西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2022年04月06日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
「背中に翼が生えたら…」的な歌詞を聞いて、「でも、実際、洗うのとか、寝返りとか大変だろうな…」と思ってしまったキングコング西野こと「お前、二度とファンタジーを口にするな」です。
 
さて。 
 
今日は『プロを演じろ』『フットサルのユニフォームを作りたくなっている』という2本立てでお届けしたいと思います。
 
勘の良い方はお気づきかもしれませんが、2本立てにしている理由は、後半(2本目)の話がクソだからです。
先に言っておきます。ヒネリも何もなくて「フットサルのユニフォームを作りたい!」というだけのお話です。
 
先に皆さんの気持ちを代弁しておきます。「知らねーよ!」
それでは、let’sサロン!
#いつ流行るねん
 
 

プロを演じろ
 
僕は、『ニシノコンサル』と称して、不定期ですが、法人・個人問わず、コンサルをさせてもらっています。

そこには、インターン生を立ち合わせていて、そこで取り扱うのは「経営者の悩み」ですから、もちろんインターン生が即戦力になるとは思っていません。
そんなことは百も承知で、「その上で、自分の価値をどう作るかを考えろ」と彼らには言っています。
 
※詳しくはコチラ →https://chimney.town/4213/
 
ただ、それでも改善しなかったので、今朝、CHIMNEYTOWNの若手スタッフ全員に向けて「ここは、ちゃんとしな」というLINEを送りました。
 
そこに書いたメッセージは、CHIMNEYTOWNの若手スタッフに限った話ではなくて、職種関係なく「サービス提供者の心得」みたいな話なので、せっかくなので、CHIMNEYTOWNの若手スタッフに送ったLINEをここで共有(コピペ)してみます。
#自分のLINEを晒すやつ
 
 
〓〓〓〓
 
【西野からのLINE】
 
皆で共有しておいた方がいいことなので、ちょっとマジな話をすると…
 
コンサルって、「世の中の人が何で困っているか?」を学べる場所であるから、インターン生の勉強になると思って立ち合いをお願いしているんだけれど、
一方で、「サービスを提供する側の人間」であることは絶対に忘れちゃいけないと思うんだよね。
 
仏頂面でただ黙って見ているだけ」というのは相手(相談者)を萎縮させてしまうだけだし、単純に、自分がお客さんの立場になった時に、20万円を支払った相手が終始無言で無愛想だったら、「おいおい、流石にそれはねーだろ」となると思う。
 
「西野さんがやってくれるから、俺は何もしなくてもいいだろ」というスタンスをとるなら、そもそも僕は CHIMNEYTOWNを絡めずに個人でやるか、あるいは僕が別で会社を作ってそっちでやった方がいい(お客さんの満足度も上がる)わけで、でもそれって、たぶん皆が望んでいる展開じゃない。
 
ただ、僕は基本、「注意は一回まで」と決めていて、前回も同じようなことをお伝えしているので、本当に「泣きの一回」で、次で本当に最後にしようと思う。
 
お客さんの前でサービス提供者の顔を作り続けられないのなら、お客さんの前に出ちゃダメだし、僕が知っている「プロ」は、(ヤクザ顔の吉原光男さんですら)お客さんは勿論のこと、その場にいる全員が前向きになるような、喋りやすいような空気作りに努めていたりします。
 
「最近の若い子はそんなもん」という片付け方は、先進国から脱落した日本人同士の傷の舐め合いだと僕は思っていて、
ニューヨークやハリウッドでお仕事をご一緒させていただいた20代の子は、とてもシビアで、とても明るかった(明るく努めていた)よ。
 
「才能はいくらでもいるのに、なんでワザワザ暗いやつ(客前で素を出しちゃうやつ)を仕事のパートナーに選ばなきゃいけないんだよ」という世界線で、エンタメに携わる人間なら、ここはキチンとしておいた方がいい。
 
ていうか、これはサービス提供者の「標準装備」であって(ディズニーランドに行ってみて)、こんなことを西野に言わせちゃダメ。
「素人」として生きるのか、「プロ」として生きるのか、今、この瞬間に決めた方がいい。
 
ここは学校じゃないので、「ケツを叩かれないと走れない人間」が住める世界じゃない。
ちょっと耳が痛い話かもしれないけれど、受け取って欲しい。
 
あと、こんなことを言われて「シュン」としてしまう(それを人前に晒してしまう)生き物の名前を「素人」と呼ぶんだよ。
覚えておいて。
 
頑張ってね。
 
西野亮廣キングコング
 
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まぁ、簡単に言うと、「お客さんの前で『素』を出すな」ということなんですけども、言い方をかえると「プロを演じろ」です。
「プロって、こういう時、こうするよね」をやれ、と。
 
僕が知っている「三流」と「二流」と「一流」の違いは、以下の通り↓
 
【三流】お客さんの前で『素』を出す。
【二流】お客さんの前に出て行く時に(舞台袖で)プロのスイッチを入れる。
【一流】家の玄関を出る時にプロのスイッチを入れる。
 
ありがたいことに若い頃から「一流」と呼ばれる方々とお仕事をご一緒させていただいているのですが、たとえば鶴瓶師匠は、スタッフも「お客さん」にカウントしているので、スタッフの前でも「笑福亭鶴瓶」を演じ続けています。
「オン/オフ」のスイッチを入れる瞬間を、スタッフにも見せないんですね。
【一流】と呼ばれている人達は大体そうです。
 
タモリさんや、さんまサンは、バックヤードでも、街中でも、「タモリ」であり、「明石家さんま」です。
 
もっと言うと、ず〜っと役を演じているうちに、役に飲まれてしまって、「オン/オフ」のスイッチを見失ってしまった人のことを【一流】と呼ぶのかもしれません。
 
芸歴一年目の頃から、そういった先輩方とご一緒させていただいていたので、お客さんの前で『素』を出す人は論外で、スタッフの前(バックヤード)で「オン/オフ」を切り替える人に対しても、「ヘボいな」と思っていました。
 
今は、「まぁ、人それぞれかぁ」と思えるようになりましたが、とはいえ、お客さんの前で『素』を出すのは、あいかわらず論外で、「そんなダサい仕事をするな」とインターン生には伝えています。
 
新人研修の時期ですので、参考にしてみてください。
社内で共有してもらっても構いません。
 
 

そんなことより、フットサル!
 
前半で、そこそこ真面目な話をしたので、ここからは、ただの「趣味」の話です。
「ただの趣味」とは言うものの、最近熱心にやっている『ファミリーフットサル』は、これだけで一つの会社を作ってもいいぐらい強いコンテンツだなぁと思っています。
 
子供を混ぜることによって、プレイの質は落ちて、素人でも参加できるようになっている(参加の余白がある)のが本当に大きくて、これにより、「コミュニケーション」の面積が大きくなっています。
 
上手い人は上手い人で、「下手な人のフォローに入る」とか「子供にシュートを決めさせてあげる絶妙なパスを出す」といった“役割”があって、BBQでいうところの「火をつけてくれる人」ばりのヒーロー感があります。
 
「子供の預け先」や「ダイエットコンテンツ」になっているのも最高だなぁと思っていて、空き時間はクリエイターや起業家や会社員混ぜこぜの意見交換の場になっているのも最高。
 
「動きやすい格好で、現場にいけば、あとは全部やってもらえるし、そこには自分と同じような理念を持った人が集まっている」は、自分だったら迷わずお金と時間を払って参加するなぁと思って、今日もファミリーフットサルに明け暮れています。
 
そして、そんな中、ユニフォームを作りたくなってきている西野。
 
「ユニフォームを作るそれっぽい理由」を捏造しようと思えば、いくらでも捏造できるのですが、そんな面倒はさておいて、共感資本主義化している現代においては、利益云々よりも、「ダサいか、否か」とか「面白いか、否か」とか「なんか楽しいか、否か」をモノサシにしたした方がいい気がしていて、「自分達が好きなユニフォームを作って、プレイするのって、なんか楽しそう」という理由で進めようかなぁと思っています。
 
目下の課題は、「どこからどこまでを会社の事業とするか?」というところで、これ(ユニフォーム製作)に関しては、趣味甚だしいので、個人あるいはフットサル仲間と進めてもいいのかなぁとも思っています。
 
フットサル仲間同士でクラファンをやって、自分達のユニフォームを作って、予算が余れば、子供達にユニフォームをプレゼント。
 
そういったサードスペースの共同作業で繋がったメンバーと、「今度、ミュージカル観に行こうぜ」となったり、「今度、○○さんのお店で呑もうぜ」となったり。
 
今はまだ自分の中でもフワフワしているのですが(聞かされる方もフワフワしていると思います。ごめん!)、だけど面白くなっていきそうな気はしていて…「個人(プライベート)」と「会社(仕事)」と「サードスペース(共通の趣味)」をうまく棲み分けて、そして、うまく絡めていくことが今、求められているのかなぁと思っています。
 
なんとなくユニフォームを作ろうと思っているので、最後に添付した記事(この記事、本当に最高!)をチェックしておいてください。
これ、ユニフォームのデザインに限らず、今、とっても大切な考え方だと思います。
 
現場からは以上で〜す!
 
【追伸】
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
 
https://note.com/kazumakawauchi/n/ncee2a013d6ba

 

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