西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年12月03日のエンタメ研究所の過去記事

12月3日(木) ※12月5日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
必死で働いて社会貢献をし続けた結果、この4年間で『好感度(好き)』が35%から38%に増え、キングコング西野です。
さて。
今日は『コラボブランドづくりと、文化づくり』という黒西野寄りの話をしたいと思います。
バッキバキに算盤をはじいていますが、すべては「エンターテイメントを終わらせない為」です(いや、マジで)。
御理解ください。
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▼ 『えんとつ町のトイレットペーパー』がヒット
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コアレックスさんと、CHIMNEY TOWNのコラボ商品『えんとつ町のトイレットペーパー』が発売から1日で1801箱(2万1642個)売れたそうです。
(※注文はコチラから→https://corelex.jp/lp/chimneytown/
 
)
これはコアレックスさんのオンラインショップの歴代最高記録で、さらにはコチラのトイレットペーパーは『ふるさと納税の返礼品』としても購入できるようになっていて、全国のふるさと納税の返礼品ランキングで6位になったそうです。
もともとは3000箱用意させてもらっていたのですが、予想外のヒット。
コアレックスもすぐに増産体制を決められたそう。
明日(4日)からは、12ロール入りの『フィルムパッケージ』の方が全国のイオンさんに並ぶみたいなので、見かけたら是非。
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▼ CHIMNEY TOWNという「コラボブランド」
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ところで、こちらの『えんとつ町のトイレットペーパー』は売り上げの3%が子供達への絵本(えんとつ町のプペル)の寄付にまわされます。
一箱(12ロール入り)980円の商品が1801個売れて、その売り上げの3%が絵本『えんとつ町のプペル』(2000円)の寄付にまわされるので、(トイレットペーパーの)発売初日で【約25冊】の絵本『えんとつ町のプペル』が子供達に贈られる計算になります。
二日目以降はトイレットペーパーの売り上げも落ち着くでしょうから、仮にトイレットペーパーの売り上げが3分1になったとたら、子供達に贈られる絵本『えんとつ町のプペル』は【8冊】です。
【8冊】と聞くと、あまり大きな数ではないように聞こえますが、これは「毎日8冊ずつ」なので
バカになりません。
CHIMNEY TOWNが仮に同じような条件のコラボ商品を50件開発すれば、絵本『えんとつ町のプペル』が「毎日400冊ずつ」全国の子供達に贈られます。
年間だと400冊×365日なので「14万6000冊」です。
日本の赤ちゃんの出生数は年間85万人ぐらいなので、単純計算、「子供6人に一人が、絵本『えんとつ町のプペル』を持っている」という状態です。
株式会社NISHINOのやり方としては「コラボ商品の売り上げの数%をもらう」というのと、「コラボ商品の売り上げの数%を絵本『えんとつ町のプペル』の寄付に充ててもらう」の二択があると思うのですが、個人的には、圧倒的に後者の方がメリットがあると見ています。
絵本『えんとつ町のプペル』がヒット商品になればなるほど『ギフト力』が上がり(贈られて嬉しい商品になり)、コラボ先の各企業さんの「※売り上げの○%は絵本『えんとつ町のプペル』の寄付にまわされます」が『社会貢献事業』になるので、企業さんの応援に繋がります。
んでもって、ここから黒西野です!気をつけて!
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▼ 絵本『いないいないばあ』が、700万部を突破!!
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先日、絵本『いないいないばあ』の発行部数が700万部を突破したニュースが飛び込んできました。
『いないいないばあ』が世に出たのは1967年。
約60年かけて700万部を売った同作に、「60年」という時間の凄みを感じたいところですが、どっこい、『いないいないばあ』が600万部を突破したのは、2016年です。
『いないいないばあ』ときたら、他所様のヒットに隠れて、シレーッと4年で100万部売っているんです。
そして、話をここで終わらさずに、ここはもうチョイ深堀りしたいです!!
『いないいないばあ』ときたら、【子供の数が年々減っているのに、年々売り上げを伸ばしている】んです。
皆さんは、これをどう読み取りますか?
僕は、こう考えます。
少子化が進めば進むほど(新規参入が減るので)『定番絵本』のシェアは大きくなる。
②皆が買ってるから買う。
③よく売れるもんだから本屋さんも最前列に『いないいないばあ』を並べる。
④さらに売れる。
つまり、『定番絵本』にとっては、日本の少子化は「シェアをとれる」点で圧倒的に追い風で、市場規模は大きくなっている。
「これから子供が増える国」を狙う方が難易度が高くなる。
今、そこを押さえているのが『いないいないばあ』で、それが(せいぜい)700万部なので、この勝負は10年あればまくれると思います。
CHIMNEY TOWNを日用品とのコラボブランドに育て上げて、その売り上げの数%を絵本『えんとつ町のプペル』の寄付にまわし、人が生活し続ける以上、売れ続ける仕組みを作る。
くわえて、映画『えんとつ町のプペル』の公開で、たぶん、『えんとつ町のプペル』は1年後には100万部ぐらいいっていると思います。
100万部突破すれば『ギフト力』が更に上がるので、次の手が打てます。
株式会社NISHINOの若手スタッフは、絵本『えんとつ町のプペル』は売り上げを作ってくれる装置ではなくて、認知を獲得してくれる装置として捉えておいて、そこからの2次展開(ミュージカルやVRなど)で、エンタメ&支援を量産していくといいと思います。
僕は趣味で『えんとつ町のプペル(専用)シアター』を作ります。
今日は、
・日用品とのコラボブランドの可能性
・日本の少子化の可能性
…の二点について、黒黒西野がお届けしました。
そんなこんなで、映画制作に戻ります。
現場からは以上でーす。
【追伸】
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