西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年10月13日のエンタメ研究所の過去記事

10月13日(火) ※10月15日以降は『いいね』を押さないでください。
━━━━━━━━━━━━━━
おはようございます。
Facebookの広告等で流れてくる「ピンを抜いたり動かしたりして、上から流れてくる溶岩(炎・氷)の流れを変えて主人公を助けるゲーム」を頑としてダウンロードせずに、「なんとしてでも広告の時間内に解く」というドケチ生活をおくっているキングコング西野です。
さて。
今日は『自分達の手で風物詩を作る』というテーマでお話ししたいと思います。
━━━━━━━━━━━━━
▼動かない未来と動く未来
━━━━━━━━━━━━━
昨日もお話ししましたが、僕は「個人ではどうしようもないコト」と「個人が踏ん張ればどうにかなるかもしれないコト」をキチンと分けた方がいいと思っていて、未来も同様に「動かしようがない未来」と「頑張れば動かすことができる未来」があると考えています。
日本だと①「70才~74才」と②「45才~49才」の人口がドカンと膨らんでいるので、泣いても笑っても、①と②の数十年後には「お葬式」と「棺桶」の需要が高まります。
逆に、②以降は泣いても笑っても「お葬式」と「棺桶」の需要は下がります。
亡くなる人が減るからです。
そこには「バブル」など一切ありません。
これは「動かしようがない未来」です。
ビジネス系YouTuberさんのお話のエビデンス(根拠)は、この「動かしようがない未来」で、ここから逆算して「次にくるもの」を予測しています。
かく言う僕もここから逆算することがあります。
それこそ、芸人に求められるスキルが「団体芸→個人芸(少人数芸)」になることは、スマホ(とくにYouTube)が出てきた時から決まっていたので、そりゃ鞍替えします。
僕はいつまでも批評される側でいたいので。
ここは所謂、「未来予測」という分野になるのかもしれません。
必ずやってくる未来に対して、事故らないように舵を切るだけなので、主観を捨てて普通に前を見ていたら誰でも再現可能です。
一方で、世間的な評価として「未来予測」に含まれちゃっていますが、そうではないものがあります。
たとえば、最初から情報を共有して、作る段階からお客さんを巻き込んで、「一人でも多くの作り手を増やすことで、買い手を増やす」という『BBQ型』のアプローチは、今では普通に見られるようになりましたが、当時、そんなものは存在していなくて(※なので死ぬほど叩かれた)、これは半ば強引に手繰り寄せた未来です。
実際、『BBQ型エンタメ』は日本以外では、あんまり無いんです。
理由は、エンタメ業界は「契約・権利社会」だからです。
「作る段階から情報を共有して、もしもパクられて先に出されたらどうするの?」
……と考えるのが世界で、
「パクられて先に出されたら告知の手間が省けるからいいじゃん。どうせ最後は僕がクオリティーで圧倒するのだから。そもそもスマホの登場であらゆるものがパクりやすくなった時代に、パクられないようにコストを割くのってお金と時間の無駄じゃないですか?」
……と考えるのが西野です。
今、世界を席巻しているエンタメを見渡した時に、権利の所有(独占)がベースに設計されていたので「弱いな」と思って、ここは権利を共有することで超えられると思いました。
あとは、そもそも僕自身が「みんなで作る文化祭ノリが好きだ」というのが大きいです。
こうしてサロン内で「今、こんなことを考えてんだけどどうかな?」と想いを共有したり、「次、こんなことを仕掛けたいので、手が空いている人は手伝ってくださーい!」というのが、そもそも好きなんです。
なので、『BBQ型』の未来を強引に手繰り寄せました。
これは「未来予測」ではなくて「未来創造」で、これこそが「頑張れば動かすことができる未来」です。
━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ これから手繰り寄せる未来の話
━━━━━━━━━━━━━━━━
構造上、ビジネス書は事後報告になりがちなので、ここでは「未来をこうします」という話をしたいと思います。
3年後に答え合わせをしてください。
現在、モーレツに打ち込んでいる映画『えんとつ町のプペル』の「使命」は、大きく二つあると思っています。
一つは「コロナ禍の希望になる」ということ。
今年公開することに大きなリスクが伴っていることなんて百も承知で、それでも2020年の公開を選びました。
この姿勢そのものを、今、踏ん張っている方々の励みにしてもらうことが狙いで、
くわえて、
ここで結果を出せば、「この状況下でも、メチャクチャ頑張れば、なんとかなるんだ」という希望になります。
「あぁ、やっぱりダメだったんな…」という未来を迎えるわけにはいかないので、12月25日までの全ての時間を『えんとつ町のプペル』に捧げます。
そして、今回の映画『えんとつ町のプペル』に課せられた使命(二つ目)は、「ジャパニーズハロウィンのアイコンを取りきること」です。
今、ウチの後輩がプペルのミュージカルやVRを開発しています。
その他にも、「えんとつ町」関連の施設・サービスを展開されているサロンメンバーさんがたくさんいらっしゃいます。
毎年やってくる「ハロウィン」のアイコンを取りきってしまえば、毎年、彼らの挑戦が自動的に宣伝されます。
そこは僕からの置き土産として手繰り寄せなきゃいけない未来で、その為にも映画『えんとつ町のプペル』は落とせない戦いです。
映画がヒットすれば、次にやることは決めています。
先々で、必ずテレビ放送の話が舞い込んでくると思うのですが、どれだけ良い条件であろうと、ハロウィンシーズン以外の放送は頑として認めません。
そのかわり、ハロウィンシーズンの放送が決まれば、個人的に全国紙の一面を買って、番組の視聴率を稼ぎます。
視聴率さえ取れれば「来年のハロウィンも」となるので、風物詩となり、頑張ればハロウィンのアイコンは取れると思います。
具体的に用意しておなくちゃいけないのは、「予算」です。
オンラインサロンの売り上げ(もしくはクラウドファンディング)から、テレビ番組の広告費を、プペルがハロウィンの風物詩として定着するまで毎年出し続ける。
定着さえすれば広告から手を引いていいと思います。
「タレントがテレビの宣伝費を出す」ということを、これまで誰もやったことがないので、それなりにクリアしなきゃいけないことは出てくると思いますが、クリアします。
事後報告になるのが嫌なので、今日は「こういう感じで、『えんとつ町のプペル』をハロウィンの風物詩にするよ」という話をさせていただきました。
予告ホームランです。
後程、答え合わせをしてください。
現場からは以上でーす。
西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるのはオンラインサロン(ほぼメルマガ)はコチラ↓
 
▼オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』入会はこちら ↓↓↓