西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年08月04日のエンタメ研究所の過去記事

8月4日(火) ※8月6日以降は『いいね』を押さないでください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
おはようございます。
田村Pが誕生日だったので、トゥクトゥクを買ってナンバープレートの番号を田村Pの誕生日にしようと思ったら、「トゥクトゥクのナンバープレートの番号は指定できない」ということがトゥクトゥク購入後に発覚し爆死したキングコング西野です。
さて。
ここ最近は毎日、サロンメンバーさんの会社(個人事業主)のコンサルをやらせていただいています。
お仕事相談の場合、悩みの99.9999%が「集客に関する悩み」です。
最初にサロンメンバーさんの活動内容を聞かせていただき、その後に打ち手を提案させていただくのですが、そこで決まって言うのは、「とにかく人に会って、一対一の付き合いをしてください」です。
「数万人に向けて網(ネット)を投げるのではなく、一人一人モリで突いてください。その方が絶対に効率が良いので」と。
でも……サロンメンバーさんからすると、西野のこのアドバイスって、よく聞きません?
昔から応援してくださっている方なら御存知だと思うのですが、「網を投げたところで網目が粗いから逃げられる。とにかく、モリで一人一人刺しにいけ!」って、7~8年前から言ってますよね?
なんなら、キングコング西野って誰よりもそれを繰り返してきた人ですよね?
何が言いたいかというと……
西野のコンサルを受けるような人達は皆、西野が「一人一人と付き合え。その方が絶対に効率が良いから!」と言っていることを知っている。
知っているんだけど『実行』はしていない。
つまり、疑っているんです。
「とはいえ、ネットでバズらせた方がいいんじゃないの?」
「ネットでバズって、お客さんがドバババと殺到したニュースとか、よく見るよ?」
と思っている。
早い話……僕、信用されていないんです(笑)
その一方で、ウチの若手スタッフは(もちろんマス向けの発信もしつつ)とにかく「一対一の付き合い」を誰よりも繰り返しています。
聞けば、スナックの全国ツアーをしているらしく(#なんやねんソレ)、ほぼ東京にいません。
働いているかどうかも怪しいところです。
ためしに、「一対一の付き合い」を実践している彼らに、その効果について訊いてみてください。
まず間違いなく即答で「一対一の方が絶対に効率が良い!」と返ってくるでしょう。
当たり前の話ですが、全員が網を投げる時代に入った今、「網をくぐりぬける技術」は鬼発達しているので、網で捕まえることなどできません。
株式会社NISHINOの若手スタッフに関しては、1期生のセトちゃんが西野から「とにかく人に会え」と言われてしまい、半ば強制的に「一対一の付き合い」を始めることとなり、それが文化として二期生、三期生…へと受け継がれています。
今となっては「足で稼いでナンボだろ」という昭和の刑事のような根性集団に仕上がっています。
ただ、こんな強制力が働かない限り、皆、「一対一の付き合い」は何が何でもやらないんです。
もしかするとコミュニケーションに対する怯えもあるのかもしれませんが(※シンプルにダメだろ、そんなの!)、「一対一の付き合い」の効果を信じていれば、その怯えも消せたハズ。
だけど、信じていない。
どこかで「コスパが悪い」と思っている。
…というわけで今日は、皆さんが「そこまで言うのなら、ちょっとやってみようかしら…」と思ってくれるまで、とことん説明したいと思います。
━━━━━━━━━━━━
▼ 人は安全な方に流れる
━━━━━━━━━━━━
数年前、「それにしても嫌われすぎだろ!」と思っていました。
自分の言動の全てを肯定するつもりは毛頭ありませんが、基本、キングコング西野のアクションは、誰かを攻撃するものではなく、「僕は、僕の人生をこう生きたい」というものでした。
※それに対して、テレビやラジオで執拗に意見してきたナイナイ岡村さんを返り討ちにしてブチ殺そうと考えた過去があることは認めます。それはゴメン!
反論することはあっても、自分から攻撃することは無かったのですが、どういうわけか、やたらめったら嫌われて、ついには僕のスタッフやファンの方まで攻撃されてしまう始末。
とにかく一時期は日本で一番嫌われました(笑)
誹謗中傷の雨あられ
こんなことを言うのはアレですが、普通のタレントなら高確率で自殺していると思います。
ある時。
「それにしても嫌われすぎてるなぁ」と疑問に思ったので、僕のことを嫌っている数名に、「ちなみに、なんで西野のことが嫌いなんですか?」と質問してみたんです。
返ってきた答えを聞いて、腰を抜かしました。
なんと「西野を嫌っている理由」で一番多かった回答が…
「皆が嫌っているから」
だったんです。
「皆が嫌いだから」という理由で、人のことを嫌いになれるんだっけ?と思ったのですが、どうやら、なれるんてす。
実際になってるんだもん。
最初に聞いた時は腰を抜かしたのですが、すぐに「それであれば、チョロイな」と思いました。
だって、その「好き・嫌い」には自分の意志が含まれていないのだから。
早い話、その人の両脇にいる人に好いてもらえれば、その人の感情はオセロのようにひっくり返る。
イチイチその人を口説く必要なんて無いんです。
その瞬間「メチャクチャ簡単じゃん!」と笑いました。
(※SHOWROOM前田さんからは「ここまでのサイコパスは初めて見た」と言われています)
「一人目のフォロワーがキチガイをリーダーににする」という有名な話があります。
昔、TEDで紹介された『ムーブメントの起こし方』の一節です。
広場の真ん中で一人で踊り狂う男Aがいます。
皆、その男を座って見て、「あいつは頭がおかしい」と嘲笑していました。
まもなく、その男Aのもとに男Bが歩み寄り、男Aの真似をして踊り始めます。
この男Bこそが「一人目のフォロワー」です。
まもなく、その踊りの中には男Cが参加し、その後すぐに男Dと女ABが参加し、あっという間に踊りの輪が大きくなります。
こうなってくると、「座って踊りを見ている方」が少数派となり、「アイツ、なんで座ってるの?」となる。
すると座っていた人達が一斉に立ち上がり、踊りを始めます。
ここから割り出される答えは以下の3つ。
・「人は、より安全な方(立ち位置)に流れる」ということ。
・「立ち位置の決定に、自分の意志が無い」ということ。
そして、
・「これらのムーブメントを作るのは【一人目のフォロワー】である」ということ。
ムーブメントを起こすには【一人目のフォロワー】が最も重要で、そして、【一人目のフォロワー】になるのが最もリスクが高いんです。
ムーブメントが起こらなかったら、自分がキチガイ側に分類されてしまうからです。
…話を戻します。
今、あなたは突然一人で踊り出した「キチガイ」で、そして、ムーブメントを起こしてくれるかもしれない【一人目のフォロワー】を、網で捕まえようとしているんです。
正気ですか?
あなたが逆の立場なら捕まります?
【一人目のフォロワー】になるのは、めちゃくちゃリスクが高いんですよ。
だから、「一対一の付き合い」が必要なんです。
あなたの踊りの輪は、今はまだ「頭がおかしい側」なんです。
安全が担保されていないんです。
だから、ある程度の人数になるまでは(=あなたの輪の方が安全と思ってもらうまでは)「一対一の付き合い」を繰り返して、集中的にコストをかける必要がある。
逆に言うと、そこにコストをかければ、あとは集客をしなくていいんです。
断言します。
【一人目のフォロワー】は、網では捕まりません。
これをやらないと、ずっと【一人目のフォロワー】が生まれず、キチガイ扱いされたまま踊り続けることになります。
それが一番無駄なんです。
一度、騙されたと思って、実践してみてください。
「集客したけりゃスナックに行け」を叫び続ける西野でした。
現場からは以上でーす。
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
 
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
 
▼オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』入会はこちら ↓↓↓