西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年08月27日のエンタメ研究所の過去記事

8月27日(木) 8月29日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
仕事で少し疲れた時は「マヌケな猫」の画像と、「エロい形をした大根」の画像を見て癒されているキングコング西野です。
さて。
ここ数日は随分と踏み込んだマーケティングの話が続いたので、今日はもっとボンヤリとした大枠(大局)の話をしたいと思います。
※直接的に皆様の仕事の役に立つような話ではないのですが、なんとなく「へぇ、西野って、今、そんなことを考えてるんだぁ」といった感じで、箸休め的に聞いてください。
タイトルは『名前という呪い』です。
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▼ 300年続くエンターテイメント
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今年に入ってから「300年続くエンターテイメントを作る」という思いが強くなりました。
これは何も「現世よりも自分が死んだ後の世界に興味がある」という話ではなくて、「300年続く…」という目的に変更した途端に、当然、現世でのアプローチが変わってくるので、そのアプローチに興味があるという話です。
基本的には特定の人物の影響力を原資に作られているエンタメは、その人物(※場合によっては、その権利を持っている子供)が死んだ瞬間に止まってしまいます。
せいぜい頑張って100年がいいところです。
本人達は(影響力が)生きている間に、それなりに良い思いができているので満足かもしれませんが、その生き方を選んだスター達をもう何十組も見てきたので、今さら、わざわざ自分の人生を懸けて彼らの後を追おうとは思わないんです。
今、後輩達は各々でプロジェクトを進めています。
そして一昨日、『えんとつ町』をテーマにした大阪の宿泊施設がオープンするニュースが流れました。
これは、オンラインサロンメンバーさんによるものです。
こういった活動(挑戦)が僕が死んでも止まらないようにしなければいけませんし、僕が死んだ後も生まれ続けるようにしなければなりません。
それこそが僕が今年に入って力を入れている仕事です。
サロン内で何度もお伝えしていますが、『トイレットペーパー』や『電柱広告』といった生活インフラ開発に精を出しています。
今は『西野亮廣エンタメ研究所』の売り上げ(影響力)が彼らの活動の原資になっていますが、生活インフラを押さえたことによって発生するお金が彼らの活動予算になるように、ジワジワと移動していきます。
そんな中、エンタメを300年続ける為には、もう1つメスを入れなきゃいけない部分があると思っています。
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▼ 名前という呪い
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現在、新入社員やインターン生がYouTubeやブログ(note)で発信する時に、必ず、『西野亮廣エンタメ研究所』のリンクを貼ってくれています。
それに関しては、巡り巡って自分の活動の予算になるわけだから全然イイと思っているのですが、彼が稼いだポイントの何割かが「西野亮廣」に入り続けるのは違うと思っています。
西野亮廣」は、どうせ消えて無くなるからです。
ただ、すでに影響力を持っている「西野亮廣」にポイントを入れ続けて、「西野亮廣」をより勝たせた方がイイ(皆にとってイイ)地点はあると思っていて……それが映画『えんとつ町のプペル』かなぁと思っています。
そこから先は、もう「西野亮廣」にポイントを入れることを、そこまで考えなくていいと思っています。
「属人性」は、ある地点まではプラスに働きますが、ある地点を越えるとマイナスに働くことが多くて、たとえば今から「石原軍団をなんとかしよう」と考えている人っていないと思うんです。
あと、個人の名前が立てば立つほど、反対勢力が生まれてくる。
「徳川を倒そう」と考える人はいるけれど、「江戸を倒そう」と考える人っていないですよね。
あれって、超大事です。
江戸は「人」じゃなくて「概念」なんで、パンチを打つ気にならない。
「西野」という名前が前に出る以上、「打倒西野」は必ず発生して、僕の影響力が大きいうちはそれを封じ込めることができますが、僕が死んだら、どうなるか分からない。
ここは今のうちから準備をしておいた方がよくて、今、新入社員やインターン生の矢印を「西野亮廣」に向かせている一番の力は『株式会社NISHINO』という名前だと思っています。
この名前が、呪いのように、思想・行動をハンドリングしてしまっている。
とはいえ、使えるものは使った方がいいので、映画『えんとつ町のプペル』までは、西野亮廣推しでいけばいいと思うのですが、映画の公開が終われば、会社名を『株式会社 CHIMNEY TOWN』に改名して、僕を含む、スタッフ全員の労働力は「えんとつ町」(実はコッソリと©️が付いている文化)に落とすイメージを持った方がいいと思います。
「えんとつ町」の認知が拡がれば拡がるほど(愛されれば愛されるほど)、「えんとつ町×○○」で食っていける人は増えるし、それは、「ヨーロッパ風」とか「京都風」みたいなもので、誰も「倒そう!」とは思わない。
最近、お客さんの中で「えんとつ町の住人の服装って、こんな感じだよねー」というムーブメントが起こっていて(※そんなイベントが夜な夜な、おこなわれている)、それが本当に最高で、そこに僕の名前は要らないと思いました。
別府(大分県)を生み、世界に売り出した「油屋熊八」という男がいるのですが、別府温泉の利用者で彼のことを知らない人は多いと思います。
彼こそが僕のモデルで、僕は良いタイミングでシレーっと町に埋もれます。
その方が本当の意味で強いチームになると思います。
300年続くエンターテイメントを本気で作りにいきます。
現場からは以上でーす。
【追伸】
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