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2020年11月19日のエンタメ研究所の過去記事

11月19日(木) ※11月21日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
R25YouTubeチャンネルで身内から文春砲をくらったキングコング西野です。
さて。
今日は、僕がこれまで大切にしてきたことで、僕らがこれからも大切にしていきたいことについてお話ししたいと思います。
タイトルは『弱い人を見捨てない』です。
先に言っておきます。
今日は仕事の話でも何でもなくて、もっと大切な話です。
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▼ その人が弱い理由
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人を助ける理由を「人間性(イイ人)」で片付けてしまうと、「俺には真似できない」という人が増えてしまって、結果、救われる人が減ってしまうので、まずは「損得ベース」で話してみたいと思います。
世の中には「弱者」に分類される人がいます。
チームの売り上げを伸ばすことを考えた時に、真っ先に思いつくのは「チームの足を引っ張っている弱者を切る」です。
ただ、その時、僕らは「その人が何故『弱者』になっているのか?」を正確に割り出す必要があります。
『能力が低いから弱者になった者』と『環境が与えられていないから弱者になっている者』とでは、まったく別人だからです。
もう一歩踏み込むと……
僕らは、「環境が与えられていないから弱者になっている者」の能力を計測することができません。
フィリピンのスラム街の子供達の中から、数学が得意な子と、数学が苦手な子を分類することが現時点の僕らにはできないんです。
その中にはものすごい才能を秘めている子がいて、いつか、その子が『環境』を手に入れて力を持った時、
『弱者』であった自分に手を差し伸べてくれた人間に恩を返し、
『弱者』であった自分を切り捨てた人間に牙を剥くでしょう。
ポイントは、一律で『弱者』を切り捨ててしまうと、「能力を持った弱者まで捨ててしまう」というところです。
そして、そのシッペ返しは必ずある。
トータルの防衛費で計算したら、『弱者』を守ることにコストを割いた方が圧倒的に安いので、『弱者』を守った方がいいと思います。
……というのが損得ベースの話。
この説明で『弱者』に手を差し伸べる人が一人でも増えたらいいなぁと思いながら話しましたが、、、本音を言うと、そんなのはどうでもよくて、僕の場合は「弱い人を切り捨てて勝ち得た結果を『成功』とは呼びたくない」という激ナルシストが発動して、動いています。
僕の幼馴染みに聞いていただくと分かると思うのですが、これは幼稚園の頃からずっとそうです。
イジメられっ子は見捨てられなかったし、
人見知りが発動して皆の輪に入れない子を見捨てることができませんでした。
少年漫画の主人公を地で行く非常に珍しいケースです。
……ていうか、弱い人を見捨てるのって、シンプルにダサいじゃないですか。
自分の能力の無さを自分で証明してしまっている。
僕、ダサいのは嫌いなんです(笑)
僕はそのへんのブタ成金と違って、
私腹を肥やすを肥やす為に強くなっているのではなくて、
女の子にモテたいから強くなっているので、
やっぱり弱い人は見捨てられない。
なので、「どうして、あんなヤツに時間を割くの?」と、どれだけ理屈で説得されても、こちとら下心で走っている(ポコチンが司令塔になっている)ので、僕に話すだけ無駄です。
ポコチンには耳が付いていないのです。
そのことを踏まえて……
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クラウドファンディングの余剰金の使い道
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今年の春から映画『えんとつ町のプペル』のクラウドファンディングを実施し続けて、その中で、ドサクサに紛れて「講演会」をリターンに入れたり、「コンサル」をリターンに入れたりしているうちに、クラウドファンディングの余剰金が3000万円チョット生まれました。
映画公開1ヶ月のこの局面だと、マスにリーチする為の広告費に使った方がいいことは百も承知なのですが……どっこい、まだまだ助けられていない弱い人達がいます。
その人達のことを無視して「どうや!」と威張り散らすなんて絶対に嫌です。
というわけで、クラウドファンディングの余剰金を使って、映画『えんとつ町のプペル』のチケットを、
児童養護施設」に約5000枚、
「シングル家庭」に約7000枚、
「ろうあ協会」に約18000枚、
それぞれプレゼントさせていただくことに決めました。
耳が不自由な方(※ろうあ協会)に向けた『日本語字幕版』も急ピッチで(クオリティーも担保しつつ)作っております。
「類は友を呼ぶ」のであれば、これから起こる全ての事柄に対して、僕がこの姿勢で臨むことを明らかにした方が、ここ(サロン)が、優しい世界観になっていいのかなぁと思って、今日は、こんな話をさせていただきました。
コミュニティーオーナーがコミュニティーを運営する際に必要な作業の一つだと思っていただければ。
そんなこんなで、一人も見捨てずに勝ちます。
現場からは以上でーす。
【追伸】
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