西野亮廣のエンタメsalon

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2022年02月11日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます!
万が一に備えて、熊にバッタリ出くわした時の対応を完全に仕上げているキングコング西野です。

さて。
今日は『現代社会人の身だしなみ(2022年版)』というテーマで話してください。
#お前が話せよ
#不意打ち
…お話ししたいと思います。

 

お前なんて、まだまだ「ウンコ」だ

こう見えて、僕はゴリゴリの体育会系(足も速いんです!)で、学生時代はず〜っと運動部に所属していたのですが、当時の運動部ですから、帽子をとって挨拶をしないと、先輩から普通に殴られたんです(笑)
頬をグーで殴られる世界です。今なら一発アウトですね。

高校時代の僕は本当に生意気で、高校入学と同時に学校を支配するスケジュールを立てていたのですが(ほぼほぼ成功した)、唯一頭が上がらなかったのは一学年上の「I先輩」で、小学校の頃から仲が良かったのですが、それでも僕がナメた態度をとると、しっかりとグーで殴られました(笑)

芸能界に入ると、さらに「おっかない先輩」がいました。
僕の師匠である、ロザンの菅ちゃんです。

菅ちゃんとは本当に毎日一緒にいて、毎日バカなことをしていたのですが、僕がヘタをこいた時の菅ちゃんの叱り方ったらハンパなくて(マジで!)、夜中に呼び出されては、毛穴から血が噴き出すほど叱られたもんです。
当時の菅ちゃんは、本当に怖かったんです。
#その分たくさん愛してくれた

今は、そういった「怖い先輩」を見かける機会がとんと減りました。
「叱る側のリスク」が高くなっちゃったんですね。

暴力はいけませんが、「叱られない」というのは、かなり不幸です。
というのも、上司(あるいは取引相手)は、表面上“叱れなくなった”だけで、「アイツはダメだね」という判断をキチンとしているからです。

つまり、今の若手には、「何がダメだったのか?」を知らされないまま、仕事を失う…という残酷なケースが普通にある。

僕は先輩(他の会社の管理職)に「若手がウンコみたいな仕事をしたなら、『お前、ウンコだな』と言ってやったらいいじゃないですか?」と言うのですが、「『口うるさい』と思われちゃうから…」と尻込みする管理職は少なくありません。

僕にはそのあたりの気配りはあんまりなくて、

「僕の方がオマエよりも圧倒的に結果を出しているんだから、僕が結果を出しているうちは、僕の言うことを聞いとけ」

というオールドスタイルで運営しておりますので、後輩に対しては「ダセエ!」だの「ウンコ!」だの「0点!」だの「オマエ、モテねぇだろ?」だの散々(笑)

そのうち、パワハラで訴えられて終わると思います。さようなら。

自分の中で、「あの時、I先輩や、菅ちゃんに、叱られてなかったらヤバかったな…」があるので、僕の後輩がフザけた仕事をしたら、キチンと伝えるようにしています。
皆さんが働かれている現代的な会社だと、あんまり無いと思うのですが…ウチは、そこそこ遅い時間に西野から「今から呑みにいくぞ」という連絡が突然入るんです。

次の世代の人間の方が生物として優秀なのは間違い無いですが、ダメなものはダメなので、「何がダメなのか?」を直接伝えます。

そんなこんなで本題に入ります。
今日は世の「若手」に贈るメッセージです

 

このへんのコトを上司は言ってくれないから気をつけといた方がいいよ

僕は、仕事柄、「ZOOM会議」をする機会が多いのですが、ウチでは新入社員やインターン生をその現場に立ち合わせています。

彼らはオンライン会議ネイティブ世代ですが、しかしながら、「上司や取引先が、どこを見ているか?」を誰からも学んでいません。
もっと言うと、「オンライン会議のマナー」を体系化している会社が少ない。

彼らは「何がアウトなのか?」を知らないまま、オンライン会議に出ているんですね。
というわけで、「ここは気をつけておいた方がいいよ」というコトを、いくつか挙げておきます。
現代社会人の身だしなみ(2022年版)』です。

コロナがやってきて「オンラインコミュニケーション」が当たり前になった時に、このオンラインサロンでは、「下半身にお金をかけなくていいから、『現代社会人の身だしなみ』として、『背景』や『画質』にはお金をかけた方がいい」という話をさせていただきました。

「スーツを着ている=ちゃんとしている人」みたいな感じで、「画質が綺麗=ちゃんとしている人」という見られ方は全然ありえる、と。

その延長のような話ですが…今日は2つだけ。

一つ目は、

ZOOM会議の場合だと、音をミュートにしていようが、「話を聞いている時のリアクション」は仕事としてやった方がいいです。
ここ(リアクション)は、見る人は確実に見ていて、その人の能力の判断基準にしています。

つまり、「話している人が話しやすい環境を作ろうとする人間なのか、それとも、話している人の負担を想像できない人間なのか?」というところです。

サービス提供者としては、後者の人材(自分のことしか考えられない人)は必要ありません。
クリエイターとしても、後者の人材(仕事相手の気持ちを乗せる気がない人)は必要ありません。

管理職は何も言わずに、「はい。コイツはダメ〜」という判断を下すでしょう。
#こういう本当のことを学校で教えてあげて

二つ目は、「『共有画面』を管理している時の、手癖に気をつけろ」です。

これは、昨日、うちのインターン生に直接伝えたのですが…ZOOM会議だと、画像や資料を共有することがあるじゃないですか?

ほとんどの場合は、「事前に用意したスライドを順に見せていく」だと思うのですが、時々、共有画面のまま「ちょっと、○○の画像を検索して」みたいな流れになることがあります。

その際は「検索画面」が会議の皆さんに共有されるのですが、検索結果が出ても、ついついクセで、ずっと触っちゃう人がいるんです。
その人は、自分のペースで画面を上へ下へ右へ左へ動かしているけれど、それを見せられている人からすると、たまったもんじゃないんですね。

昔、父親がテレビのチャンネルを変なタイミングで変えることに、ストレスを覚えたりしませんでした(笑)?
「今、見てたのにっ!」とか、
「チャンネルを変えるにしても、もっとキリの良いところで変えろよ!」とか。

「共有している画面を自分のタイミングでコロコロ変える」というのは、そういうストレスを相手に与えているということです。

そして僕らは、自分でも気づいていない「検索時の手癖」というものがある。
無駄に画面をスクロールしちゃったりしているんです。

オンライン会議の時代は、「検索時の手癖」も『身だしなみ』として整えておいた方がいいです。

あとは、「検索画面」を共有されてしまうことで、「検索能力」も共有されてしまうので(※「こいつ、検索が下手だなぁ。きっと、仕事が遅いんだろうな…」までバレてしまう)、そこも意識した方がいいよ。

以上、西野先輩からでした。

 

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