西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2022年04月21日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
毎日2~3件ぐらい呑みに誘われて、断るのが大変で大変で…「きっと酒を呑んでいるイメージを作っちゃってるのがダメなんだろうなぁ」というところまでは辿り着いたのですが、具体策が一つも思いつかないキングコング西野です。

さて。
今日は『資産になる活動の最適解を探れ ~古典への挑戦~』というテーマでお届けしたいと思います。
余裕があれば『地上の星』(中島みゆき)を聴きながら(雰囲気を出しながら)、お読みください。

 

ラットレースを終わらせろ
 
渋谷にある『CHIMNEY COFFEE』が「たまごサンド」の発売を開始したと聞いたので、食べてみたらコイツがすっごく美味しかったので、超絶オススメです。

https://chimney-coffee.com/

一方、天下の吉野家さんでは、P&G出身のマーケターによる不適切発言で、吉野家の株価が一時急落、大変な騒動になりましたが、その裏で「10年間かけて開発した」という『親子丼』が(騒動の影響で大々的に宣伝することも叶わず)ヒッソリと販売開始。

んでもって、Twitterのタイムラインを見るかぎり「吉野家の親子丼」は大好評です。

「親子丼の開発に10年?大袈裟だろ」と言う人もいますが、吉野家の規模になると、“安定した味をたくさんの人に届け続ける生産&販売ライン”から開発しなきゃいけないので、「10年を費やした」は大袈裟でも何でもないと思います。

そして、やはり持つべきものは「コンテンツ(のクオリティー)」で、不適切発言によって失った信頼を「味」で取り戻していることと、なんと言っても、あの吉野家が10年間かけて、丼界のド真ん中ストリートたる『親子丼』を開発したことが痛快だ。

皆、“定番の美味しいモノ”が好きなのである。

余談ですが、清原和博さんが「現役時代は、どれだけ問題を起こしても、次の日にホームランを打てば帳消しになった」と言っていたのを思い出しました。

僕のクリエイティブの現場では「変化球」を投げることを固く禁じています。
自分の持ち場が「世界的な観光地」でもない限り、自分の持ち場に新規顧客が入り続けることなどありません。
つまり、「リピーターを掴まないとお店は回らない」というのが僕らが参加しているゲームで、「変化球」を二回目以降は効き目がありません。

「遅いカーブしか投げないピッチャー」みたいなもんです。

なので、ミュージカル『えんとつ町のプペル』でも、サプライズ要素は徹底的に排除。
「味も量も全部知ってるけど、食べたくなる吉野家の牛丼」のように、「ストーリーも何もかも知ってるけど、また観たくなるミュージカル」を目指しました。

これは、他の現場でもそうで、変化球を投げようとするスタッフがいれば、「プロならば自分の技に飽きないでください。プロならばラクな方に逃げないでください」という話をさせていただいています。
「挑戦の意味を履き違えるな」という話です。

こういう話は、これまでにサロンでも何度も何度も何度も話してきましたが、「愛される定番」を作らない限り、僕らはラットレース(自転車操業)から抜け出すことができません。

そして、才能や体力には必ず終わりがあるので、当然、「愛される定番」の開発期間には締め切りがあります。
バッキバキに脂がのりきっている“ボーナスタイム”を、その場しのぎの「変化球」に費やす余裕など僕らにはありません。

身体は一つしかないし、1日は24時間しかありません。僕も、あなたも、あの人も。
このゲームを制するには、『資産』を作り、『資産』に働いてもらうしかなくて、「資産になる活動」を意識する必要があります。

僕が常日頃自分に言い聞かせているのは、「普遍的な打ち手を軽視せず、常に最新の打ち手を学び、状況に応じてそれらを正しく選び、時に混ぜ合わせ、『古くならないコンテンツ』を創造する」です。

これこそが「資産になる活動」の基本スタンスかなぁと思います。
 

 

CHIMNEYTOWN『クラシックラベル』
 
そんな中、僕が今、興味を持っているテーマは(先日から「パブリックドメイン」の話題が続いていますが…)『権利』です。

著作権が切れた(パブリックドメインになった)有名作品の最も面白いところは、「著作権が切れるまで生き残った」というところです。

「作品」なんて世界中で毎日山のように生まれていて、ほとんどの(99.999%)作品が世間の目に触れず、誰の記憶にも残らず消えていきます。

そんな中『オズの魔法使い』は120年近く生き残り、ついに「パブリックドメイン(みんなの財産)」となっております。
#商標権の問題とかはありますが

メタバースの世界で頻繁に見受けられる世界観は一秒後には古くなりますが、『オズの魔法使い』は古典なので、もう一生古くならないんですね。

僕は今、次回作の制作に追われていますが、時間ができれば、そういったことに興味がある人と組んで、二人三脚で、パブリックドメインとなった世界の名作古典を絵本やDVDで“作り直す”『CHIMNEYTOWN クラシックラベル』的なブランドを作りたいと思っています。
#人生をかけてやりたい人がいたら声をかけてください

これだけ変化の激しい時代(すぐに古くなる時代)の基本スタンスは、「権利が切れた古典(定番)」に手を出すか、「古典(定番)になりうる権利」を買うか?の二つかなぁと思ってきて、「古典(定番)にもならないし、権利も持たない」という活動は、時間と才能の浪費だと思っています。

ちなみに、あまりタレントには見られない行動ですが、市川海老蔵さんとやった『プペル歌舞伎』の公式写真(の権利)をCHIMNEYTOWNで一括で買いました。

海老蔵プペルのビジュアルが超好きで、「自宅の玄関に飾りたい!」と思ったのがキッカケですが、最終的には「『歌舞伎×プペル』なら古くならない」という判断です。

「NFTで出す?」という話にもなったのですが、こればっかりは「額装して自宅に飾りたい」と思ったので、現在、額装屋さんと打ち合わせをして、1作品「20点限定」で制作中です。
販売がスタートしたら、サロンの方で先にお知らせします。

変化のスピードが加速すればするほど、「古典(定番)」の価値は上がるので、そこを取りに行く意識は持っておいた方が良さそうです。

現場からは以上でーす。

【追伸】
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。


▼この海老蔵プペル、超好きなんだよ!!

 

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2022年04月20日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
欲しいものを訊かれて、「サッカーボールっ!」と答えたキングコング西野こと『小学1年生』です。
 

さて。
最近、次に仕掛けるビジネスの話が続いたので、今日は『作品しか勝たん!』というテーマで、現在進めているプロジェクトの“進捗状況の共有”をしたいと思います。
#共有って大事
​​​​
 

そこそこ絶望視されている日本
 
誰でも発信できる時代になったもんだから、「届け方」や「フォロワーの増やし方」や「再生回数の伸ばし方」を教えることも「コンテンツ」と呼ばれるようになって久しいですが(すっごくイイことだと思う!)、僕らのチームが「コンテンツ」と呼んでいるのは、『作品』(商品)だけです。

『強度のある作品』こそがパスポートであり、グローバルのコミュニケーションツールであって、『強度のある作品』の創造から目を背けると、そこそこ居心地の良い空間(お山の大将タイム)は用意されていますが、その先が無いのは明明白白。
 
海外のスタッフと喋っていると、毎回話にあがるのは、「日本人プレイヤーが世界から目を背けている(グローバル市場をハナから諦めている)こと」、そして、「世界から目を背けた活動に励むプレイヤーに憧れる子供達がいること」。
 
この現状に関しては皆、そこそこ絶望視している…というか、寂しそうにしています。
 
個人的には、「NFTプレイヤー」に関しては、日本の希望だと思っていて、この辺りは国策として義務教育にブチ込んだ方がいいと思っています。

 

御報告

そんな中、「作品だ!作品しか勝たん!」と鼻をフンフン鳴らし、今日も作品制作。
グローバルパスポート、グローバルコミュニケーションツールとなりうる『強度のある作品』の創造は一筋縄にはいかず、朝から翌朝までアトリエでハゲ散らかしています。
 
そんな中のそんな中、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のブロードウェイの挑戦が半歩ずつ…だけど確実に前に進んでいることを御報告いたします。
 
プロデューサーであり、CHIMNEYTOWN USAの代表である瀬戸口は、日本公演の後にビザを取得し、現在は現地ニューヨークに根を張って活動しております。
 
昨日は、ミュージカル『えんとつ町のプペル』@USAの(まずは本読み公演)の演出を務める『ウィル』を中心に、現地の役者と現地のスタッフが集まったワークショップがありました。
 
ブロードウェイでは、日本公演のように、いきなり「本公演」ということはなく、まずは、劇場オーナーや作品に出資してくださる人を集めて「本読み公演」をするのが一般的です。
そこで、フィードバックを貰って、何度も、叩き直すわけですね。
 
ブロードウェイを目指す作品にとって、それはとても重要な手続きで、なので「本読み」とはいえ、キチンと演出家が入ります。
 
「郷に入っては郷に従え」をキチンとやりつつ、日本にもベースがある作品のアドバンテージは活かしていきたいので、現地スタッフとこまめに情報を共有しつつ、その内容をこうしてサロンメンバーの皆様に共有しつつ、日本からでも応援できる体制を作っていきたいと思います。
 
ついでに、こうしてニューヨークで活動することで、現地のサロンメンバーさんも応援できると最高だと思っているので、ニューヨークでお店を出されている方がいらっしゃったら、コメント欄まで御一報ください。
「打ち上げ会場に使う」というメチャクチャ具体的な応援をさせていただきます(笑)
 
僕は本読み公演に合わせてニューヨークに行こうと思ってて、ホリエモンも「行く!」と言っていたので、現地のサロンメンバーさんは街中で見かけたら声をかけてください。
あるいは皆で集まりましょう。
 
とにもかくにも、「何が何でも作品を作る!」という決意表明と、「ブロードウェイの挑戦は始まってます」という御報告でございました。
 
やるぞーー!!!!!
 
現場からは以上です。
 
【追伸】
 
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宜しくお願いいたします。
  
【追伸②】
 
クラファンリターンの『講演会(あるいは少数の飲み会)を主催できる権』が追加されました。

https://www.kamofunding.com/projects/nishino02/rewards/25313

 

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2022年04月19日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
地元(川西)の子供をトゥクトゥクに乗せた時に、『蒸気船ウィリー』(※ディズニー映画の最初に流れるやつ)のミッキーの真似をして、口笛を吹きながらハンドルを握ったところ、小学2年生から「なるほど。機嫌が良いんですね」と冷静に言われたキングコング西野です。
#「ミッキーだー!」とか言え!
#子供の仕事をしろ

さて。
今日は『リノベーションの時代を生きる』というテーマでお話ししたいと思います。
僕が、現在進行形で勉強しているテーマでございます。

 

戦い方を変えなきゃダメだよね

皆さんも御存知だとは思いますが、僕は今、何を血迷ったか「町」を作っています。
メタバースうんぬんの話ではなく、リアルな町です。

実は、この町づくりに合わせて移り住んでいる人もチョコチョコいて、先日、CHIMNEYTOWNのインターン生を卒業したモリゴンなんかは、この町でパン屋さんを開くそうです。
もちろん可能な限り応援します。

ホリエモンが普段から「ググれカス」と言っているので、「町の作り方」でググったりもするのですが、実際に町を作った人があまりいないので、まったく検索にヒットしません。

ホリエモンのnote(酔っ払って記憶にない)→ https://note.com/takapon/n/n6bbe9874bfdd

仕方がないので、手探りで町づくりを進めているわけですが、実際にプロジェクトを始めてみて(現場に入ってみて)、明らかになったことがいくつかあります。

その中の一つに「現代に土地は余っていない」があります。
もう少し厳密に言うと「余る理由がある土地が余っているだけ」です。

昔の人達は自分達の理想郷を「通える距離」に作ることができましたが、2022年現在「通える距離」には、誰かの家や店がミッチリと建っています。

こうなってくると、僕らの理想郷作りは人里離れた山奥に追いやられるわけですが、さすが人里離れた山奥だけあって、そんな場所に理想郷を使ったところで次第に通わなくなります。
#検証済み

「ならばどうすれば?」と考えた西野は、まさかまさか「住宅街のド真ん中に作る!」と言い出しました。

一見、ヤケクソな打ち手にも見えますが、冒頭申し上げた通り、僕らの町づくりは今、バッキバキに進んでいます。

なぜ、そんなことが可能なのか?
理由は以下の二つです。

① 40~50年前にその町に移り住んだ人達が、ご高齢になり、お引っ越しのタイミング(別の場所に住む息子家族と暮らすタイミング)を迎えている。

② 自分達が理想とする町(えんとつ町)のデザインが、すでにそこに存在している日本家屋をリノベーションすれば再現できる。

…といったところ。

以前もお伝えしましたが、大阪駅(新大阪駅)や、大阪国際空港から20~30分の場所にある物件が今、ポコポコと空き始めているんです。
20年前だと、そんなことは無かったんです。

僕らは、そこを買って、リノベーション(煙突などを建てたり)しています。

今、作っている僕の家はゼロから作っていますが、皆の溜まり場になっている居酒屋『満天』や、スナック『CANDY』は既存の物件を本気でリノベーションしたものだったりします。

「あるものを使うこと」で、町づくりは加速しますし、「ゼロ」から作った人達(半世紀前の人達)にはできないアプローチができるのですが、これが面白いところで、多くの人は「ゼロ」から作りたがります。

「自分100%じゃないと気が済まない」という人は少なくありません。

僕の考えはそれとは全然違っていて、「面(土地)が取られきった時代に生まれたのだから、面が取られきった時代に生まれた人間の戦い方を選んだ方が良い」というもの。

すでにあるものを活かし、その中に自分の創造(ゼロからの作品)も混ぜ込む…というハイブリッド経営です。

大切なのは『リノベーションの時代に生まれた』ということを受け入れることかなぁと思っています。

 

パブリックドメイン

そんな中、僕が今、興味を持っているのは『パブリックドメインの映画』です。

日常生活ではあまり聞き慣れない言葉ですが、要するに、『著作権の保護期間が満了した(著作権が消失した)映画』です。

ほら、本屋さんやコンビニの隅で、昔の名作DVDが格安で売られたりしてるじゃないですか?
あれがまさに『パブリックドメインの映画』で、著作権が切れているから、あんな価格設定が可能なんですね。

裏面とかを、よくよく見ると「製造元」と「販売元」が違ったりします。

アメリカの著作権保護期間は「著作者の死後70年」となっていますが(※保護期間延長措置方が頻繁に施行されて、このあたりはコロコロ変わります!ミッキーマウスを守る為に、ディズニーさんが頑張ってます!)、映画の場合は“公開から”50年とか、70年だったりするので(※コロコロ変わるので詳しくは調べて!)、1970年以前の映画は『パブリックドメイン』になっていたりします。

つまり、もろもろを管理してくださる会社にお金を払って『ポパイ』を買って、DVDで販売することも可能なんです。
日本だと、もしかすると『蒸気船ウィリー』もパブリックドメインになってるかもしれません。
#知らんけど

現代においてDVDの価値は、ほぼ「インテリア」だと思うのですが(インテリアとして機能するDVDに価値があると思うのですが)、インテリアとして機能しまくる味わい深い作品(ベティーちゃんとか!)が今、続々と『パブリックドメイン』になっています。

著作権に関しては、大昔から「50年」とか「70年」で切れることで話は進んでいたので、『パブリックドメイン』自体は、べつだん目新しい話ではありませんが、これが10年前と何が違うかと言うと…「個人が販売力を持っている」というところです。

つまり、10年前までは「『パブリックドメインの映画』を獲得して、DVDで売る」というのは、大手の本屋さんや、コンビニのお仕事であって、個人の仕事ではなかった。が、今は、個人でそれが可能になっているどころか…大手の本屋さんや、コンビニよりも、たくさん届けることができる個人がポコポコといます。

僕は「名作のOEM(外注)」と呼んでいるのですが…個人や、あるいは企業が、「パブリックドメインの名作をゲットして、販売する」は、自分(自社)ブランディングとして全然アリだし、メチャクチャ今っぽいなぁと思っています。

大切なのは「キュレーション(作品を選ぶ)」センスで、「『蒸気船ウィリー』が人気っぽいし、それにしよう!」という感じで選んでしまうと、商売っ気の方が透けて見えて、ブランディングには繋がらないんだろうなぁと思います。

※CHIMNEYTOWNが『蒸気船ウィリー』のDVDを販売していたらチョット面白いかも…という気持ちは少しあります。

いずれにせよ、僕らが生きている時代は、10年前とは明らかに戦い方が変わってきていることを受け入れることが大切で、『あやかる』『リノベーション』『OEM』…このあたりが非常に重要なキーワードになってくると思います。

現場からは以上でーす。

【追伸】

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宜しくお願いいたします。

https://www.youtube.com/watch?v=g6sLOnRxLoU

 

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2022年04月18日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
 
近所のお蕎麦屋さんで食べた『しらすおろし』があまりにも美味しかったので、帰りにスーパーで大根とシラスを買って、DIYで『しらすおろし』を作ったのですが、あの味が再現できないキングコング西野です。
#なんで味に違いがでるのさ
#なんか苦いんだよ
#そんなことより手料理のことをDIYって言うな
 
さて。
今日は「多くの大企業は何故、Web2(中央主権型)から前に進められないのだろう?」というテーマでお話ししたいと思います。
 
今日は、いろんな説明(基礎知識)をスッ飛ばしてお話ししそうな気がしているので、分からない人がいればコメント欄まで「どうゆうこと?」とコメントください。
他のサロンメンバーが補足説明をしてくれるハズです。
#そうだろ? 
#そういうチームだろ?
 
そんなこんなで本題です。
 
 

カウンターカルチャーと分かっているのに
 
『CHIMNEYTOWN DAO』の準備が着々と進んでおります。
第1弾として「1731名」(※登録を失敗した方はまた今度!)に、入場チケットたる「NFT(ゴミのモンスター)」を無料でプレゼントする予定ですが、まぁ、要らなかったら誰かに売ってください。

ゴミのモンスターのデザインはCHIMNEYTOWNのデザインまわりを担当してくださっている「かんかんサン」に丸投げしていますが、僕も気が向いたら描きます。
 
さて。
世間は今、猫も杓子も「NFT」で、少し遅れて「DAO」も盛り上がりを見せています。
 
これらを下支えしているのは「ブロックチェーン」という技術で、その理念は「非中央集権」です。
それはつまり、市場独占を達成した巨大IT企業へのカウンターカルチャーであり、「お前らの好きにはさせないぞ」というメッセージでございます。
 
20世紀型の企業をIT企業が駆逐したような歴史が、ここでまた繰り返されるのでしょうか?
この顛末は見モノです。
 
そんな中、前々から気になっていることがあります。
それは、「自分達へのカウンターカルチャーが生まれていることを日本の大手IT企業は分かっているハズなのに、これといった対抗策を打てていない」という点です。
 
「いっそのことカウンターカルチャー側になればいいんじゃね?」と思っていた矢先、さすが、いくつかの企業がNFTのマーケットプレイス(NFTの売買ができる場所)を立ち上げましたが……その内容は「プライベートブロックチェーン(自社のブロックチェーン)」で運用されるというもので、「それって御社のWebサービスですよね?」という感じに落ち着いています。
 
世の中的には「NFT風」とも呼ばれています。
 
ターゲットが国内に限られてしまうと、「ニッチ」が生き残る術はなく、日本のNFT風マーケットの勝者は「ローカルメジャー(ウルトラマンとか)」になってくるでしょう。
一方、
世界の(パブリックな)NFTマーケットの勝者は「グローバルニッチ」で、“これまで誰にも相手にされなかった偏愛”に光があたるので、次代の才能が足を運ぶプラットフォームは、間違いなく後者です。
 
さて。
日本の大企業の(NFT関連の)アクションは、何故、こんなところに着地しちゃったのでしょうか?
考えられる理由は…
 
・日本の「情弱市場」や「英語アレルギー市場」が意外と大きい
・日本の法律がアホみたいに厳しい
・そもそも面白い未来を迎えにいくつもりがない
 
…といったところでしょうか。
 
個人的には、NFT風マーケットプレイスを作るよりも、大手IT企業がDAO型の組織を作りにいく未来(Web2とWeb3を繋げる未来)を期待しているのですが、どうにもこうにも、そこに行きそうな気配がない。
 
ここに関しては、上にあげた3つの原因の他に、もう一つ大きな原因がありそう。
 
それは、「多くの中央集権型の企業には【ファンタジー】が不足している」ということです。
 
どうやら「参加したくなるコミュニティー」にはファンタジーが必要です。
 
ここでいう「ファンタジー」とは、決して数値化することができない、「このノリが好き」という空気感や、「皆が迎えたい未来の形」の提案です。
日本人が忌み嫌う言葉でいえば「宗教」です。
 
ファンタジーこそが「待ち合わせ場所」であり、そこで生まれたコミュニティーの「コンパス」になる。
DAOで集まったお金の使い道なんてまさに。
 
ファンタジーを持たない限り「中央」が存在し続けるので(中央の存在無しには回せないので)、これまで、そんなものは後回しにしてきた企業には難しい。
一般的に、企業の中には「ファンタジー制作部」とか無いんです。
 
この観点から言うと、エンターテイメントコンテンツを持つ「SONY」さんとかは、Web2とWeb3を繋げるプレイヤーの急先鋒となるのだろうなぁと思っています。
 
昨日のVoicyのQ&Aで「今の中小企業に足りないものは何ですか?」という質問が飛んできて、咄嗟に「ファンタジー」と答えたのですが、その答えを深堀りしてみると、今日ここでお話ししたようなことです。
 
とにもかくにも、Web3ゲームに名乗りをあげるのなら、「ファンタジー」は安く見積もらない方が良さそうです。
 
イメージしやすいところでいうと、「オンラインサロン」です。
オンラインサロンには、「メルマガ型」と「ファンクラブ型」と「コミュニティー型」があり、ザックリと分けると「メルマガ型」と「ファンクラブ型」は中央集権で(カリスマがいないと回らない)、「コミュニティー型」は非中央集権です。
 
これらを分け隔てるものは「ファンタジーの有無」で、世界がWeb3に向かう中、「企業が獲得すべきファンタジーのI P」というテーマは、皆でもっともっと掘り下げて勉強した方が良さそうだなぁと思いました。
 
殴り書きで書いてしまったので、少し乱暴な文章になっちゃいました。ごめんなさい。
誰かコメント欄での解説お願いします。
 
現場からは以上で〜す。
 
【追伸】
 
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2022年04月17日のエンタメ研究所の過去記事

4月17日(日) ※4月19日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
日曜日なので、仕事のゴリゴリ系の話をお休みして、今ボンヤリと思っていることを綴りたいと思います。
結論はないので、あまり面白くありませんが、怒らないでね。好きです。
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▼ 『えんとつ町のプペル』という記録映画
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スピードワゴン小沢さんが『えんとつ町のプペル』について語ってくださったインタビュー記事に、心が大きく動きました。
※まだ読まれていない方は是非→https://note.wowow.co.jp/n/n08780d3ac9f1
日本中から受けた暴力や、
そんな暴力なんて効いてないフリをしていた自分や、
「こんなの絶対に間違ってる!」と声を上げて盾になってくれた小沢さんのような先輩や、
スタッフや、ファンの方がいたことなどなど…色々なことを思い出しちゃって、こみ上げてくるものがありました。
えんとつ町のプペル』は、あの日受けた暴力、そして、その暴力に耐え抜き、立ち向かった記録なので、机の上だけで書ける物語ではありません。
毎夜、「ちくしょうっ、ちくしょうっ」と筆を走らせていたことを思い出します。
煙突掃除屋の少年・ルビッチの「誰か見たのかよ? 誰も見てないだろ? だったら、まだ分かんないじゃないか!」という台詞は、お客さんを泣かせる為に紡ぎ出したマーケティング的な言葉ではなく、散々殴られ続けてきた人間の内側から飛び出してきた言葉です。
他のセリフ、他のシーンも同じく。
今、『えんとつ町のプペル 2』を書いているのですが、くれぐれも、『1』をなぞるようなマネをしちゃいけないなぁと思っています。
なぞったところで、絶対に勝てない。
繰り返しますが、『1』は別に泣かしにかかったわけじゃなくて、本当にあった話を、そのまま形にしたものなので、それを真似たところで、「感動&名言大喜利」になるのが関の山。
そんな言葉に説得力や、血の匂いはありません。
なので『2』は、全然違う方向に舵を切っています。
感動からは少し距離を置いた「ドキドキ、ワクワク、ハラハラ」の冒険活劇です。
『1』の呪い(お客さんが求めているもの)が強いので、「そうじゃない!『1』を真似ても仕方ないんだ!」と何度も何度も自分に言い聞かせながら、筆を走らせています。
公式に発表されたかどうか分からないので、まだ黙っておいていただきたいのですが、ドイツの大きな映画祭からお声がかかって(長編アニメーション部門のグランプリにノミネートされて)、来月はドイツに行ってきます。
えんとつ町のプペル』が国境を越えて、たくさんの人に心に刺さった理由は、机上で作り上げられたものではなく、「記録」だったからだと今になって思います。
どうやら、殴られた人間にしか語れない言葉や、理不尽を浴びた人間にしか紡げない文章や、作品や商品やサービスがあるみたい。
なので、もし、あなたが今、その憂き目にあっているなら(コロナとか大変だもんね)、その経験がいつか財産になることを、未来の自分がいつか財産にすることを信じて欲しいです。
僕は僕で、暴力や理不尽の記録を出し切った後の自分に何を語れるのか?何が作れるのか?という面倒と向き合います。
お互い頑張りましょう。
素敵な日曜日をお過ごしください。
西野亮廣キングコング
【追伸】
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宜しくお願いいたします。
https://youtu.be/feWXvZR0fb0

 

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2022年04月16日のエンタメ研究所の過去記事

4月16日(土) ※4月18日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
ピンチになった時に「やばたにえん!」という言葉を使う最後の日本人ことキングコング西野です。
さて。
昨日は随分と具体的な話をしてしまったので、今日は『未来を迎える時の正しいスタンス』というテーマで、少しボヤっとした話をしたいと思います。
ボヤッとはしていますが、ここから、すごくすごく大切になってくるスタンスの話です。
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▼ ここにきて、「D A Oのオンライン勉強会」の参加者が増えた件
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昨日は『CHIMNEYTOWN DAO』の話をさせていただきました。
中には「今さらD A Oかよ」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、僕の中で「流行りモノをチェックすること」と、「流行りモノに手を出すこと」は全然違います。
「流行っているモノを触っておくこと」も僕の仕事の一つなので、当然、流行りモノは(すき嫌い関係なく)チェックはしますが、他方、「面白くないこと」「好きじゃないこと」は1億円貰ってもやりたくないので(20億円貰えるなら何でもやります!肛門も差し出します!)、これまでは触るだけ触って、「ああ、こんな感じね」で止めていました。
こと「エンタメ」におきましては、多数決が面白いエンタメを生み出した歴史などこれまで一度もなく、「D A O」との相性は少し疑っていた部分もありました。
ただ、そこに関しては「全てをD A O中心で進めるわけではなく、『D A O(皆)で進めるプロジェクト』と、『独裁者が進めるプロジェクト』を上手に棲み分ければいっか」ということでクリア。
残すは、自分の中で「面白い」というステージまでに昇華することだったのですが……これがまぁ、なかなかまとまらず、「どんなD A Oにすれば、面白くなる(自分が本腰を入れられる)かなぁ〜」と考えていました。
そんなこんなで(ようやく)昨日の発表です。
#でも面白かったでしょ
実は昨日の発表以降、前々からダラダラと告知していたオンライン勉強会『【キンコン西野と学ぶ!】D A Oって何?』の参加者がドッと増えました。
その背景には、昨日の発表を受けて「そんなに面白いのなら、もっと早く手を出しておけば良かった!」という方もいたでしょうし、「無料でN F Tが貰えるなら、参加しとけば良かった!」という方もいたと思います。
「どうして無料で配るN F Tが1731個なんですか?」という質問がありましたが、「オンライン勉強会を受講してくださった方のうち、運営側が案内した応募フォーム的なモノを提出してくださった方が1731名だった」というのが本当のところ。
提出してくださった方が5000名だったら、5000個の限定のN F Tをご用意していました。
さて、ここで。。
皆さんの中に、「N F Tをプレゼントしてくれるんだったら、先に言ってよ」というのがあると思うんですね。
「言ってくれたら、応募してたのにぃ〜」という。
ここが今日の本題です。
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▼ 見えなさすぎる未来は約束できない
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「応募してくださった方に無料でN F T(ゴミのモンスター)をプレゼントしよう」と決まったのは、応募してくださった後なんです。
お恥ずかしい話ですが、応募前には思いつかなかったというか……厳密に言うと「分からなかった」んです。
応募が10件なのか、100件なのか、1000件なのかで、打ち手は変わってきますし、
現在進行形で(秒速で)アップデートされている業界(固定していない業界)ですので、前もって握っていた約束を果たすことが互いの損失に繋がることもあったりします。
「俺は電話ボックスを日本に100万機作る!」という約束をした直後に、世の中に「携帯電話」が出てしまったら、もはや約束を果たすことが全員の不幸に繋がる…みたいな。
「携帯電話」が世に出ることは簡単に予測できますが(というか遅かれ早かれ時間の問題)、N F TやD A Oがどんな進化を遂げるのかは、正直、読めなさすぎる。
なので、走りながら、変化を捉えていくしかなく、これから僕らが迎える未来というのは「約束できるもの」があまりにも少ない。
つまり。
「先に言ってくれたら良かったのにぃ〜」も何も、先に言う(約束する)ことがそもそもできないので、「そのスタンスでいると、これからは、ずっと損をし続けると思います」というのが今日の話です。
僕は起業家の友達が比較的多いのですが、とくにブロックチェーンが入ってきたあたりから、皆、「多分、こっちかなぁ〜?」という感じで“手探り”でサービスの開発を進めています。
僕だけじゃなくて、多くの起業家が今「約束できない状態」にあって、それどころか、「今の時代に約束するなんて嘘つきだろ!」という、ひらき直りすらあります。
僕も、それなりに仮説を立てて進めていますが、それでもハズれることもありますので、話半分で聞いて、「とりあえず西野の仮説を聞いてみるか」ぐらいで(なるべく早めに)参加していただくのが気持ちの良い落とし所かなぁと思っています。
『CHIMNEYTOWN DAO】に関しては、まずは1731名で進めてみて、そこで様子をみて、その後、第二弾の募集(無料N F Tのプレゼント)があるような気がしていますので、なんとなくアンテナを立てておいてください。
僕がD A Oに積極的に参加してしまうと、D A Oとはいえ、中央集権的になってしまうと思うので、参加の仕方も探っています。
今、この流れでお約束できることといえば、「『MetaMask』と『Discord』ぐらいは、(ちょっとややこしくても)ダウンロードしといて損はないッス」ぐらい。
とかく、僕自身分からないことだらけだし、現代起業家のほとんどが分からないことだらけなので、「誰もリターンを約束できない」という前提で、「リターンが無いと動かない自分」からは少しずつ卒業していった方がイイと思います。
だからといって、一歩目に高額○○に手を出すのはやめてください。
自分で言うのもアレですが、CHIMNEYTOWN DAOが仕掛けている「大損ブッこいても、800円」ぐらいがちょうど良い気がします。
現場からは以上です。
【追伸】
https://salon.jp/nishino
」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
https://www.kamofunding.com/projects/nishino02/rewards/25173

 

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2022年04月15日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
2022年にタピオカにハマっているキングコング西野です。
#時代の最後尾を走る男
 
さて。
今日は『NFTとDAOのイイ感じの動かし方が見えてきた』というテーマでお話ししたいと思います。
昨日の記事の続きみたいな内容なので、昨日の記事をまだ読まれていない方は、先に読んでください。
 
そして、先にお伝えしておくと、「ん? ちょっと話を理解しきれないかも…」と感じても、不安にならないでください。
ほぼ全ての人がその状態であるし、僕自身、「こんな感じかなぁ〜」と手探りで話を進めているので、お互い様です。
一緒に理解を深めていきましょう。
 
 

「僕はコレが好き!」が絶対に大事っ!
 
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、『【キンコン西野と学ぶ!】DAOって何?』というオンライン勉強会を実施しておりまして、すでに1万800名の方にご参加いただいております。

※コチラ →https://peatix.com/event/3155125?lang=ja

展開としては、このオンライン勉強会(Facebookグループを使ってます)で『DAO』について一緒に学んだ後、そこでご案内した手続きを踏んでくださった方(1731名)に、これから“無料”でNFT(1731個限定)をプレゼントしようと思っています。
 
そのNFTを持っていれば、『CHIMNEY TOWN DAO』に参加できる…という仕立てです。
 
そのNFTは「えんとつ町の住民票」あるいは「えんとつ町の自治会の会員証」みたいなノリです。
もちろん、『CHIMNEY TOWN DAO』から出る時は、そのNFT(住民票or会員証)を売ってもらっても構いません。
 
『CHIMNEY TOWN DAO』が魅力的な場所になればなるほど、その(本来無料で貰った)NFTは高く売ることができるでしょう。
だから、「コミュニティー運営が大事!」という昨日の話になるわけですね。
 
さて。
ここからは「世界観」の話です。
 
最初にプレゼントする1731個のNFTを何にすれば面白いのでしょうか?
パッと思いつくのは「えんとつ町(CHIMNEYTOWN)の住人」です。
モブキャラ(通行人A)のアイコンを、1731名にプレゼントする。
ポイントは「1731名が全員同じ顔」という点です。
つまり、これが「プレーン」ですね。
 
その後に、「煙突掃除屋」だとか「異端審問官」とか「医者」だとか「酒場の店主」といった有料のNFTを出す。
 
そのNFTの売り上げが『CHIMNEY TOWN DAO』にたまっていって、皆(1731名)で「その売り上げをどう使うか?」を議論する。
 
「煙突掃除屋」のNFT(アイコン)を買った人は、もう「プレーン(無料)」のアイコン(会員証)は要らないわけだから、そいつを売りに出す。
そうすれば、『CHIMNEY TOWN DAO』のメンバーが一人増える…というサイクルです。
 
自分達が仕掛けるエンタメの中心を「キャラクター」ではなくて、「町」に設定した“あの日”の自分を褒めて、抱きしめてやりたいです。
DAOの世界観は「町」そのものであります。
 
そんなこんなで、さっそく昨日、スペイン在住の「かんかんサン」を叩き起こして(時差は7時間!)、急いでメイクをしてもらって、「ベースとなるNFTのキャラクター(住民の顔)をどうするか?」という会議をしました。
 
テーマは、「何をもって『えんとつ町の住人』とするか?」です。
 
たとえば、えんとつ町の住人の肌が全員「水玉模様」であれば、何も苦労しないんです。
水玉模様の人に医者の格好をさせれば、「えんとつ町のお医者さん」と認識できます。が、残念ながら、えんとつ町の住人の肌は「水玉模様」ではありません。
 
なんなら、住人自体のビジュアルは至ってシンプルです。
これでは「えんとつ町の住人」と認識できません。
「キャラクターの背景に『えんとつ町』の景色を描く?」という案も出ましたが、SNSのアイコンにした時に、小さくなっちゃって、認識できません。
 
…さて、どうしたものか?
 
会議が停滞しかけたその時、宇宙的大天才「世界のNISHINO」が手を挙げます。
 
「CHIMNEY TOWN DAOが出すNETが『えんとつ町の住人』のアイコン…というところまではイイ気がしているのですが、それを『人間』にしてしまうと、他の町の住人と区別がつかないので、住人の生息地域をもっと限定して、『えんとつ町のゴミ山』にしてしまって、ゴミ山に棲んでいるゴミ(モンスター)のNFTを出しませんか?」
 
空き缶モンスターの『オードリー』とか、汚いモップのモンスターの『ボブ』とか、
古新聞モンスターの『コンラッド』とか、いくつかのゴミが集まったモンスターの『プペル』
…といった世界観です。
 
この場合、1731名に最初に無料でプレゼントされるNFT(プレーンなモブキャラ)が、
「空き缶モンスターの『オードリー』」みたいな感じです。
#みんな同じキャラクター
 
こうして「ゴミのモンスター」でまとめてしまえば、一発で認識できますし、『えんとつ町のプペル』の世界観にも合っています。
あと、絵描き的には「バリエーションが作りやすい」(これ大事!)
 
なにより、「NHTで出ているアイコンって、こんな感じだよね〜」というマーケティング臭のするものには個人的には1ミリも興味がなくて、そもそも「NFTアート」なんて、グローバルニッチなんだから、「僕は、こういうのが好き!」という感じで、とことん偏愛でいいなと思いました。
 
ゴミモンスターシリーズの名前は、『バーバパパ』や『ムーミン』のノリで、『Poupelle』でいいと思っています。
ちなみに、『Poupelle』の二つ目の「p」をひっくり返すと、『Poubelle』になるのですが、
『Poubelle』はフランス語で「ゴミ」や「ゴミ箱」を意味します。
 
ゴミ(モンスター)をNFTで販売して、その売り上げを世界中の子供達に寄付する奇妙なSDGs(なんじゃそりゃコミュニティー)を仕掛けていきたいと思います。
この勝負は勝ったと思います。
 
現場からは以上で〜す。
 
【追伸】
 
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宜しくお願いいたします。

 

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