西野亮廣のエンタメsalon

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2021年01月22日のエンタメ研究所の過去記事

1月22日(金) ※1月24日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
千利休の麺伸びるー」というラップのフレーズを思いついたのですが、使いどころが思いつかないキングコング西野です。
さて。
今日は、『あんなイボイボの頭悪そうなチビに負けない』というテーマでお届けしたいと思います。
コロナのことです。
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▼ ほんとバカだけど……
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オブラートに包んでも仕方がないので、本音をブチまけます。
今、劇場で飯を食っている芸人さん達が窮地に立たされています。
これだけコロナコロナと報道されると、いくら感染症対策をしているとはいえ、いかにも唾が飛びそうな「お笑い劇場」には足を運ぶ気にはなれません。
劇場芸人は、活動の場をオンラインに切り替えましたが、付け焼き刃では、YouTubeにしても、クラウドファンディングにしても、なかなか上手くいきません。
吉本興業もオンラインサロンをスタートしましたが、まったく評判を聞きません。
おそらく上手くいっていないのでしょう。
僕はウイルスが世界中を襲うことを見越して今の活動をしていたわけじゃないので、オンライン化に苦戦している芸人さんに対して「だから言ったじゃないか!」とは言えませんが(言ってるけど)、しかし、「あの時、ちゃんと話を聞いといてくれれば……」という気持ちはあります。
芸人さんには、クラウドファンディングで予算を集めて活動する僕を、「詐欺だ!」「信者ビジネスだ!」と囃した過去があります。
「イタイ奴だ!」と囃した過去も。
当時から応援してくださっている方は御存知だとは思いますが、「イタイ、イタイ」と言われている側の僕が、言っている側の芸人さんに対して、「『イタイ』とか言っちゃダメなんだって!」と何度も言っていました。
「知らないものを『詐欺』『宗教』で片付けちゃダメだってば!」とも。
オンライン化や、ダイレクト課金を脊髄反射的に拒む芸人さんが時代の波に飲まれて流されていく未来は明確に見えていて、「選択肢(生きる術)の話をしています。頼むから、話を聞いてください」と叫びましたが、オオカミ少年のように扱われ、取り合ってもらえませんでした。
まもなく時代の大きな大きな波が来て、多くの芸人が飲み込まれ、そのあとに新型コロナウイルスという第二波が来て、たくさんの希望が流されていきました。
さすがにコロナは見越せていなかったのですが、「だから、言ったじゃないか!もうっ!」という気持ちにはなります。
芸人が、あのタイミングでクラウドファンディングを始めていて、その芸人のまわりに、クラウドファンディングにログインしている人がたくさんいれば、救えたチャンスはいくらでもあります。
嫁や子供を不安にさせることもありませんでした。
本当にバカだと思うし、クソバカ野郎だと思います。マジで。
「芸人のクセに弄る側に逃げてんじゃねえ!タコ!」とブン殴ってやろうと思ったことは、過去に1000回ぐらいあります。
それでも僕は、子供の頃に芸人さんに夢を見させてもらいました。
テレビでバカをする芸人さんを観て、「大人になっても、こんなダメでもいいんだ」と胸を踊らせたことを今でも覚えています。
初めて行った『なんばグランド花月』のステージは、ずっとずっと遠くて、輝いていて、「いつか僕もあそこに立ちたい」と思いました。
結果的に、ものすごく才能があったので、NSC(養成所)時代にはそのステージには立っていましたが。
デビュー間もなくの僕は朝から晩まで舞台袖にいて、先輩方のネタをずっと観ていました。
もう死んじゃったのですが、昔、「Mr.ボールド」という名前のスットンキョウな一輪車芸人は僕のことを「ルーキー君」と呼んでくれて、空き時間にご飯に連れてってくれました。
ボールド師匠の口からは他人の悪口とエロイ話しか出てきませんでしたが、それが「師匠、ほんとバカですね」と突っ込ませてくれる隙を作ってくれました。
中田ボタン師匠は、うまく楽屋に馴染めない僕を御飯に連れ出してくださって、エロイ話をたくさん聞かせてくださいました。
「師匠、今、こういうのが流行ってて……」という話をすると、「難しくて、よく分からん。そんなことよりも……」とエロイ話を再開する始末。
どうしようもありません。
先日、劇場でアホの坂田師匠とすれ違った時に、「おお、西野! お前、背、伸びたなぁ」と言われました。伸びてません。
ビットコインが流行った時は、ほぼ全芸人がビットコインにハマりました。
テレビで「億り人」の報道を見て、「後に続け!」となったそうです。
「そもそも、テレビで情報を仕入れる情報弱者をカモにするビジネスモデルなので、今すぐ辞めた方がいいですよ。そもそも損切りとかできないでしょ?」と説得を試みたのですが、皆、目が『¥』マークになっていて、まるで聞きません。
まもなく全員、爆死しましたが、それをネタにして、笑わせてくれました。
芸人は、バカなくせにプライドが無駄に高くて、本当にバカで仕方ないけど、ですが、その芸人に救われて今があります。
『映画 えんとつ町のプペル』なんて観る人が観れば分かると思うのですが、テンポ間から何から、あれは明らかに「芸人が作った映画」なんです。
ステージの上や、舞台袖や、楽屋で、バカな芸人さん達と過ごした時間がなければ、あのような作品は生まれていません。
そして僕はまだ、その恩を芸人さん達に返せていません。
そんな中、今朝の動画を観ました。
上方落語の落語家さん達が、皆で『えんとつ町のプペル』を歌っている動画です。
ぶっちゃけ、僕も今は映画をヒットさせることに必死で、そこまで余裕もないのですが、それでも、僕を育ててくれた芸人さんに恩を返すのなら今です。
動画を観た直後から「何ができるかなぁ」と考えはじめ、(もしかしたら他にも打ち手があるのかもしれませんが)……とりあえず、こんなことをしてみます。
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▼ 「宣伝費」という形で……
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芸人さんに僕のYouTubeチャンネルのログインパスワードを教えて、僕のチャンネルを開放して、そこで30分ほどのネタを(ライブ配信で)披露してもらいます。
一人でも多くの人に観てもらう為に、動画に広告は付けません。
芸人さんには出演ギャラとして「10万円」をお支払いします。
365組だったら、3650万円です。
ただ、プライドが高い芸人さんのこと、(とくに先輩方は)「西野からのお金は受け取れない」と言います。
そこで、チャンネル名を『プペル寄席』にして、「『映画 えんとつ町のプペル』の宣伝としてお願いします」という立て付けにしてしまう。
もちろん、動画内で映画の宣伝など一切要りません。
芸人さんにお支払いするギャラは、ZOOM飲み会でもして、僕が毎日稼ぎます。
実際、ヤンワリと映画の宣伝にもなるので、僕にも十分メリットがあります。
できれば毎日やって、毎日芸人さんに10万円をお渡ししたいのですが、ブッキングが大変そう。
できるかぎり、なんとかします。
このサロン内にいる芸人さんで「やりたい!」という方がいらっしゃったら、コメント欄まで宜しくお願い致します。
先輩が手を挙げてくださると後輩が参加しやすくなるので、先輩方、何卒、宜しくお願い致します。
コロナみたいな、あんなイボイボには絶対に負けたくないので、絶対になんとかします。
芸人を心から愛しています。
現場からは以上でーす。
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
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西野亮廣と一緒にみる映画えんとつ町のプペル』(※スケジュール)
【23日(土)】《大阪》
TOHOシネマズなんば
①(13時35分の回)
②(15時50分の回)
【24日(日)】《東京》
TOHOシネマズ六本木ヒルズ
①(12時45分の回)
②(17時50分の回)
https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/009/TNPI2000J01.do
 
 
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