西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年01月07日のエンタメ研究所の過去記事

1月7日(木) ※1月9日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
今日はドブ板営業の向こう側である「群馬」に来ておりますキングコング西野です。
さて。
今日は『高速で打ち続ける』というテーマでお話ししたいと思います。
僕は『映画 えんとつ町のプペル』を軸に話しますが、この姿勢は、いろんなモノに置き換えられると思います。
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▼ 100年に一度のウイルスと共存する
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なんてったって不測の事態です。
こんな時は、冷静さを欠いたら負けなので、まずは目の前の問題を「コントロールできること」と「コントロールできないこと」に分けることが大切だと思います。
そして、「コントロールできないこと」に関してはキッパリと諦める(笑)。
これ、超大事っす😊
グチグチ言ったところで、ゲームの条件が変わるわけではないので、「コントロールできないことに関しては、時間と感情を割かない!」と決めきった方がいいと思います。
ここはチームで話し合った方がよくて、コロナ禍という“第一希望が叶わないのが当たり前”という状況下で、いちいち「はぁ~、ダメだった~」とタメ息を溢す人(コントロールできない事柄に感情を割いてしまう人)がいます。
そういう人が会議に参加してしまうと、悪い流れ(タメ息)が伝染してしまうので、「会議に参加させない」か、参加させるのであれば、「感情を割く事柄と割かない事柄」を分別するように事前に伝えておいた方がいいと思います。
不足の事態での目的は「第一希望を叶えること」ではなくて、「トライ&エラーを高速で繰り返して、一刻も早く抜け道を探すこと」なので、その切り替えができない人間は会議に参加させない方がいいっす。
てか、辛気臭いヤツは会議に参加させない方がいい!!
自分がタメ息を伝染させている自覚がない、そんな視野が狭いヤツが良いサービスを提案できるわけないじゃん!このタコがっ!!
……すみません。落ち着きます。
コロナ禍においては特に“立ち向かう相手”を間違っちゃダメだなぁと思っています。
僕のスタンスでいうと、「政府が出したルールには、すんなりと応じる。そしてルールを守った上での営業に対して口を挟んでくる自粛警察には毅然とした態度でNOを出す」と至ってシンプルです。
この辺の“姿勢”を決めておくだけで、未来は大きく変わると思います。
あとは、ホットココアでも飲むといい。
そんなこんなで今日の本題です。
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▼ 映画とライブコマース
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東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県を対象に、明日(1月8日)から2月7日まで、「緊急事態宣言」が出されるそうで、9日~11日に予定していたトークイベントが中止となってしまいました。
これに関しては3倍にして返すので、何卒、喜んでください。
「中止になった地域の私達の方が、かえって得してね?」という未来を引っ張ってきます。
「イベントができない」というのは、ドブ板営業芸人からすると、ドヒャーな展開ですが、これは「コントロールできないこと」です。
いちいち、時間や感情を割いている場合じゃありません。
そんな中。。
昨日、YouTubeライブ配信をしました。
コロナの影響で、今日のトークショー(※池袋グランドシネマサンシャインhttps://www.cinemasunshine.co.jp/theater/gdcs/)が当日券のみの販売となってしまったり、明日以降のイベントの開催が不可能になってしまったので、「さて、どうします?」という相談を視聴者の方に投げてみたのです。
一つ、テストとしておこなったのは、0時をまたぐようにライブ配信をおこない、「当日券」を買ったお客さんと交流をとったこと。
面白いことに、一人が買うと「僕も…」と後に続くんですね。
それに、ライブ配信中は映画の話をずっとしていて、さらには、視聴者さんの中にも「すでに映画を観た人」がたくさんいて、感想が飛んでくるので、それがいちいちチケット購入の後押しをしてくれる。
配信中にドサクサに紛れて「8日にTOHOシネマズ梅田(18時50分の回)に観に行きます」と発表したのですが、あっという間に、本日のグランドシネマサンシャイン(×2回)と、明日のTOHOシネマズ梅田のチケットが、ほぼ完売しました。
そこで気がついたのですが、「ライブコマースで販売する映画」は、結果的に、「プペルを選んだのは私一人ではない」を可視化していて、“所属欲求”を満たしてくれるものにもなっているようです。
昨日、「映画×ライブコマース=所属欲求を満たす」に、そこそこ手応えを感じたのですが、これも何回か試してみないと分からないので、今日から2~3日ほど連続でやってみます。
ハマらなかったら一瞬で止めますが、「映画×ライブコマース」は、ありそうなニオイがプンプンしています。
そんなこんなで、明日からはトライ&エラーを更に加速させます。
イベントができないので、ここ数日、代案として「一緒に観る」を仕掛けているのですが、これが結構ハマっているので、先々の一緒に観るスケジュールを出しておきます。
不謹慎ですが、不足の事態の抜け道を探しは、頭の体操になるので楽しいです。
ちょっとは西野を見習ってください。
コロナなんて1ミリも問題ないです。
必ず結果を出します😊
現場からは以上でーーす。
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
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☆映画『えんとつ町のプペル西野亮廣観劇スケジュール(※西野が客席で映画を観ます)
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【8日(金)】《大阪》
・TOHOシネマズ梅田(18時50分の回)
【9日(土)】《大阪》《岡山》 
・TOHOシネマなんば(13時の回)
・TOHOシネマズ岡南(18時30分の回)
【10日(日)】《広島》《福岡》
・TOHOシネマズ緑井(11時55分の回)
・博多のどこかの劇場(夜)…………
感染症予防の観点から、「写真撮影」「握手」「お手紙や差し入れ」「おしゃべり」は、ご対応いたしかねます。
そのかわり全力で「会釈」させていただきますので、何卒ご協力ください。
https://poupelle.com/news/?p=625
 
 
 
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2021年01月06日のエンタメ研究所の過去記事

1月6日(水) ※1月8日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
孫からの評価はすこぶる悪いのに、毎度、孫に『おかき』を買ってくるお婆ちゃんの強靭なハートを見習いたいキングコング西野です。
さて。
今日は『ロングセラーを狙え』という話をしたいと思います。
えんとつ町のプペル』プロジェクトの解説を自分でしてみます!
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▼ どの結果を見るか?
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すでにお聞きになられているかもしれませんが、『映画 えんとつ町のプペル』は先週の日曜日(1月3日)の段階で、観客動員数【63万人】、興行収入【8.7億円】を記録し、今日か明日にも興行収入10億円を突破する勢いです。
この数字に関しては応援していただいた皆様に深く感謝すると共に、「イイ滑り出しだなぁ」といったところでして……それよりも(「それよりも」というのはアレだけれども)僕が注目しているのは「土日前週比」の【80%】をキープしているという点です。
※前週は公開日
要するに観客動員数が減っていっていないんです。
先週、『劇場版 ポケットモンスター ココ』を抜いて3位にランクアップした理由がまさにコレで、「プペルの観客動員数が減っていないのに、ポケモンの観客動員数が減ったからランクアップした」という結果です。
ジワジワと口コミが広がっていっているのもありますし、「2プペ」「3プペ」というリピーターが生まれているのも大きく影響していると思います。
ちなみに僕は12プペです。
僕が仕掛けているエンタメは300年戦争ですので、「売上○万部!」といった“その瞬間のグラフの「高さ」”にはあまり興味がありません。
見ているのは、いつもグラフの「角度」です。
要するに、「スタンダードになりうるか?」という問題です。
目指すは、山下達郎さんの『クリスマス・イブ』で、同曲は去年、35年連続で「オリコン週間ランキングTOP100入り」を果たしたそうです。
絵本『えんとつ町のプペル』も(実は地味に)毎年6~7万部の重版を繰り返しておりまして……現在、発行部数は60万部(58刷)を突破しました。
『クリスマス・イブ』と『絵本 えんとつ町のプペル』の共通点は、「普遍性(スタンダード)」と「売り場」の両方を獲得しているところだと思います。
『クリスマス・イブ』は毎年クリスマスシーズンに「売り場」がやってきて、『絵本 えんとつ町のプペル』は、たとえ書店で取り扱われなくても、個展会場や『こどもギフト』といった「売り場」が常に存在します。
『こどもギフト』→https://salon.jp/child_gift
ちなみに、「売り場」を確保したところで、その売り場で提供する作品が「一過性のもの」であったら意味がない(売り場の固定費が無駄になる)わけで、やはり大切なのは作品に『普遍性』があることだと思います。
『普遍性』を表す一つの評価として『グラフの角度』があるわけで……僕が今狙っているのは“『映画 えんとつ町のプペル』を毎日(365日)上映しているプペルの専用劇場”の建設なのですが、その劇場で流す作品としては、『映画 えんとつ町のプペル』はイイ感じのグラフの角度だなぁと思っています。
興行収入10億円突破」で「イイ感じだと思う」なんて言っていると、そのスケールの小ささに肩を落とすサロンメンバーさんもいらっしゃるかもしれませんが、西野はその一点を見て「イイ感じ」と言っているわけではありません。
西野はグラフの角度(※前週比)を見て「イイ感じ」と言っていて、(もうチョット見ないと判断できませんが)この感じのグラフの角度(リピート率)をキープする作品であれば、あとは「売り場」を確保すれば、「興行収入100億円」はいくと思います。
そして、今日は、もう少し踏み込んだ話をしたいと思います。
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▼ 巡り巡る物語
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『映画 えんとつ町のプペル』には、いろんな「ポジション」のキャラクターが登場します。
・ブルーノ(行き先を指し示す人)
・ルビッチ(実行する人・ドリーマー)
・プペル(無償の愛を捧げる人)
・ドロシー(実行する人の理解者)
・ローラ(子供を送り出す人)
・スコップ(一人では声をあげられなかった人)
・トシアキ(人々を守る制度を守る人)
・レター(人々を守る制度に限界を感じている人)
・アントニオ(「元ドリーマー」のドリームキラー)
……メインどころをザッとあげるとこんなところです。
おそらく、『映画 えんとつ町のプペル』を観られる方は、このキャラクターのどれかに自分を投影して観ていると思います。
そして、それ(見るキャラクター)は、その時の自分の立場によって違ってきて、五年前はルビッチだったのに、今はアントニオになっていることもあれば、10年前はルビッチだったのに、今は、トシアキになっていることもあるでしょう。
レター一族も元々は自由を求めて外の世界に出たので、ルビッチと変わりません。
しかし、自由を守る為に制度を設けた結果、誰かの不自由を作ってしまったのがレター一族で、それはルビッチ達の未来の姿かもしれません。
アンチヒーローが結果を出せば、体制側になってしまうのは世の理で、ここは未来永劫繰り返されると思います。
細かい話をすると、途中、ルビッチとプペルが「友達」になるシーンがあるのですが、あのシーンでプペルが「友達」を理解し、納得をして、握手しちゃったらダメなんです。
正式な契約を結んだ瞬間に「見返り」が発生してしまって、「無償の愛を捧げる人」ではなくなってしまうので。
要するに、「アンタのやってること、よく分からんけど、アンタがやるやったら手伝うわ!」という人を作中に残さなきゃいけないんです。
大切なのは「各ポジション」と「ポジションチェンジ」と「体制側の正義(言い分)」を丁寧に描くことで、そこを描きさえされば、子供から、その昔子供だった大人まで、感情移入できる作品となり、見るタイミングによって感想が変わり、普遍性(リピーター)が生まれるのかなぁと思いました。
このように普遍性というものは偶発的に生まれるものではなくて、明確な理由(戦略)が存在して初めて生まれるもので、とかく西野亮廣が狙っているのは超ロングセラーです。
「年齢や立場によって繰り上げってしまうお客さんの感情移入先をデザインして、長く長く愛される作品にしましたよ」という話なんて、他所でできないので、ここでやってみました。
たまには、こういう回があってもいいっすよね😊
そんなこんなで、今日も僕はドブ板営業です。
緊急事態宣言中の打ち手については、まだ何も思いついていないので、今日の23時30分にYouTubeの生配信をして、そこで考えたいと思います。
お付き合いください。
大変な日が続きますが、お互い、頑張りましょう!
現場からは以上でーーす。
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
https://www.lawson.co.jp/lab/store100/art/1423494_7419.html
 
 
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2021年01月05日のエンタメ研究所の過去記事

1月5日(火) ※1月7日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
「ディズニーを超える!」と言っても笑われなくなってきたので、最近は「YouTuberになる!」と言っているのですが、シンプルにスベっているキングコング西野です。
さて。
今日は少し黒西野になりまして『コロナ禍の戦い方、コロナ明けの戦い方』というテーマでお話ししたいと思います。
大局で見た(俯瞰で見た)抽象的な話ですが、経営者さん、クリエイターさん限らず、おそらく全員に関係のある話になると思います。
おなしゃす!
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▼ コロナ禍の戦い方
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お腹が減っている時の「おむすび」って美味しいじゃないですか?
おむすびの味(価値)は、その時の空腹度によって変動します。
「1000円」の価値も変動しますよね。
貧乏学生時代に貰う「1000円」と、裕福になってから貰う「1000円」とでは、ありがたみが全然違ってきます。
「すべてのモノやコトの価値は受け手のコンディションによって変動する」が世界の理で、何事においても(とくにコロナ禍&コロナ明けは)、このことを意識することが重要っす。
その上で、ユダヤ人の大富豪みたいなことを言いますが……コロナ禍で押さえておいた方がいい基本的な戦い方は『恩を売る』と『面(土地)を取る』の2つかなぁと思っています。
御存知のとおり、今、皆が困っています。
お腹ペコペコの状態です。
時間とお金の体力が残っているのであれば、今こそ使うべきで、エグい話ですが、コロナ禍ほど“恩を高く売れるタイミング”はありません。
銀行に眠らせている「1000円」は、今、「1万円」ぐらいの価値があったりするので、“使い時”です。
今、僕はトークショーで各地の映画館をまわっている(映画館に集客をしている)のですが、そりゃあもう映画館側からメチャクチャ感謝されるんです。
基本的に僕らは「上映してもらっている立場」なので、映画館側から感謝されることって、あまりないんですね。
ですが、このコロナ禍でお客さんが遠退き(※鬼滅のヒットはありましたが)、ビッグタイトルの撤退が相次ぎ、映画館も存続をかけて必死です。
つまり、「集客」の価値が高くなっているわけで、一緒に伴走するのならば絶対に今です。
これは本屋さんも、商店街も同じ。
今が、100年に一度の「恩の売り時」です。
次に、『面(土地)を取る』についてお話しします。
以前もお伝えしましたが、おそらく僕らはネットに慣れすぎたせいで、“オフライン空間の面(土地)”を安く見積もりすぎだと思います。
“オフライン空間の土地”って、一度誰かに取られてしまうと、その人がどかない限り、取れないんですね。
ネットのように純粋な商品(作品)ポテンシャルの勝負じゃなくて、オフライン空間の陣取り合戦には「義理・人情・癒着」が大きく関わってきます。
これ、一筋縄ではいかないんです。
逆に言うと、一度取ってしまえば「長い」です。
「義理・人情・癒着」が今度は参入障壁となり、自分を守ってくれます。
コロナ禍ほど土地が安く買えるタイミングはなくて、100年に一度の「買い時」です。
※ちゃっかりと吉祥寺駅前の土地をとったNORAさん↓
意外と語られませんが、映画も『オフラインの陣取り合戦』なんです。
『映画 えんとつ町のプペル』のスクリーン数は全国309スクリーンですが、当初は、そこまで用意されてなかったんです。
そりゃそうですよね。
「絵本の映画化」に、そこまで博打はできません。
ですが、コロナがやってきて、洋画のビッグタイトルが次々に撤退。
過去、これほどまで映画館のスクリーンが空いたことはありません。
そのタイミングで手を挙げたのが『映画 えんとつ町のプペル』で、コロナが来ていなかったら、スクリーン数は今の半分ぐらいだったと思います。
『映画 えんとつ町のプペル』はすでに認知を獲得しているメジャー作品ではなく、“口コミで広がるしかない作品”ですが、どれだけ話題になろうとも地元の映画館でやってなかったら観れない。
土地を取らなきゃ何も始まらない作品に、土地を取るタイミングがやってきたわけです。
迷わず手を挙げました。
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▼ コロナ明けの戦い方
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ナンジャカンジャ言っても、いつかはコロナも落ち着きます。
これだけ感染予防の行動様式が見直されたので、「夏にはまぁまぁ落ち着く」と考えるのが一般的です。
…ということを皆が考えるので、そのタイミングでアクションを起こすのは控えた方がいいかもしれません。
お客さんの可処分所得、可処分時間には限りがあり、土地にも限りがあります。
コロナ明けは、レッドオーシャン中のレッドオーシャンで、大勢でパイを取り合う時間帯になります。
映画館でいうと、ビッグタイトルが集中するので、スクリーンが確保できません。
恩は高い時に売って、土地は安い時に買うのが基本ですが、コロナが明けて、人(お金)の移動が活発になると、「恩」が安くなり、土地が高くなります。
(もちろん一概には言えませんが)もし、夏場にイベントを企画されているのであれば少しタイミングをズラして、コロナ明けは「準備の時間」に充てた方がいいかもしれません。
こんな話をすると、まるで他人の足元を見て行動しているようで、不快感を覚える方も中にはいらっしゃるかもしれませんが……モノの価値を正確に把握し、攻めどころを見極めるのはサービスの基本なので、押さえておいたほうがいいかもっす。
話をザックリとまとめると、「コロナ禍=GO」「コロナ明け=STAY」です。
参考にしてみてください。
黒現場からは以上でーす。
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
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西野亮廣トークショーのスケジュール
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【1月5日(火)】
舞台挨拶1回目:11:05の回上映終了後 109シネマズ湘南
舞台挨拶2回目:14:10の回上映開始前 109シネマズ湘南
舞台挨拶3回目:14:15の回上映終了後 T・ジョイ横浜
舞台挨拶4回目:17:20の回上映開始前 T・ジョイ横浜
舞台挨拶5回目:17:15の回上映終了後 109シネマズ川崎
【1月6日(水)】
舞台挨拶1回目:11:05の回上映終了後 京成ローザ10
舞台挨拶2回目:13:20の回上映終了後 シネマイクスピアリ
舞台挨拶3回目:15:20の回上映終了後 ユナイテッド・シネマ豊洲
https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/2299
 
 
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2021年01月04日のエンタメ研究所の過去記事

1月4日(月) ※1月6日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
神様に一言だけ御礼することが許されるのであれば、「『数の子』にコリッという歯ごたえ&音を与えてくださって本当にありがとうございます!」と叫ぶキングコング西野です。
さて。
今日は『コロナの影響で劇場を主戦場としている若手芸人がそれなりにピンチだけど、映画プペルを絡めて、助けられないかしら?』というテーマでお話ししたいと思います。
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▼ 窮地に立たされた『お笑い劇場』
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昨日、YouTubeの生配信中に「どうして人助けをするのですか?」と訊かれて、咄嗟に「クロスワードパズルみたいなもんです」と答え、意外とシックリきました。
問題が解けた時のエクスタシーが全てで、それ以外の動機は本当にありません。
アンチ寄りの人達からは「売名行為だろ?」と突っ込まれるのですが、僕、日本だとすでに名前は売れているんです。
あと、「好感度」などにはクソほど興味がありません。
なので、「どうして人助けをするのですか?」は、「どうしてクロスワードパズルをするのですか?」と訊かれているような感じで、これといった理由がないので言葉に詰まります。
さて、そんな中……
吉本興業といえば『劇場』ですが、皆様お察しのとおり、今、「お笑い劇場」がピンチです。
客席の間隔を空けているとはいえ、これだけ「コロナ、コロナ」と言われてしまうと、いかにも飛沫が飛びそうな「お笑い劇場」に足を運ぶ気にはなれません。
吉本興業の総本山『なんばグランド花月』などは、もともと「観光客」で客席の多くが埋まっていたので、今はもう大変です。
チケットの売り上げでは劇場がまわせないので、劇場側はすぐさま劇場のオンライン配信をスタートさせましたが……ここが(厳しい)現実で、劇場のオンライン配信となると「オンライン人気の高い芸人」にアクセスが集中します。
こうなってくると、劇場側も、「オンライン人気の高い芸人」を起用せざるをえなくなります。
しかしながら、その「オンライン人気の高い芸人」からすると、「…いや、そもそも劇場を挟む必要あるっけ? どうせオンラインで配信するんだったら自分達のYouTubeチャンネルでやった方がよくね?」というのが本音です。
整理しなきゃいけないのは、「オンラインでお客さんを掴むスキル」と「オフラインでお客さんを掴むスキル」は、まったく別物だということです。
オフラインは「『声量』がモノをいう世界」でもあって、西野亮廣なんかはオフラインがベラボーに強いです。
それともう一点。
「広さ(認知)」と「深さ(人気)」についても議論しておいた方がいいと思います。
テレビタレントは“広く知られていること”が正義ですが、オンラインになるとチャンネル数が星の数ほどあるので、その中で選ばれる為には、やはり“深く愛されていること”が大事になってきます。
それでもYouTubeのような広告費ビジネスだと、「200人が見ている」では食っていけませんので、最低でも、もう一桁…二桁の視聴者数が欲しいところです。
つまり、「広さ」も無視できない。
んでもって、ここから先は、「深さ(人気)」に特化した『ダイレクト課金』の世界で…1000円払ってくださるお客様20人から支持されていれば『2万円』、200人から支持されていれば『20万円』の売り上げがでます。
つまり、自分のことを深く深く愛してくれるお客様が200人もいれば、十分食っていけるんですね。
「劇場で生きている芸人」がそれにあたります。
そのコア人気をそのままオンラインの方に移行できれば、なんら問題はないのですが、先ほども申し上げたとおり、「オフラインのスキル」と「オンラインのスキル」は別物なので、“オンライン化できる芸人と、オンライン化できない芸人が、どうしても出てきてしまいます。
そして今、コロナのシワ寄せをおもいっきりくらっているのは、「オフラインのスキルも、『深さ(人気)』も獲得しているけれど、オンライン化が得意ではない芸人」で、彼らの食い扶持をどう設計するか?というのが今回の問題です。
さて、どうしましょ?
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▼ ……あれ?
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皆さん、御存知かとは思いますが、キングコング西野亮廣は今、『映画 えんとつ町のプペル』の涙のドブ板営業真っ只中。
今日も、「つくば」「埼玉」「新宿」……と、マイク片手に30分の一人喋り。
1日5ステージをこなします。
……え?
…………あれ?
「マイク片手に30分の一人喋り」?
メチャクチャ舞台に立ってんじゃん。
そうなんです。
僕、今、メチャクチャ舞台(オフライン)に立っているんです。
聞けば、今、吉本芸人ではキングコング西野が誰よりも舞台に立っているそうです。
お客さんもたくさん(話を聞きに)来てくださっています。
映画館の換気システムは強烈で、聞けば2008年の鳥インフルエンザ(だっけ?)の時に、『興行場法』が鬼厳しくなって、換気の数値が厳しく定められたそうです。
それをクリアしない劇場は、そもそも運営できないのだとか。
考えてみれば、毎年、冬にはインフルエンザがやってくるわけで(今年は激減している)、コロナなど関係なく取り組んでおかなくちゃいけないわけです。
ただ、それは、お笑い劇場も同じです。
お笑い劇場も、映画館も、どちらも『興行場法』的なものを守っていておこなっているのですが、お客さんの中で、お笑いのトークイベントには行く気にはなれませんが、映画のトークショーには行く気にはなっています。
吉本新喜劇』で笑いに行く気にはなれませんが、『新解釈! 三國志』で笑いに行く気になっています。
皆の共通認識として「映画館はOKだよね」になっている。
なので、西野は今日も「はい、ど~も~」と舞台に出ていっては、相変わらず劇場芸人をやっているのですが、この活動は、そのまま他の劇場に転用できるなぁと思いました。
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▼ そんなこんなで業務連絡です♥️
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このサロン内にいる吉本社員(マネージャー陣)と、後輩芸人の皆様に業務連絡です。
『映画 えんとつ町のプペル』は西野亮廣の半生がベースになっていることを、コアファン(すでに何度もプペっている人達)は知っています。
彼らにしてみれば、主人公達の向こうに西野亮廣が透けて見えるハズで、彼らの興味の一つに「このシーン(この台詞)が生まれた背景には何があったのか? 西野はどんな目に遭っていたのか?」があります。
そこは確実に需要がある部分なので、「西野をよく知る仲間が語る『あの日の西野亮廣』」というタイトルで、「トークショー(30分)付き上映会」をおこなってください。
東京は、房野(ブロードキャスト)&山口トンボ
大阪は、佐藤太一郎(新喜劇)&梅村(ラフ次元)
日本中(業界中)から叩かれていた僕を間近で見ていた人しかできないトーク(裏話)をしてください。
チケット料金は、映画の通常料金に若干上乗せするか、それとも映画の料金のままでも。
「映画の料金のまま」にする際は、映画の宣伝費(余剰金)から出演者のギャランティーを出してください。
開催時期は、なるべく早い方がいいとは思うのですが、特に急ぎません。
緊急事態宣言が出ると思うので、そこと相談しながらタイミングを探ってください。
目的は「前例を作ること」で、「あぁ、こうすれば劇場芸人も食っていけるじゃん」という選択肢が生まれると最高っす。
「来週にはどうなるか分からない」という環境です。
スピードが重要なので、すぐに出せるようにスタンバイだけは済ませておいてください。
もろもろ宜しくお願い致します。
ちなみにこれは絶対にナイショですが、このタイミングでの緊急事態宣言について西野は「上等じゃねーか」というスイッチが入っておりますww
言い訳をするつもりなど1ミリもございません。
戦い方を見せるチャンスだし、戦っている人にエールを贈るチャンスです。
やったります😊
現場からは以上でーす。
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2021年01月03日のエンタメ研究所の過去記事

1月3日(日) ※1月5日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
映画本編よりも盛り上がるトークショーを展開しているキングコング西野です。
さて。
『映画 えんとつ町のプペル』が絶賛公開中ですが、今日は少し外して、「オンラインサロンの試みとして、次にこんなことをやったらいいんじゃないかなぁ」という話をしたいと思います。
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▼ 下心もあるけど、まぁまぁイイ人だと思う
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いきなり、話が脱線します。
仲間内では有名な話ですが、僕はオセロが得意です。
ルールをよく知りませんが、おそらく囲碁・将棋・チェスの類もたぶん得意だと思います。
オセロの場合だと、相手の石の横にしか石を置けませんので、盤上が自分色に染まれば染まるほど選択肢は減ります。
最大の敵は「自分が置いた石」になるので、「上手に誘導して、相手に石をたくさん取らせてあげる」というのが定石です。
もう1つのコツは、「自分が置きたい場所に石を置くのではなくて、相手に憑依して、憑依した相手が置かれなくない場所に石を置き続けること」だと思います。
この両方を上手に使い分けた結果、現在、『40年間無敗』という金字塔を打ち立てています。
さて。
このオセロの戦い方に習って、ときどき僕は「アンチ西野」に憑依することがあります。
「自分がアンチ西野だったら、西野をどう攻め落とすかなぁ?」と考えるわけですね。
まず、絶対に隠したいのは、西野に対する「嫉妬」や「妬み」です。
アンチ活動の動機の80%ぐらいがコレなのですが(※「自分より下」だと思っていたら、そもそもアンチ活動なんてしない)、「嫉妬に狂って活動している自分」を嫁や子供や友達に見せるわけにはいかないので、ここは絶対に口にしません。
西野が数字でコケてくれたら「そら見たことか。だって内容がヒドイもん」と“内容”を突っつけるのですが、
数字で結果を出され始めると(世の中が西野の内容を認め始めると)、あとは「宗教」か「詐欺」に頼るしかありません。
「宗教的な何かしらの力によって数字で結果が出ているだけだ」
「詐欺的な何かしらの力によって数字で結果が出ているだけだ」
…といった感じで。
先日、伊集院光さんが「西野君の活動を、子供や海外の人間が認め始めると、いよいよ、アンチの打ち手が無くなるよね」とおっしゃっていましたが、まさに、そのとおりだと思います。
「嫉妬をこじらせて攻撃してました」「勘違いをして攻撃をしてました」は最後まで白状できないと思うので、僕(西野)が彼らやれることは、「アンチ活動していた過去をウヤムヤにする」ということだと思います。
胸ぐらを掴んで、「お前、俺のアンチをしてたよな?」なんて怖いことは絶対に言わない。
少しだけ話を戻します。
僕は支援や寄付の類が好きなのですが、アンチ西野からすると、「西野がイイ人」だったら困ります。
「イイ人を攻撃している自分」という(自分の評価を下げる)構図ができあがってしまうので、「あの活動には何かウラがあるに違いない」と考え、それを発信します。
インターネットは自分に最適化するので(同属を集める性質を持っているので)、「西野の慈善事業にはウラがある」が自分達の総意になりますが、僕、「ウラ」とか本当に無いんです(笑)。
当然、“支援活動を続けていく為に必要な利益の設計”は丁寧にやりますが(※これをやらないと救える人が減ってしまう)、それとは別で、たぶん本当に“そこそこイイ奴”なんです。
童話に出てくる「困った人がいたら、ほっておけない親切爺さん」系です。
このサロンには僕の同級生や幼馴染みも入っているので、彼らから聞いてください。
子供の頃から「明るくてイイ奴」という評価をいただいております。
昔から物欲と金欲と食欲がないので、「浪費」よりも「支援」の方が幸福度が高いんです。
僕はただ自分の欲に従っているだけですが、浪費よりも支援を優先する人のことを世間は「イイ人」と呼んでいるので、たぶん僕は「イイ人」なのだと思います。
なので、アンチ活動をされている方や、それこそテレビに出た時などに、「途上国に学校なんて建てて、何が狙いだ?」と言われたりするのですが、狙いも何もありません。
「高級時計を買いやがって、何が狙いだ?」と言われているようなもので、「いや、買いたかったから…」しかないんです。
「そんなイイ奴がいるハズないだろう!」と思われる方は、一度、西野をやってみてください。
浪費に時間とお金をかけることが、いかに苦痛かを知ります。
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▼ 西野が次にやりたいこと
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ここまで丁寧に説明した理由は、僕の下心と、そうではない部分の割合をなるべく正確に共有したかったからです。
下心は「支援活動を続けていく為の利益(活動予算)の獲得」のみ。
まさか今さら『好感度』など要りません。
あとは、シンプルに「イイ人」です。
そんな僕が次にやりたいのは「子育て支援」です。
自分はエンターテイメント畑の人間なので、子育てが始まった親が「子育てが落ち着くまでエンターテイメントを諦めなきゃいけない」となっている今の状況には(かなり)思うところがあります。
それこそ昔の集落よろしく、隣の家のオバサンが「今日1日、子供は預かっておいてあげるから、あんたら夫婦もたまには羽を伸ばしといで」という感じで、子育て作業を分担する文化って、メチャクチャいいなぁと思っております。
今、僕らは『映画 えんとつ町のプペル』を公開していますが、「子供が小さいから、観に行けない」というサロンメンバーさんって、いると思うんですね。
そこで、そういったサロンメンバー(新米のパパ&ママ)に、オンラインサロンの売り上げから『ベビーシッター』をプレゼントしたらどうかしら?と思ったんですけども、「プロのベビーシッターさんに子供を預かってもらえるのなら、映画を観に行く!」というサロンメンバーさんて、どれぐらいいらっしゃいますか?
コメント欄まで、御一報ください。
被災地支援、途上国支援、障がい者支援、児童養護施設支援、子育て支援、クリエイター支援を…全部まとめてやります(主に田村Pが)。
一番面白いエンターテイメントを作って、戦争と貧困を終わらせるのが僕の趣味です。
現場からは以上でーす。
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
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西野亮廣トークショースケジュール
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【1月3日(本日)】
舞台挨拶1回目:11:10の回上映終了後 横浜ブルク13
舞台挨拶2回目:14:00の回上映開始前 横浜ブルク13
舞台挨拶3回目:14:15の回上映終了後 川崎チネチッタ
舞台挨拶4回目:17:20の回上映開始前 川崎チネチッタ
舞台挨拶5回目:17:25の回上映終了後 T・ジョイPRINCE品川
舞台挨拶6回目:20:20の回上映開始前 T・ジョイPRINCE品川
【1月4日(月)】
舞台挨拶1回目:11:05の回上映終了後 MOVIXつくば
舞台挨拶2回目:13:35の回上映終了後 MOVIXさいたま
舞台挨拶3回目:16:40の回上映開始前 MOVIXさいたま
舞台挨拶4回目:17:05の回上映終了後 新宿ピカデリー
舞台挨拶5回目:20:10の回上映開始前 新宿ピカデリー
【1月5日(火)】
舞台挨拶1回目:11:05の回上映終了後 109シネマズ湘南
舞台挨拶2回目:14:10の回上映開始前 109シネマズ湘南
舞台挨拶3回目:14:15の回上映終了後 T・ジョイ横浜
舞台挨拶4回目:17:20の回上映開始前 T・ジョイ横浜
舞台挨拶5回目:17:15の回上映終了後 109シネマズ川崎
https://youtu.be/KYSrLAKicE0
 
 
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2021年01月02日のエンタメ研究所の過去記事

1月2日(土) ※1月4日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
連日の舞台挨拶(『映画 えんとつ町のプペル』30分トークショー付き上映)で、トークのキレが、M-1の決勝戦前並みの仕上がりを見せているキングコング西野です。
さて。
今日は『プライドとリアルファンタジー』というテーマでお話ししたいと思います。
前半は全サービス提供者に関係のある話だと思うよ。
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▼ 「シェアの時代」に邪魔なもの
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今では笑い種ですが、M-1グランプリキングコングが最終決戦に残った時に、同期芸人の皆は「キングコング以外が優勝しろ」と本気で願ったそうです。
その翌年にNONSTYLEが最終決戦に残った時に、やはり同期芸人(特に梶原君とダイアン津田)は、「NONSTYLE以外が優勝しろ」と願ったそう。
僕は、これがイマイチ理解できなくて……誰かが優勝することは決まっていて(=「優勝者ナシ!」はあり得なくて)、その時、「誰が優勝したら自分が得をするか?」を考えたら、どう考えたって、普段絡んでいる「同期芸人」です。
同期芸人とは同じ劇場に出ています。
同期芸人が優勝すれば劇場の集客も増えて、自分達の漫才を観てもらえる機会も増える。
同期芸人とはテレビで共演する機会も多いです。
その時、「M-1で勝った/負けた」の事実があれば、「嫉妬ボケ」「ひがみボケ」などで、やりとりも増えて、笑いも増えます。
キングコングではなくて、サンドウィッチマンさんが優勝しても、
NONSTYLEではなくて、オードリーさんが優勝しても、同期芸人には何の恩恵もありません。
という説明をした上で、「自分達以外の誰かならば、同期芸人が優勝した方が絶対に得じゃん?」と問いかけたところ、「それはそうなんだけど…同期が活躍するのは、なんかイヤなんだよ!」と返ってきました。
要するに、「自分が損をしてでも、身近な人間の成功だけは防ぎたい」です。
人間って本当に面白いです。
ただ、今の時代を鑑みた時に、このあたりの感情(勘定?)問題は「面白い」で済ませずに、いよいよ見直した方がいいなぁと思っています。
少し踏み込んだ話をすると、今は、『所有する人』ではなく『共有する人』が勝ち始めています。
サービスの品質がコモディティー化して、サービスを「品質」ではなく「人」で選ぶようになった今、『共有する人』に人とお金が集まってきています。
そうなってくると、「身近な人間には勝って欲しくない」がベースにある人は圧倒的に不利です。
身近な人間の支持を集められないのだから、そりゃそうですよね。
1月6日にダイノジ大谷さんが『新しい芸人論 ~西野亮廣について語る~』というトークイベントを開催されるのですが、チケットは即完したそうです。
(※オンライン視聴のチケットはあるよ。こちら→https://djdnj.thebase.in/items/37772799
)
即完した理由はダイノジ大谷さんのトークの面白さも勿論あるでしょうが、それに加えて、僕が僕のオンラインサロン内でイベント情報をシェアしたのもかなり大きいと思います。
僕は、僕の話をしてもらえるのはありがたいし、何より、この企画で、「西野には興味を持っているけど、ダイノジ大谷さんの面白さについてはまだ知らない人」にダイノジ大谷さんの才能が見つかるのは本当に最高です。
ただ、これができる芸人がどれだけいるかは甚だ疑問です。
レディー・ガガを語る」というイベントは抵抗なくできると思うのですが、身近な芸人の株を上げてしまいかねないようなイベントができる芸人は、なかなかいません。
プライドが邪魔をするからです。
ただ、レディー・ガガを語るイベントをしたって仕方がないんです。
レディー・ガガが、そのイベントをシェアするわけではないので、結局、自分の宣伝力の範囲内で集客することになり、新規ファンが増えることはない。
…という話は、以前させてもらいました。
実は、いろんなところで、この話をしているのですが、どっこい、人はなかなか動きません。
「遠くの人間」にあやかるよりも、「近くの人間」にあやかった方が取り分が大きいのですが、『プライド』が邪魔をするみたいです。
このことを踏まえて、今日の本題に入ります。
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▼ 絶対に勝てる仕事
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以前、「『えんとつ町』を油絵で描く画家さんは勝てる」という記事を投稿したのはご記憶にありますでしょうか?
最近、このサロンに入会された方はすみません。以前そんな記事を投稿したんです。
『映画 えんとつ町のプペル』の中に出てくるスナック『CANDY』(※おしゃべりモグラが夢物語を聞かせる酒場)は、現実世界に存在します。
僕の絵本次回作『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』に出てくる『天才万博』も、現実世界に存在します。
僕は、映画や絵本の物語を追体験できる空間を、テーマパーク内ではなくて、現実世界(町の中)に織り込んで、現実とファンタジーの境界線を曖昧にすることに興奮を覚える変態です。
(ちょっと複雑な話になるけど…)その時、現実世界と、ファンタジー世界の両方に堂々と存在できるのは「建物」や「美術品」です。
【ルビッチ】は絵本や映画の中(ファンタジーの中)にしか存在しませんが、【ルビッチの肖像画】は、絵本や映画の中は勿論のこと、現実世界に落とし込んだ「CANDY」や「天才万博」の中にあっても辻褄が合うんですね。
むしろ、「CANDY」や「天才万博」という空間を、より魅力的にする美術品としての需要がある。
『えんとつ町の油絵』を描く人は、『えんとつ町』の中に確実にいるので、『えんとつ町の油絵』は、僕ら(株式会社NISHINO)は買うんですね。
買って、CANDYや天才万博や、その後できる「えんとつ町の施設」の壁に展示する。
施設の集客は僕らがやるわけで、それは、その油絵(その画家さん)の宣伝を僕らがさせてもらうということになります。
『パリの街並み』を描かれても宣伝の協力はできませんが、『えんとつ町』を描いていただけると、僕らの活動が自動的に宣伝の協力になるです。
という説明をして、以前、サロン内の画家さんに「えんとつ町の絵」を描くことをオススメしたところ、絵本『えんとつ町のプペル』の一ページの油絵バージョンを描かれた方がいて、「そういうことじゃないよ」となりました。
『えんとつ町』には、えんとつ町の風景を描く画家はいても、絵本『えんとつ町のプペル』の一ページの油絵バージョンを描く画家は存在しないんです。
(……上手く伝わっているか不安ですが…あの……頑張ってください!)
僕たちは、その絵は買えないんです。
その絵をCANDYや天才万博に展示してしまうと、CANDYや天才万博が100%作り物の空間になってしまうからです。
僕らが目指しているのは、「つい数年前まで、絵本や映画のキャラクターがここ(CANDYや天才万博)に存在した」とお客さんに勘違いさせることで、「テーマパーク」というよりも、「大阪城」や「坂本龍馬ゆかりの宿」に近い概念です。
その時、ファンタジーと現実の両方に存在できる『絵』は強くて、そのポイントを的確に捉えた画家さんは、少なくとも僕らが元気に活動しているうちは食いっぱぐれることはありません。
そんなことをコツコツと言っていた矢先、望月さんという鉛筆画家さんが「ルビッチの実写版」をお描きになられていたので、すぐに会社から御連絡させていただき、仕事のオファーを出させていただきました。
YouTubeのリンクを貼っておきますので、御確認ください。
現実とファンタジーの境界線を曖昧にしたリアルファンタジーの世界で需要があるのは、こういう仕事っす。
現場からは以上でーす!
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
https://youtu.be/X-OGaRWZG8I
 
 
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2021年01月01日のエンタメ研究所の過去記事

2021年1月1日(金) ※1月3日以降は『いいね』を押さないでください。
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明けましておめでとうございます。
鏡餅」の絵文字が見当たらないので、まきまきウンコの絵文字を代用しているキングコング西野です。
さて。
今日は「『映画 えんとつ町のプペル』リピーター続出の理由」というテーマでお話ししたいと思います。
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▼ サービス提供者が「やってはいけないこと」と「備えておかなくちゃいけないこと」
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『映画 えんとつ町のプペル』の公開から今日で1週間が経ちました。
ありがたいことに(本当に皆様のおかげで)「ヒット」というラインにはのせることができて、「大ヒット」と呼ぶにはまだまだ…といったところです。
そこに関しては引き続き頑張るとして、個人的に「とても良い流れになったなぁ」と思っているのが、“リピーターが続出している”ところです。
Twitterでは「2プペ目」「3プペ目」という言葉が生まれていて、毎日タイムラインに流れてきます。
※プペルを観に行くことを「プペる」とも言うそうです。
さて。
「リピーターの獲得」は映画屋だけではなくて、すべてのサービス業に関わってくる課題だと思うので、今日はここを掘り下げたいと思います。
リピーター獲得を狙うには、サービス提供者が「やってはいけないこと」と「備えておかなくちゃいけないこと」がそれぞれあると思っていてます。
結論から申し上げますと、次のとおり。
【リピーター獲得の為にやってはいけないこと】
→「サプライズに重心を置く」
【リピーター獲得の為に備えておかなくちゃいけないこと】
→「サプライズを求める声を無視する心構え」
リピーター獲得の為には、基本的にこの二つは絶対に押さえておかなきゃいけないと思っています。
すっごい当たり前の話なのですが、「サプライズ」は回を重ねるごとにサプライズ要素が下がるんですね。
つまり、『衝撃のラスト!』を売りにしてしまうと、回を重ねるごとに衝撃が弱まってしまう。
1回目よりも、2回目の方が面白さが減ってしまうわけです。
『映画 えんとつ町のプペル』は「サプライズ要素」を徹底的に削いでいて、そもそもオチ(星が見れる)は1ミリも隠していませんし、途中の会話のやりとりも「漫才的な笑い」は排除しました。
サプライズに分類されてしまう「ボケ」は、やはり1回目が一番面白いので、「リピーター獲得」を目的とした場合にお荷物になります。
この【リピーター獲得の為にやってはいけないこと=サプライズに重心を置く】に関しては、これまでも議論してきたことなので、御理解いただけると思います。
問題はここからです。
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▼ お客さんは希望を捏造する
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「サプライズ」がリピーター獲得の最大の弊害になることは、ご説明したとおりですが、厄介なことに、「サプライズ」を用意しなかった時に、「サプライズを求める声」というのが必ず発生します。
が、ここに応えてはいけません。
マクドナルドの有名な話があります。
お客様のアンケート調査をとったところ、「ヘルシーメニュー」を求める声が最も多かったので、お客様の希望に応えて「ヘルシーメニュー」を作ったところ、鼻血が出るほど売れなかったという大事故です。
驚いたことに、ヘルシーメニューを希望したお客様も、結局、ビッグマックを注文したのだとか。
この事故をどう整理するか?がサービス提供者の腕の見せ所だと思うのですが、僕は、お客さんが「欲しいものを捏造している」と見ています。
これは過去、このサロン内でも同様のことが起きたのですが、「皆さんの不満を遠慮なく言ってください」と呼び掛けたところ、コメント欄の後半になるにつれて、サロンメンバーさん達が“不満を捏造し始めた”のです。
「その不満はいつから抱いていましたか?」と訊くと、たった今、作り出した不満なので「うっ…」となる始末。
この事故の本質は人間の「承認欲求」です。
要するに「こんなことに気づける俺、どう?」です。
つまり、「サービス(作品・商品)の向上」を目的とした意見ではありません。
何者かになりたがっているお客さんが、ただ言いたいだけだと。
お客さんには、そういった性質(承認欲求)が含まれていることを把握しておかないと(心構えをしておかないと)、お客さんが「捏造した希望」に応えてしまって、サービスのバランスが崩れてしまいます。
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▼ 「心構え」は、どうすればいい?
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何の心構えもせずにサービスをスタートしてしまうと、意見を出された時に気持ちが揺れてしまうので、あらかじめ「承認欲求に走ったお客さんが捏造する希望」をリストにしておくといいと思います。
「ドヤりたい人は、こう言ってくるだろうな」というリストです。
マクドナルドの例よろしく「肉まん屋」でアンケートをとったら、ドヤりたい人は必ず「今はヘルシー思考の人が増えてるから、もっとヘルシーなメニューがあった方がいいと思う」と言ってくるので、それを「無視するリスト」に入れておく。
そうすれば、リストに入っている意見が飛んできた時に、結構ニヤニヤできるのでオススメです。
お店の場合は本当に気をつけなきゃいけないのは、常連さんほど意見が言いやすくなっていて、常連さんほどドヤりたがるので、要注意です。
なので、常連さんに憑依して、「常連なら、ポジションをとる為に、こういう意見を言うだろうなリスト」を、あらかじめ作っておいた方がいいと思います。
常連さんは「お店のことを考えている自分 > お店の未来」である場合が多いので。
僕が店主なら、相手(常連)が言ってくる前に「『ドヤりたい』が先行しちゃって、こういうこと言ってくる常連さんっていますよねぇ~? あれ、どうすればいいですかね?」と常連さんに相談して、先制攻撃で潰します(笑)。
参考にしてみてください。
今日は、サービス提供者(クリエイター)は、お客さんの中に「承認欲求」があることを踏まえて、サービスを提供していった方がいいよね!という話をさせていただきました。
今年も宜しくお願い致します。好きです。
現場からは以上でーす!
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
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https://poupelle.com/news/?p=482
 
 
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