジションを決める時に、当然「どの市場が伸びるか?」は踏まえておかなくちゃいけないし、それよりなにより、「そもそも自分が得意なのはどこか?」を整理しておかなくちゃいけません。
「伸びない市場だけど、自分が得意な場所はココだしな」という整理ができていれば、たとえ数字で結果が出ていなくても、冷静に対応することができます。
ピンチを迎えることは大した問題じゃなくて、ピンチで慌ててしまうことが問題です。
その為に「気持ちの準備(整理)」は、とっても大切。
「伸びる市場と、自分の得意分野の折り合いをどこでつけるか?」は非常に大切で、僕が巨乳なら迷わず「動画」を選びます。
ところで、昨今、「発信者」(とくにYouTuber)はクリエイターとして一まとめにされることが多いですが、個人的には、もう少し細かく分けた方が、自分の立ち位置が明確になって、やるべきことも明確になって、いいと思います。
先ほど、6パターンの発信者を御紹介しましたが、それより何より、発信者は大きく二つに分けられます。
【メーカー(作る人)】と【メッセンジャー(届ける人)】です。
まずは、この二つがあって、その先に、それぞれ6つの発信パターンが紐付いています。
こんな感じです↓
① 「文章×匿名」で発信するメーカー
② 「文章×実名」で発信するメーカー
③ 「動画×顔隠し」で発信するメーカー
④ 「動画×顔出し」で発信するメーカー
⑤ 「音声×匿名」で発信するメーカー
⑥ 「音声×実名」で発信するメーカー
⑦ 「文章×匿名」で発信するメッセンジャー
⑧ 「文章×実名」で発信するメッセンジャー
⑨ 「動画×顔隠し」で発信するメッセンジャー
⑩ 「動画×顔出し」で発信するメッセンジャー
⑪ 「音声×匿名」で発信するメッセンジャー
⑫ 「音声×実名」で発信するメッセンジャー
この12パターンですね。
押さえておかなくちゃいけないのは、SNSYouTubeによって発信することがカジュアルになったので、メーカーの数もメッセンジャーの数も増えますが、SNSYouTubeは、あくまで「発信手段」であり、メッセンジャーの増加率に比べて、メーカーの増加率は、そこまで高くありません。
YouTubeは「感動する曲が書ける人」を増やす装置ではなくて、「感動する曲が書ける人」を見つけやすくする装置です。
基本的に、ここから増えるのは『メッセンジャー』(⑥~⑫)の数で、一方で、見つかりやすくなった『メーカー』は、いよいよ本物しか生き残れなくなり、「一人勝ち」がルールの修羅の国です(僕はココで生きます)。
いずれにせよ、競争が激しくなることは明らかで、だからこそ、自分が戦うポジションを明確にしておいた方がいいと思います。
この先に控えている展開としては「土地を持ってるヤツって、これから強くなるよね」があるのですが、それを話すと長くなるので、また今度、お話ししますね😉
あなたはどこのポジションを狙いますか?
競争が激しくなるので、基本は、得意なこと(みんなに誉めてもらえるようなこと)をやった方がいいと思います。
現場からは以上でーす

 

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2020年03月19日のエンタメ研究所の過去記事

3月19日(木) ※3月21日以降は『いいね』を押さないでください。

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こんにちは。
世界を獲る為にタレント活動をシレーっとフェードアウトさせようとしているキングコング西野です。
さて。
舞台『たけしの挑戦状 ビヨンド』の稽古が入っていて、なかなか現場に行けないので、サロンのTLを使って、僕からインターン生の「まーちゃん」への業務連絡しつつ、その内容を4万人のサロンメンバーの皆様と共有したいと思います。
【まーちゃんへ】
ルクア大阪さんで5月に開催する個展の件で、押さえておきたいことを、いくつかお話しします。
まずは、今回のプロジェクトの優先順位を明確にしておきたいです。
「お客さんを満足させる」は大前提として、たぶん、今回のプロジェクトで大切にしなきゃいけない順番は以下の感じだと思います↓
ルクア大阪さんのファンを作る。
②映画『えんとつ町のプペル』の前売券を売る。
③オンラインサロンに興味を持ってもらう。
商業施設のファンを作るのは、なかなか難易度が高く、結論から言っちゃうと今回の企画だけで達成できるものではないと思います。
参考にすべきは近畿大学の広報で、「ルクア大阪って、なんか毎回面白いことをしてるなぁ」と思ってもらう、その積み重ねが大切だってばよ(※突然のNARUTO)
なので今回は、僕らが得意な「人の巻き込み方」を、ルクアのスタッフさんがこの先も再現できる形で共有してください。
その際、気をつけなきゃいけないのは、「定石」と「突飛なアイデア」のバランスです。
今、Facebookグループを組んで、皆さんで企画を揉んでいる段階だと思うのですが、揉めば揉むほど「突飛なアイデア」が輝いて見えてきて、面白く映ります。
「こんな斬新な集客方法はどう?」みたいなコメントには、たくさんの『いいね』がつくと思いますが、そこに惑わされないでください。
まずは当たり前のことを当たり前にやる。
変化球を投げるのは、その後です。
たぶん、このあたりは「まーちゃん」の口から、チームの皆さんに説明して、共有した方がいいと思います。
ベタベタですが、「満願寺→東京タワー→エッフェル塔」の模様を繋いだ50秒ぐらいの動画を作ってください。
『毎週キングコング』『西野亮廣エンタメ研究所』のYouTubeチャンネル、西野のSNSで展開いします。
次に、今回の個展の目的として、「映画『えんとつ町のプペル』の集客をする」があります。
グッズで映画の台本を販売するのですが(※台本の印刷状況の確認よろ!)、この台本には映画のペアチケットがついてきます。
なので、「映画の台本が買いたくなるような個展」を薄っすらと意識しておいてください。
物販の絵本がルクア大阪内の蔦谷書店さんから出されているものであれば、当然、そこの売り上げも意識して、蔦谷書店さんを勝たせてください。
ていうか、物販は基本、本気でやってください。
あと、「『西野亮廣エンタメ研究所』の歩み」をどこかに展示して、オンラインサロンの案内を入れてください。
(※満願寺のドキュメント映像を大画面で見たい!)
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▼ スタッフさんの気持ちを大切に
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混雑した際に御迷惑をおかけするかもしれないので、個展前には、同じフロアのショップの皆様に必ず御挨拶に行ってください。
ちなみに、エッフェル塔で個展をした時は、エッフェル塔で働かれているスタッフにかぎり、設営現場の出入りを許可して、会場に来られた全てのスタッフさんに絵本をプレゼントしました。
すると、エッフェル塔全体で個展を応援してくれるムードになり、エレベーターボーイ&ガールが「このフロアで降りろ!激アツの個展が開催されているから!」と、エレベーターに乗ったお客さん全員に伝えてくださいました。
その後の盛況っぷりは、ご存知のとおり。
参考にしてください。
あと、個展の初日は盛り上がりを意識して「土・日」に設定していると思いますが、平日にしてください。
初日は、まだオペレーションが安定しておらず、いきなり混雑が起きるとスタッフの皆様が混乱してしまいます。
キチンと慣れてもらって、トラブルに冷静に対応できる身体を仕上げてから、土・日(混雑)を迎えてください。
最後になりますが、なんだか偉そうに指示を出してるけど、現場の判断の方が絶対に正しいので、これらの指示は臨機応変に無視してください。
よろ!
稽古場からは以上でーす。

 

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