西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年07月01日のエンタメ研究所の過去記事

月1日(木) ※7月3日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
「梅雨入り」したことなんて、今年ばっかりは絶対に絶対に聞いていないキングコング西野です。
さて。
今日は「『物語』という付加価値を重く受け止めて、次の挑戦へ」というテーマでお話ししたいと思います。
最近、このサロンでは人妻……(あ、違う!)「全国のママさん」の応援をさせてもらっていますが、サロンメンバーさんの中には、経営者さんや、チームリーダーさんもたくさんいらっしゃいます。
今日はどちらかというと、そういった方に向けたお話です。
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▼ キミのチームには「物語」はあるか?
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先日、YouTube講演家の鴨頭さんが自宅に遊びに来てくださって、そこで『スナック西野』の収録がありました。
【スナック西野はコチラ↓】
僕の中で「鴨頭サン」や「ゆうこすサン」は(仕事内容は全然違うけど)、『今まさにインフルエンサーのセカンドキャリアを創造している枠』で、「肉体に紐づいている影響力」の寿命を早期に受け止めているように見えて、とても色っぽいです。
収録中もそんな話になったのですが、なんと鴨頭さんときたら、2021年に一気に20~30のプロジェクトを立ち上げるそうです。
池袋でもお店を数店舗出されるそうなのですが、オープン前の時点で2億円ちかくブチ込んでいるみたいで、「死にました(笑)」と笑っておられました。
20~30のプロジェクトが最初から全て順風満帆に行くハズもなく、きっと、この先、たくさんの困難や理不尽がチーム鴨頭に降りかかることでしょう。
でも、そこがイイ!
鴨頭さんが、その影響力をもって「1店舗だけ(1プロジェクトだけ)」をやったら、きっと、なんとかなると思うし、「なんとかなる」と思われている。
そうすると「応援シロ」が無くなるから、「機能(品質)勝負」になってくる。
ですが、このサロンでも何度もお伝えしているとおり、今どき、サービスの機能が素晴らしいことなんて大前提なので、機能だけでは差別化を図れなくなりつつあります。
戦いは今、「いかに、機能以外のバリューを提供するか?」という局面に入っています。
その切り口からいくと、「応援シロ」が生まれる『20~30のプロジェクトを一気に立ち上げる』は打ち手として綺麗だなぁと思っています。
一見、危ない橋を渡っているように見えますが(まぁ、危ない橋には違いないんだけどww)、本当に危ないのは……
アナログタイプのマーケティングで、
「お客さんのニーズめいたもの」を割り出して、
サイエンスに頼って商品・サービスを作り、
他社と価格競争を繰り返し、
商品・サービスの品質向上だけに終始し、
商品・サービスの同質化に蓋をして、
「応援シロ」や「物語」を後回しにしている企業(チーム)です。
ならば、CHIMNEYTOWNはどうだ?
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▼ 物語を追え。
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僕は「西野がやったら100%上手くいくよね」というような仕事をなるべく手放すようにしています。
渋谷のコーヒー屋さんに僕がフルコミットしたら、きっと、なんとなると思うし、思われている。
それだと意味がないから、新入社員の「べえ君」と、そのチームの皆さんに、プロジェクトを丸投げしてみました。
3ヶ月限定オープンの『CHIMNEY COFFEE』は、昨日、無事にその幕を閉じ、大きな成果と、可能性を残してくれました。
新入社員が渋谷の店舗&オンラインショップのリーダーになること自体がハチャメチャな話なのですが……それでも、チーム一丸となって手探りで駆けた3ヶ月で、少しはたくましくなったことでしょう。
CHIMNEY COFFEEの幕が閉じる報せを受けた時にゃ、「次に再開する時は、もっとヤバイ場所からスタートしろよ」と思っていたのですが、これが余計な心配で…なんと、べえ君の方から「『CHIMNEY COFFEE』で独立したいです」という申し出がありました。
もちろん1秒でOKを出しましたよ😁
そんなわけで、CHIMNEY TOWNの新入社員の山邊諒太郎(べえ君)は、この夏、『(株)CHIMNEY COFFEE』の代表取締役社長になることが決まりました。
すこぶる頭の悪い男なので、きっと序盤は、たくさん負けることになると思うのですが、「余裕で勝てるようになってから送り出しちゃったら、物語が生まれない」という会社の判断です。
目先の利益なんかよりも、よっぽど大切なものを取りにいきます。
これは、山邊の挑戦でもありますし、CHIMNEY TOWNの挑戦でもあります。
皆で育てた「えんとつ町」の看板を使って一人で歩き始める山邊および(株)CHIMNEY COFFEEが、この先、中途半端な真似をしたら、遠慮なくタコ殴りにしてもらったあと、呑みに連れてってやってもらえると助かります。
今日は「CHIMNEY TOWNは物語を取りに行くよ」というお話をさせていただきました。
あなたのチームはどうですか?
また聞かせてください。
現場からは以上でーす。
 
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