2020年08月09日のエンタメ研究所の過去記事
8月9日(日) ※8月11日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
冒頭のツカミの挨拶がすぐに思いつかない日は「僕の才能もここまでか…」と思ってしまうキングコング西野です。
さて。
今日は随分踏み込んだ話をするので、感想を呟いていただく分には構いませんが、具体的な話を表で呟くのは控えてください。
んでもって、今日の記事は二日後には削除しようと思います。
(※その理由については後程)
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▼ 「才能」について
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誰かのプライドを傷つけてしまう内容になるので、ここから先の話は本当にナイショね。
…昔、秋元康さんから、
「西野君は世間の皆や、とくにクリエイターから、『ビジネスを上手くやっている人』とされて、その作家としての圧倒的な才能を死ぬまで過小評価され続けるだろうね。西野君を『ビジネスを上手くやっている人』としないと、命を削って作品制作に打ち込んでいる彼らの自我がもたない」
と言われたことがあります。
…自分で言うのもアレですが、これ、本当に分かるんです。
多くの絵描きさんに対して、「なんで、その程度の絵しか描けないの?」と思っている僕がいて、
多くの音楽家さんに対して、「なんで、その程度の音楽しか作れないの?」と思っている僕がいて、
多くのライターさんに対して、「なんで、その程度の文章しか書けないの?」と思っている僕がいて、
多くの作家さんに対して、「なんで、その程度の物語しか思いつかないの?」と思っている僕がいます。
なんか「ビジネスを上手くやっている人」は作家力が低くて、「作家業に専念している人」は作家力が高い……みたいな風潮あるじゃないですか?
違うんです。
ほとんどの作家さんが作っているモノ(あの程度の作品)なんて、僕、秒で作れるんです。
いや、ホントに。
くれぐれも、「リスペクト」と「評価」は別で、今は「評価」の話をしています。
挑戦を選んだ人をリスペクトしていますし、
世の中を楽しくしようと考える人をリスペクトしていますが、
仕上がった作品を見て「話にならねーな」と思っている自分がいます。
「くぐってきた修羅場も、見てきた地獄も、背負っているものの大きさも、オマエとは全然違うんだよ」と思っています。
※僕がお仕事を依頼させてもらっている方に関しては1ミリも思いません
こと、「物語づくり」に関しては、僕よりも才能のある書き手を見たことがないです。
いたら、ソッコーで依頼します。
西野の言い分としては、「僕はビジネスもやるよ。だってビジネスモデルから作り上げないと世界を獲れないから。でも、作家としての能力も、作家業に専念しているキミには圧倒的に勝っているよ」です。
くれぐれも、作家力を補う為にビジネスに精を出しているわけではありません。
作家力で圧倒している上で、ビジネスにも手を出しています。
この辺の本音は『スナック西野』で喋っておりますので、そちらで御確認ください。
※ちょっと言いすぎたかも。
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▼ 数字をデザインする
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朝から黒い西野が出てしまったので、ここからは、いつもの優しい西野に戻ります(^o^)
僕は後輩に(そしてサロンメンバーさんにも)『お金』と『広告』を徹底的に学ぶように伝えています。
さきほど申し上げましたが「ビジネスモデルから作り上げないと世界を獲れないから」です。
※ちなみに僕は今、『トイレットペーパー』と『食器用洗剤』のをせっせと作っています。
売り上げの3%を絵本の購入&寄付にまわす建て付けにしていて、「人間が生活していく以上、絵本が売れ続ける仕組み」をせっせと作っています。
そんなこんなで今日は、「『数字』をどのように扱って、『広告』に繋げていくか?」という話をしたいと思います。
先日、『スナック西野』の収益の分配について吉本興業と話をしました。
寄付といっても、映画チケットのプレゼントや、絵本のプレゼントです。
理由は、そこで直接収益を受け取るよりも、そのお金を使って「観客動員数」や「発行部数」という数字を上げた方が、2次展開や、3次展開が生まれやすくなり、最終的に、より大きな収益が生まれるからです。
ちょっと、ややこしい話ですが、僕たちが働いたら、その対価として『数字(だいたいの場合はお金)』が貰えるわけじゃないですか?
その『数字』をどういった形で、どこに計上するのが一番良いのか?を考えることが非常に重要で……今回の『スナック西野』の場合なら、映画『えんとつ町のプペル』の「観客動員数」に計上するのが一番良いよね、という判断です。
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▼ より広告効果のある『数字』のデザイン
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これを受けて僕は、「予告編を誰でもダウンロードできる状態にして、皆のYouTubeチャンネルで自由にアップしてもらった方がいいのでは?」と提案しました。
「一ヶ所で予告を流すよりも、1万人が予告編を流した方が、より多くの人に見られるのでは?」という魂胆です。
たしかに、「より多くの人に見られる」という点では、その方法が一番かもしれません。
今っぽくて、面白いです。
最終的には、おそらく後者に『数字』を計上した方が(東宝さんが本気になるし)広告効果がありそうです。
こういう判断がとっても大切ですね!
実は東宝さんから「サロンメンバーさん限定で、先行で、予告編を流してもらってもいいですよー」という話をいただいたんです。
「サロン内で映画の予告編が公開された」ということは表で呟いていただいて構いませんが(ていうか呟いて!)、この動画(予告編)は絶対に表には出さないでください。
こうして『数字』の置き場所をデザインしながら、収益や集客の最大化を図っています。
何かしらの参考にしてください。
ただ一つ。
どれだけ『数字』をデザインしようが、どれだけ見事なビジネスモデルを作り上げようが、中身(作品)がクソだったら、何も生まれません。
作家ですから(*^^*)
現場からは以上でーす。
【追伸】
いつもありがとうございます。好きです。
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