西野亮廣のエンタメsalon

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2022年02月10日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
ついに薪割りの才能に目覚めてしまい、お金を払ってでも薪を割りたいキングコング西野です。
#ただいま雪国におります

今日は『宿をデザインする』というテーマでお話ししたいと思います。
昨日の話の延長みたいな話です。

 

共存する技術

今朝のVoicyでも話しましたが、現在、サロンメンバーさんが運営されている宿に来ています。

とっても素敵な宿なので(自信を持ってオススメできるので)、明日の記事で宿の詳細をお知らせします。

宿に限らず、今後もこういった形で、サロンメンバーさんの活動(サービス)を応援していけると良いなぁと思っております。

さて。

昨夜はスーパーで買い込んだビールやハイボール、そして近くのワイナリーで調達したワインを持ち込んで、宿のオーナーさん(サロンメンバーさん)と「部屋呑み」をしたのですが、そこでの話が面白かったので、こちらで共有させていただきます。

今回、泊まらせていただいた宿は「食事」がマストで入っているわけではなく、オプションで付いてくるスタイルです。

聞けば、近くのスーパーや農家さんで食材を調達してから、宿入りして、自分達で調理するお客様も少なくないそうです。
#本気キッチン完備

個人的には、この「食事はオプション」というシステムが実はものすごく好きで…というのも、夜遅くまで呑んでいることもあるし、そもそも少食なので、「朝食」を用意されても食べきれなかったり。。

あるいは、好きな時間に食事を取りたいし、せっかく地方に来たのだから「地元のお店」に行きたかったりもするので、「夕食」を用意されても困ることがあったりします。
#ホテル飯の全てがイヤというわけではありません
#タイミングが合わない場合があったりするよねという話です

用意された「朝食」や「夕食」に対して前向きじゃないどころか、食べないこともあったりするのに、朝食や夕食が宿泊料金に含まれていたりすると、少し損した気持ちにもなります。

なので、食事は「取り外し可能モデル」が個人的には嬉しいです。

ホテル飯に関しては、ウチの田村P(ゴリゴリの宿オタク)も一家言あるようで、「高級なホテルになればなるほど、食事に対する期待値が上がってしまって、ミスマッチが起きる」と彼女は言います。

おっしゃるとおりで、それこそ東京なんかに住んでいると、近所は「美味しい店」だらけ。
その状態から更に上がった期待値(味)を超えるのは、なかなか大変です。

それならば、「地元の婆ちゃんが三線を弾いてくれる酒場」や「自然に囲まれて友達同士でやるB B Q」といった感じで、「料理」ではなく、「体験」を食べた方が満足度が高い。

普段から美味しいものを食べているVIPほど、「地元のお店(体験)」を面白がりそうです。

そんな話(宿泊客の本音)を、今回、泊まらせていただいている宿のオーナーさんにお話ししたところ、「食事を外でとっていただくスタイルって、運営側にとってもイイコトがあって…」と話が始まります。

地元の居酒屋に「見慣れないお客さん」が来ると、地元の居酒屋のオーナーさんの一言目(会話のとっかかり)は決まって「今日は、どちらから来られたんですか?」だそう。
たしかによく耳にするワードですね。

面白いのは、その次の一言です。

「今日は、どちらにお泊まりになられるんですか?」

これによって、「うちの店(居酒屋)にお客さんを呼んでくれたのは、あの宿だ!」が明らかになり、地元の皆さんにメチャクチャ喜ばれる(具体的に応援される)そうです。

「宿」で完結させるのではなく、「地域コミュニティー」で完結させる(お客さんをシェアする)ように持っていくことが、結果的に、その宿を強くする。

まだ、ここだけの話ですが、伊豆大島に作る「飛行機ホテル」の話は水面下でジワジワ進んでおりまして、「飛行機ホテル」を運営する会社の株を(一緒に運営してくださるサロンメンバーさんと)持ち合うことになりました。

このホテルも、ホテルで完結させるのではなく、地元コミュニティーで完結させたいと考えていたのですが、今回、そのモデルを目の当たりにして、とっても勉強になりました。

宿に限らず、「地域と共に生きていく」は現代の大切なテーマで、時代の針は振り子のようにユラユラ揺れていて、今は明らかに「競争」ではなく、「共存」に向いています。

今、求められているのは「共存する技術」で、ここは、引き続きこのサロンで勉強していきたいと思います。

明日の記事で、今回の宿を紹介させていただきますね。
企業案件じゃないよ。
お客さんとして利用して、ただただ素敵だったので皆さんにも知っていただきたいです。

現場からは以上で〜す。

 

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