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2021年09月05日のエンタメ研究所の過去記事

9月5日(日) ※9月7日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
日曜日なので、いつものようなお仕事の話はお休みして、今、僕がボンヤリと思っていることを正直にお話ししたいと思います。
少し耳の痛い話かもしれませんが、正直にお話しするので、最後まで聞いていただけると嬉しいです。
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▼ 大切な人を殺すな
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挑戦者のまわりには、必ず『ドリームキラー』が存在します。
否定的な言葉によって、夢や目標を壊そうとする人たちです。
それは、敵対する人だけでなく、親しい友人や親であるケースも少なくありません。
「あなたのことが心配なのよ」という。
ちなみに僕は芸人から絵本作家に転職することを決めた時に、ファンの方から「やめた方がいい」という言葉をたくさんかけられました。
彼らの言うとおりにしていれば、今みたく世界を相手にエンタメを届けることはありませんでした。
アンチを除く『ドリームキラー』はいつだって無自覚です。
ただ勘違いしないで欲しいのが、僕はここで「あなたの挑戦にブレーキをかける人間の言うことなんて聞かなくていい」と言いたいわけではありません。
そもそも、『横からブレーキをかけてくる人=ドリームキラー』という解釈は、ビックリするほど雑だと僕は思っています。
あなたの挑戦に対して「やめておけ」という人は、次の四種類です。
①邪魔をしたくて「やめておけ」という人
②よく分からないから「やめておけ」という人
③過去の経験から「やめておけ」という人
④現在の経験から「やめておけ」という人
このうち、『ドリームキラー』は①~③です。
③は過去に実績を残した人でなので少し厄介ですが、そのが正しい判断ができるのであれば、その人は今も現役プレイヤーでいるハズです。
「現役プレイヤーの意見であるか否か?」で選別するといいと思います。
①~③の「やめとけ」の根拠になっているのは『感情』で、④の「やめとけ」の根拠は『現在のデータ』です。
もう、僕の言い分はお分かりだと思いますが、
「①~③の言うことは無視してもいいけど、④の言うことは絶対に聞いた方がいい」
です。
現役プレイヤーの「絶対に失敗する」は絶対に失敗するんです。
なぜなら、『失敗』は“再現性があるから”です。
現役プレイヤーの「そこを掘っても水は出ないよ」は、
数十年前のデータを元に言っているわけでもなく、
勘で言っているわけでもなく、
“ついさっき、自分がそこを掘ってみて、水が出なかったから”言っています。
これに対して「やってみなくちゃ分からない!」という反論は、文法が成立していません。
「やってみなくちゃ分からない」も何も、“やってみた”んです。
このことを踏まえた上で。。
一応、キングコング西野亮廣は(今は!)バッキバキの現役プレイヤーでして、「何が成功するか?」は分かりませんが、「何が失敗するか?」は100%分かります。
「これをやったら、絶対に失敗するよね」という。
そんな中、「西野が『(お前は)絶対にやめておけ』と言っているのに、『いやいや、やってみなくちゃ分からない!』と返ってくるランキングNo.1」が、【オンラインサロンオーナー】です。
「本業で首が回らなくなったから、オンラインサロンで売り上げを作る」という人が後を断ちません。
断言します。無理です。
豆腐屋の売上が下がっているから、副業で、巨人軍の4番になって、年棒で食っていくわ」ぐらい無理です。
時給計算すれば、「何者でもない人のオンラインサロン運営」がいかに大きな赤字を生んでいるか?ぐらい小学生でも分かるのですが、追い込まれた人というのは「一か八か?」「起死回生の一手」を選び、勇者モードになった人には『電卓』の概念がありません。
結果、大きな大きな借金を背負うことになります。
「月額500円×10人」を稼ぐ為に、何時間も何時間も、自分の人生の時間を、家族やスタッフを守らなきゃいけない時間を削り続けることになります。
挙げ句の果てには、「友達」がサロンメンバーになっているものですから、その友達がサロンを立ち上げた時は、友達関係を崩さない為に「お返し入会」することになり、「500円を貰って、500円を返して、労働時間を大量に払う」という地獄モードに突入します。
あと、多く人は、自分が立ち上げたプロジェクトを簡単には取り下げられません。
損切り」ができないのです。
結果、赤字を増やし続け…そして、これがまた「支払っているもの」が【お金】じゃなくて、【時間】なので、赤字の自覚が持てない。
もう、貧乏一直線です。
オンラインサロンって、時給計算すると、99%の方が赤字をブッこいているのですが(※群馬流氷科学センター調べ)、「オンラインサロンオーナーなんて、やるんじゃなかった」という声って、あんまり聞かなくないですか?
皆、言えないんです。
「そらみたことか」と言われてしまうから。
だから、皆、シレ~っと(コッソリと)オンラインサロンオーナーをやめる。
これだけは断言できますが、オンラインサロンの運営で売り上げを作り続けられるような人は、本業でも十分に成功しています。
「その認知度とその影響力とその手持ちのカードで、オンラインサロンを運営しても絶対にマイナスをブッこいちゃうじゃん!」と思われている人が、勇者モードを爆発させた時の【最大のリスク】って、何か分かりますか?
もちろん、『大きな赤字を背負う』ということもリスクなのですが、それより何より…
「この人は、お金を溶かしてしまう人(無駄使いをしてしまう人)なんだ…」
と思われてしまうことが一番のリスクなんです。
一度、そう思われちゃうと、
もう、次から、支援が集まらないんです。
だって、こんな単純な算数ができない人に、10万円を支援しても、また無駄に使われてしまうじゃないですか?
分かりますよね?
その人の活動を支援したくて10万円を出しているのに、その人は5000円を稼ぐために大量の時間(1ヶ月)を使ってしまう。
これでは、支援が集まりません。
これはクラウドファンディングのリターンの設計とまったく同じ論理で、リターンの設計でもって「この人なら、いいお金の使い方をしてくれる」と思ってもらわないと、支援は集まらないんです。
「アイツにお金を渡しても、また、どうせ変なことに使う…」と思われた状態で、ここから先の時代を生きるのは本当に厳しいと思います。
時給計算の癖をつけてください。
インフルエンサーのビジネスモデルは絶対に真似しないでください。
(※一部の人を除く)
このメッセージは過去に何度も発信しているのですが、いつもまったく届かなくて……その裏で、「オンラインサロンオーナー貧乏」になっている人の情報がたくさん入ってきて、いつも「もうっ! お願い! 聞いてっ!」となっています。
挑戦を終わらせなくはないです。
だから、死なせたくないです。
①邪魔をしたくて「やめておけ」という人
②よく分からないから「やめておけ」という人
③過去の経験から「やめておけ」という人
④現在の経験から「やめておけ」という人
…でいうと、僕、ゴッリゴリの④なので、どうか耳を傾けていただけると嬉しいです。
どうか、どうか、
「挑戦」や「勇気」や「応援」の意味を、はき違えないでください。
あなたや、
あなたのご家族や、
あなたのスタッフの人生が、
素晴らしいものになりますよう願っています。
それでは素敵な日曜日を。
 
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