西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年01月19日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
冒頭のツカミの挨拶を辞めるタイミングを、完全に見失って、苦しめられているキングコング西野です。
さて。
ここ最近は派手な話題が続いたので、今日は、「地味だけど、とっても大切なコト」をお話ししたいと思います。
いきなり厳しいことを言っちゃいますが、その時々でトレンドを追いかけてしまう人が、せいぜい60点ぐらいの結果しか出せない理由は、「エネルギーの流れ」を描けていないからだと思っています。
たとえば、「『ヒルナンデス』という番組が流行っているから」という理由で、頑張って『ヒルナンデス』のレギュラーを獲りにいって、んでもって、「今、オンラインサロンが熱いらしい」と聞いて、オンラインサロンを始めた人がいたとします。
この場合、この人のオンラインサロンの玄関は『ヒルナンデス』になるわけですが、『ヒルナンデス』でせっせと「食レポ」をした後に、「オンラインサロンもやっているので、是非、入ってくださーい」と告知をしても、人は流れてこないでしょう。
食レポ」をするタレントが普段考えていることを有料で知りたいとは思わないし、『ヒルナンデス』の視聴者はオンラインサロンなんぞに興味がないし、オンラインサロンに入ろうかなぁと考えている人は『ヒルナンデス』を観ません。
これは典型的な「どこにチラシを撒いてんだよ問題」で、多くの人は、『人口が多い場所』にチラシを撒こうとしますが、「広告効果が低い場所に大量のチラシを撒く」という行為は、チラシの印刷代と人件費の無駄だと考えた方がいいと思います。
「無駄」というか、圧倒的な損失です。
以前、お昼の情報番組のレギュラーのお話をいただきましたが、1秒でお断りしました。
お昼の情報番組を否定しているわけではなくて、『露出&TVギャラ』と『西野亮廣の時間』を天秤にかけた時に、迷う余地はありません。
こうして、お話しすると、「そりゃそうだよな」と、この瞬間は御理解いただけると思うのですが、きっと明日になると、『線』ではなく『点』を獲りにいっちゃう人が出てくると思います。
これに関して、最近、「なるほどなぁ」と思うことがありました。
『線』ではなく『点』を獲りに行く人達に、「キミの目的は○○に行くことなのに、なんで、今、△△をやっちゃってるの?」と訊いてみたところ、「需要があるから」という言葉が返ってきました。
つまり、大量に配っているチラシが『1枚=1円』で売れているんですね。
テレビの場合だと、「露出」や「出演キャラ」が、それにあたります。
チラシが売れているのはラッキーなのですが、最大の問題は「1枚配ることに人件費5円がかかっている」という『経費』の部分がスッポリと抜け落ちていて、『売り上げ』しか見てねぇことです。
この場合の計算式は、『売上-人件費+広告効果』で、数字に置き換えると、「1-5+0」なので、答えは『-4』です。
「お前の会社、年商1億だけど、クソ赤字だぞ」ですね。
時代が「共感」や「感情」を重視し、「数字じゃないよね」という方に向かっていることは百も承知ですが、、こういった局面で、凝り固まった自分を説得するには、「数字を明らかにする」という作業が、とってもとっても大事だと思います。
それは「数字の奴隷になる」ということではなくて、『自分の時間』は経費だということを知り
「挑戦が続けられるように、せめて損益計算ぐらいはしておこう」という話っす。
感情ファーストで動いている西野ですが、『Kaizen Platform』さん(https://kaizenplatform.com/)に、オンラインサロンの入会ページの管理&改善をお願いしていて、「年も明けたし、オンラインサロンに入ってみるか」という人が一定数存在することを数字で割り出してもらってたりします。
その数字を見て、「だったら、年末に大きな発表をした方がいいな」といった感じで感情が動いたりするので、とてもとてもとーっても地味な結論ですが、『数字』を出す作業は甘く見ない方がいいと思います。
流行りにのってオンラインサロンを開設するのはいいけれど、サロンの運営と集客に費やすあなたの時間と時給は忘れないでね。
見た感じ、100人中99人が赤字をブッこいてますよ。
現場からは以上でーす。

 

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