西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年09月30日のエンタメ研究所の過去記事

9月30日(木) ※10月2日以降は『いいね』を押さないでください。
━━━━━━━━━━━━━━
子供達を喜ばせようと思って、『えんとつ町のプペル』の「仮装AR」を作ったものの、自分が一番ハマっているキングコング西野です。
さて。
今日は『音声時代のネーミングアプローチ』というテーマでお話ししたいと思います。
ゴッリゴリのマーケティングの話です。
どうぞ宜しく!
━━━━━━━━━━━━
▼ 音声メディアの現在地
━━━━━━━━━━━━
本題に入る前に、音声メディア業界が今、どんな感じなのかを共有したいと思います。
「デジタル音声広告市場調査」デジタルインファクト調べ(2020年3月30日時点)によると、
国内の2020年のデジタル音声広告市場規模は前年から229%成長し、 16億円規模に膨れあがり、 2025年には420億円規模になると見込まれています。
ホヤホヤのニュースとしては、昨日、デジタルマーケティングのアレやコレやを手掛ける「株式会社オロ」が、ユーザーの属性や趣味嗜好に応じた広告を配信する「ターゲティング配信サービス」を発表しました。
番組ごとに広告が決まっているわけではなくて(番組スポンサーではなくて)、「あなたが欲しい広告はコレでしょ?」的なやつです。
「こんなサービスが出てくるほど、盛り上がってきている」という認識でいいと思います。
キンコン西野個人のVoicy(音声)チャンネルの数字はというと…
フォロワー数が30.5万人。
ここ数ヵ月の平均再生回数は、1日6~7万回ほど。
総再生回数は、約4000万回。
プレミアムリスナーは、2832名。
フォロワー数は1週間でコンスタントに5000人ほど増えていっています。
「再生回数」はチャプターの数によって変動するので(チャンプターを2つにすれば、一人で二回カウントされる)、丸々鵜呑みしてはいけない数字ですが、とはいえ、僕が発信しているツールだと、ブッちぎりで広告効果があります。
武道館イベントは『即完』(※まだ二次抽選が残っています。諦めないで)、藤原和博先生を講師に迎えて開催するオンライン勉強会『親子で学ぶ!とっても大切な投資の話』(@10月10日開催)の受講者数は、現時点で、『5400名』を突破しました。
※オンライン勉強会はコチラ→https://nishinoinc.thebase.in/items/51694152
いずれも、僕のVoicyでしか宣伝していなくて、Voicyで宣伝する度に、予約がガツンと増えます。
今日まで僕の番組をスボンサードしてくださった『焼肉薩摩』さんのECの売り上げは、4倍に膨れ上がったそうです。
毎日、音声配信をして、その中で商品紹介する度に、音声メディアというものが「購買に繋がるメディア」だということを強く強く実感します。
最近はVoicyだけでなく、同じく音声メディアのStand.fmもチョコチョコ触らせてもらっているのですが、こちらは「音声SNS」といった感じで、発信頻度はさておき「ユーザー全員が音声プレイヤー予備軍」の様相を呈しています。
時はまさに『大音声時代』。
誰が勝ち抜くかは知りませんが、人々が音声に使う時間が増えることは間違いありません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 音声の時代には、音声の時代の広告マナーがある
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
テキストの時代には、テキストの時代の広告マナーがあり、
写真(インスタ)の時代には、写真の時代の広告マナーがあり、
動画の時代には、動画の時代の広告マナーがあります。
「リンクを貼り付ける」はテキストの時代の広告マナーであり、
「写真映えが大事」は写真の時代のマナーであり、
「踊ってみた」「歌ってみた」は動画の時代のマナーです。
その時代その時代の風を読み、広告マン達は、「お客さんが『踊ってみた動画』をアップしたくなるような、MVを作りましょう」という手を打ち、作品や商品やサービスを届けています。
そんなこんなで、今日は、『音声時代のネーミングアプローチ』がテーマなです。
音声の時代に商品を届ける上で、「最も大切!」と言っても過言ではないのが『商品名』です。
そのうち、音声技術が発達して、パーソナリティーの言葉を読み取って、商品リンクをスマホ画面上に自動で表示される未来が来るのかもしれませんが、少なくとも現時点では、音声の中にリンクを貼ることはできません。
「概要欄にリンクを貼っておきます」という対応はできますが、一般ユーザーがシェアする際に、都度都度、自分の音声チャンネルの概要欄にリンクを貼るとは限りません。
なので、基本、お客さんが音声から商品を購入する時は「ラジオで聞いた商品名を検索する」という流れになります。
なので、まずは(当然ですが)「一回で聞き取れる商品名」でなければいけません。
テキストメディアであれば、『IL TEATRINO DA SALONE』という糞オシャレな名前をつけても、下にお店のリンクを貼っておけば問題ありませんが、音声時代だと、この商品(店の名前)を広げるのは、チョット難しい。
「ん? なんて言った?」となるし、さらに言うと、「アルファベットの羅列」は鬼門です。
キンコン西野が音声メディアで発した商品名を、お客さんが自身の音声メディアで、自身のフォロワーに発信する」という【音声シェア】の世界線になってくるので、その際、アルファベットを一文字ずつ読み上げるようなことはされません。
となると、「聞いたはいいものの、検索できない」ということになるので、ここは要注意です。
音声時代に(※音声でシェアを狙う場合の)商品名は…
①一回で聞きとれて、
②一回で検索できて、
③一回で検索に引っ掛かる、
が基本になってきます。
下に添付している商品は「テキスト向き」で(商品の内容を商品名にしているので分かりやすくて)最高ですが、「音声」のシェアは狙えません。
これは、「どっちが正しい」という問題ではなくて、「テキストでシェアを狙うんだったら、この商品名だよね」「音声でシェアを狙うんだったら、この商品名だよね」といった感じで、分けて考える癖をつけておいた方が良さそうです。
たまには良いこと言うでしょ😁
現場からは以上でーす。
 
▼オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』入会はこちら ↓↓↓