西野亮廣のエンタメsalon

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2021年04月18日のエンタメ研究所の過去記事

4月18日(日) ※4月20日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
日曜日なので、ビジネスのお話はお休みにして、今ボンヤリと思っていることを書いてみたいと思います。とくに着地を設けずに。
何の役にも立たないただの日記ですので、読み飛ばしていただいて結構です。
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突然ですが、SMAPさんの功績って、あまりにも大きかったと思うんです。
僕の中で強く印象に残っているのは『夜空ノムコウ』と『セロリ』、そして『世界に一つだけの花』。
当時、西野家では姉ちゃんしか聴いていなかった「スガシカオ」さんや「山崎まさよし」さんの曲が、SMAPさんをキッカケに、よし子(僕の母ちゃん)の鼻歌となりました。
よし子の唯一の自慢は、同じ高校の後輩に槇原敬之さんがいることです(当然、槇原さんはよし子のことは知りません)。
我が家ではDJよし子による槇原さんナンバーがヘビロテされていて、台所からは「後輩のライブに行ってみたいわぁ〜」という声がいつも漏れていました。
それもあって、槇原さんの逮捕のニュース(覚せい剤取締法違反@1999年)は、我が家では大きく報道されました。
家では相変わらず槇原さんの曲は流れていましたが、自慢の後輩をテレビで見かける機会が減ってしまって、よし子は少し寂しそう。
そんな中。
SMAPさんが槇原敬之作詞・作曲の『世界に一つだけの花』を歌い、メガヒット。
その後から、またテレビで槇原さんの姿を見かけるようになって、よし子に元気が戻りました。
SAMPさんは、有名無名関係なく、過去に過ちを犯してしまった人間でろうが関係なく、純粋に「才能」に光を当ててくださって、
「こんなに面白い人がココにいますよ!皆、見てくださ〜い!」
と、キュレーションメディア(情報を採集し、見やすい形で届けてくれるプラットフォーム)として汗を流してくださいました。
僕に、ロックバンド「赤い公園」(大好きです)を教えてくれたのもSMAPさんでした。
「これ、聴いとけよ」とCDを渡してくれる地元の先輩のような存在でした。
ここで、自分の話をさせてください。
僕は、自分が決して小さくはない「影響力」を持ち合わせていることを自覚しています。
そりゃ、まぁ…たくさん努力してきましたし、
たくさん勝負してきました。
多くの表現者が目を背けた問題とも向き合ってきました。
挑戦を続ける為の「お金」の大切さを説いては、「銭ゲバ」だと揶揄され続けてきました。
「コミュニティー」の重要性を解けば、「詐欺師」「宗教家」と罵られる始末。
そうして、様々な痛みと引き換えに、「影響力」を手繰り寄せました。
ただ、その結果というのは、どこまでいっても先人の試行錯誤の延長にあるもので…
たとえば、吉本興業が何者でもない19歳の僕に「劇場」を用意してくれていなかったら、
たとえば、ロザンの菅さんが毎日叱ってくれなかったら、
タモリさんや鶴瓶師匠が、海の物とも山の物ともつかない若造に時間を割いて下さらなかったら、
立川志の輔師匠が落語をしていなかったら、
見城さんが幻冬舎を立ち上げていなかったら、
社員さんが幻冬舎を守っていなかったら、
家入一真さんがCampfireを立ち上げていなかったら……
僕は、「影響力」を手繰り寄せるスタートラインにも立っていなかったわけで、
「たまたま良いタイミングで、手繰り寄せられる場所にいた」
と考えられます。
僕が持ち合わせている「影響力」は僕だけのものじゃなくて、これは、皆で繋いだバトンのようなものだと思いました。
であれば、「影響力を持つ者には社会的義務が伴う」と考えるべきで、
「次の才能に光を当てる」はボランティアなどではなく「義務」として遂行しよう…と考えている今日この頃の西野です。
最近はサロンメンバーさんとのコラボを積極的におこなっています。
有名であろうが、無名であろうが、前科持ちであろうが関係ありません。
そこに才能があれば、僕は自分の時間の一部を割いて、その才能に光を当て、世に届けます。
その一つの形が「CHIMNEY COFFEE」であり、11月におこなうミュージカルです。
「ココに、こんなに面白い人がココにいますよ!皆、見てくださ〜い!」です。
5月末に発売する絵本最新作『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』のスタッフクレジットページの挿絵はサロンメンバーの望月さんのイラストを採用させていただくことにしました。
もちろん、スタッフクレジットに望月さんの名前も掲載させていただきます。
これからも才能に光を当てていこうと思います。
そして、才能に光を当て続けられるように、結果を出し続けていきたいと思います。
謎の決意表明に最後までお付き合いくださって、どうもありがとうございました。
それでは皆さま、素敵な日曜日を。
(※自宅アトリエより)
【追伸】
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